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長らくお待たせしたしたが、東方神起のソウルでのライブ「T1STORY」の感想をお届けします。

なぜダヨリンはすぐ書かないのか……と思っていた人もいるかと思うんですが、それは、自分の中で少し寝かせたかったから。なぜ寝かせたかったかというと、書くべきかどうか迷っていることがあったからです。

で、寝かせた結果、書くことにしました。中には不快に感じる人もいるかもしれません。が、大事な話だし、東方神起を素晴らしいアーティストだと思っているからこそ書く!今後のライブの進化のためにも書く!という結論に達したので。

結論からいうと、ショーとしては文句無し。ライブとしては文句あり。すみません、でもこれ本音です。

ユノとチャンミンのパフォーマンスに不満はありません。バッチリだったと思います。歌もダンスもビジュアルも。

でも音。ボーカル以外の音。つまり演奏が………

正直に言います。
薄かった。とにかく薄かった。

生演奏じゃないんです。音源を流してるんです。韓国のライブはそうらしいとは行く前から聞いていたので、そこに驚いたわけではないんです。

が、ライブが始まって数分は、正直、心の中で動揺を隠せませんでした。

音源でもいいけど。いいけど……音がーーーーーー!!と。

ショックを受けたのは、アルバムの音は文句無しの素晴らしさだからです。

ワタシ、東方神起のアルバムを5人時代の物も含め全て聴きまして、とにかく完成度の高さにビックリしたんですよ。楽曲やサウンドが優れているのはもちろん、歌っているメンバーの歌唱力、世界観の把握力と表現力がハンパない。そして音作りにも細部に至るまで相当なこだわりが感じられるんです。

予備知識なしに彼らのCDを聴いたら、アイドルだと思わないよ、と感じるくらいに。

でも、韓国ではアイドルという括りなんだよなぁと。これだけテクニックも表現力も独自性もあるのに。
一体韓国におけるアイドルの定義って何なの??とすごく不思議になり、Twitterでそんな呟きをしたところ、韓国のポップミュージック事情に詳しいフォロワーさんは「若いうちはアイドルとみなされるのかも」と言っていました。活動を続けて年を重ねて、大人になったときアーティストとして認められるのでは、と。

そうなのか……と思いながら、月日がたち(と言っても1、2ヶ月ですけど)、自分でもビックリ、まさかの韓国行き決意。その背景にはCDに収められたこの音世界を生で聴いてみたい体感してみたい、という欲求があったわけです。

たとえ生演奏じゃないとしても、音を大きな音で浴びることによる感覚は味わってみたいなと。

で、ライブに参戦したわけですが。

ユノとチャンミンの歌もダンスも、生身ならではの肉肉しさがあって良かったのですが、それを支える演奏の音が……薄い。

というか、「演奏の聴こえ方はこんなもんでいいだろ」って思ってんだなぁスタッフは。と思いました。君たちは音じゃなくて彼らのビジュアルを求めてるんでしょ?と。

でもね。ショートケーキに上質で取れたてのイチゴが載ってても、その下にあるスポンジケーキにこだわりなしってのはどうかと思うんですよ……!

この風習?文化?をどうにかしないから、K POPは子供向け、って扱いになるんじゃないの?とすら思ってしまいました。

テレビとかはしょうがないにしても、ワンマンのコンサートで、しかも東方神起ほどの人気アーティストのライブで生演奏にしないってのはどうなのかと。
予算ないわけじゃないでしょ。あれだけオリジナル映像や照明や曲ごとの演出に凝ってるんだから。
その予算の半分でも演奏費用にまわせば、全然可能なのでは?いや、最悪演奏しなくてもいいから、もうちょっと音源の聞かせ方にこだわれるのでは??

ワタシのこの意見、辛口かもしれません。基本的にライブは観に行くのではなく聴きに行くものとして楽しんできたので、生ならではのグルーヴや凄味を味わわせてくれるアーティスト、要はライブに定評のあるアーティストの音に耳が慣れきっているというのはたぶんあると思います。
邦楽でいうならカーネーションからUVERworldまで、洋楽ならMUSEからCharlatansまで。

なもんで、音よりもビジュアルを見せることを優先させているライブというものに慣れていないわけなのです。

でも、東方神起の2人の歌やダンスが素晴らしいこそ、もったいない……!と思ってしまいました。

やはり、生演奏で作られた曲や、打ち込みで作られたとしても生音の再現を目指して作られた曲なら、ライブでは生で演奏するべき。
生が無理だとしても、音をもう少し気にするべき。

もっともっと新たなファン層を獲得したいのであれば。

生演奏ではなく打ち込みにするにしても、たとえばフジロックのグリーンステージでChemical Brothersを観たときの気持ちよさみたいなものを東方神起のライブで実現することは可能だと信じてますよ、ワタシは。ジャンルは違えどダンスミュージックですから。しかも東方神起はそこに踊りが加わるからね!その踊りが素晴らしいからね!怖いもんなしですよ。(いやケミカルも大好きだし比べる話じゃないんだけど、そういう感じを目指してもいいじゃないという意味で)

ちなみに、東方神起の日本でのライブはバンドメンバーによる生演奏なので。来年2月から始まるドームツアーへの楽しみは増しました。ソウルでのライブと違う、どんな感覚を味わわせてくれるんだろう、と。

じゃあソウルでのライブはガッカリするだけだったのか?というと、全然そんなことはないんです。最初の数分は動揺しましたが、「いかん!生の音ではなく、生の彼らを堪能するのだ!」と、楽しみ方のベクトルを切り替えたので(笑)。

何度も言うように2人のパフォーマンスは文句なし。「Love Again」のコーラスが生じゃなかったことなどをのぞけば。あと、2人がなかなか見えなかったことを除けば(泣笑)。

いやー、マジでライブでこんなに首が痛くなったのは初めてですよ。ワタシ小柄なので、ライブで前が見えにくいことは普通によくありますが、今回ほど観にくかったことはないかも。韓国のステージは日本より位置が低いのか……??   だから最前列とか行くと本当に2人が近くなるので、そこを奪い合う戦争状態になるってことなのか……?

ともあれ、韓国のライブでの演奏の扱いに今後変化がもたらされることを期待します。

そして、ここからは良かった点を挙げます!(やっと楽しい話ができるー!笑)
  
今回のライブで一番楽しかったのは「Moon light  Fantasy」。70年代ディスコサウンドをモロに意識したファンキーな曲のわりに、CDではお行儀の良さを感じたというか、これまでにやったことのない曲調だからか、2人がノリきってない印象があったんです。
ところがライブでは良かった!ちゃんと自分のものにしてた!

特にユノのダンスがもう素敵で素敵で!
この曲は2人がサブステージ(って言うのかしらあそこは)までトロッコに乗って移動してきてくれたので、ちゃんと見えたんですが、サビの部分、ドピンクというかマゼンタ色のスーツに身を包んだユノが、♪Just You And Me Me Me…… の1ワードごとに腰を振るダンスがいやらしいというよりチャーミングで!この曲のハピネス感がユノのダンスでパーーンと開花した気がしました。
一緒に会場入りして一緒に観てたトンペンさんたちと「ユーノーーー!」「かっこいいーー(笑)!!」と叫びながら踊りまくったのは一生忘れないでしょう(今思えば韓国語で叫ぶべきだったね笑)。

あと、今回全ての観客に強烈なインパクトを放ったと思われる、チャンミンの腹筋見せ!(笑)
シャツをバーン!脱ぎながら腹筋にスポットライト当てて注目させるライブを生まれて初めて観ましたよワタシは!(笑笑)

もう6パックどころか12パックくらいあるんじゃない?ってくらい筋肉割れてて。相当鍛えたんだろうなぁと。披露するのはサービス精神なんだろうなぁと。あそこまでやってくれたらナルシシズムとかそういうのを超越して天晴れですよ(笑)。清々しかった!そして面白かった!(オイ笑)

あと、ライブならではの熱さを感じたのは「Why?」。やっぱりあれは東方神起にしか出せない世界だわと改めて実感。特に後半の二人のどつきあい。これまで何百回何千回とやってるだろうに、2人の表情や動きから醸し出される気迫に釘付けになるんですよ。ユノがチャンミンを押して、チャンミンがよろける。様式美でありながら様式美じゃない!最高。

大好きな「Off-Road」はPVが作られてた!スクリーンに映されるので背伸びしなくても見えるありがたさ。で、ユノのダンスが素敵なのは言うまでもないんだけど、チャンミンが輝いてた!彼の鉄板カラーである赤いジャケットは似合いまくりだし、最初のサビに入る前、カメラに手を伸ばすとこまでの動きのナチュラルかつシャープさに見入ってしまった。
で、思ったのは、チャンミンは移動するときの動きに色気がある!歩きながら手招きする仕草、いいよね?すごくいいよね?彼はあそこまで移動せねば、みたいな目的がある中で動く方が輝くのかも?常に自分を俯瞰しちゃうタイプだから、役割を与えられたときの方が無心にうごけるんじゃないかなと。もうこれからチャンミンにはどんどん移動させる方向でお願いします(笑)。

このPVは、ワンカット撮影ではないんだけどワンカットのような臨場感があるところが魅力。流れるような 、それでいてダイナミックで緩急のあるカメラワークが素晴らしい!最後、ダンサー含む全員が同じ振りを躍る群舞のストイックな格好良さにビリビリきたのはワタシだけじゃないと思う。

で、このPVでも思ったんだけど、東方神起がPVやライブで女性ダンサーと絡むシーン色々あるじゃないですか。結構きわどい絡み方もするじゃないですか。それを見るたびワタシが感じるのは……2人とも女性ダンサーに全く興味ないね!ってこと。いやもちろん仕事相手としてリスペクトはしてると思うんだけど(笑)。

他の男性アーティストだったら、別に恋愛感情とかはなくてもね、女性と絡むと自然とエロスが放たれたりするわけですよ。しかし彼らにはないね!もうちょっとスイッチ入ってもいいんじゃね?って思うくらいないね!!(笑)まぁファンはヤキモチ焼かずに済んでいいのかもしれないけどw

あと、今回「I Don't know」や「Crazy Love」を聴けたのは想定外!どっちも大好きだから嬉しかった。I Don't knowはダサ格好良(誉めてます) 、Crazy Loveは爽やかなのに切ない。
「Crazy Love」をCDで初めて聴いたとき、音楽って面白いよなぁ、と思ったのです。曲調は爽やかなのに、歌詞は韓国語でワタシ意味がまったく分からないのに、あぁ、これ切ない曲だって分かるんですよ。で、後で訳詞を見たらやっぱり切ない内容で。言葉は分からなくとも、暗い曲調じゃなくても、伝わるんですよね。

……というわけで、後半は、Twitterでつぶやいた内容に手を入れて掲載しました。

東方神起で踊るのは最高に楽しいです。クラブで東方神起の曲ばっかりかける東方神起ナイトとかやらないのかなぁ? と話してたら、トンペンさんが、「前に日本公演終了後の夜にダンサーの皆さんがクラブでイベントやってましたよ」と教えてくれて、そうなんだ!と。それって東方神起の曲をガンガン流してくれるってことなのかしら?Purple LineとかMilloticとかWrong NumberとかScreamとか爆音で聴きながら踊りまくりたいんですけど!

もちろんライブでやってくれたらそれが一番嬉しいです 。今回、5人時代の曲も結構色々やってくれたので、それもありえなくはないかも……と淡い期待を抱きつつ、来日公演を待ちます!

てか、その前にアルバム!
そうですよ、明後日発売の『WITH』発売前にソウルコンレポをアップしないと機会を逸するぞ!書くの面倒になるぞ!と自分にハッパをかけて書いたのですよ、こんな長文を!(笑)はー、間に合って良かった。『WITH』楽しみ!