「みんな恋人に理想があると思う。
僕もそうだった。
理想を追い続けて
なかなかそれが得られない。

そうしてふと違う方向を向いてみたら
そこに答があったのさ」


…先日、テレビをつけたら
たまたま音楽専門チャンネルで
クイーンのフレディ・マーキュリーの特集番組をやっていました。

これまで知られていなかった彼の
一人の人間としての本心や苦悩が
色々な人の証言や映像で浮き彫りにされていて
気付けばクギヅケに。
結局全部観てしまいました。

冒頭の言葉は
長年、パートナーを求め続けたけれども
得られずにいたフレディが
やっと出会った本物のパートナー、
ジム・ハットンとの出会いについて
語った言葉。

…深く頷いてしまいました。
頭が求める理想と
身心が休まる居場所は
必ずしも一致しない。
全くもってその通りだと思います。


彼はフレディーがエイズになったとき
別れようと申し出たフレディーの言葉を拒否し、
フレディーを看取っています。

ちなみにこの頃はまだイギリスで
異性の結婚と同等の権利を同性婚にも認める
「市民パートナー法」が成立していなかったため、
ジムにはフレディーの遺産は
ほとんど渡されていないのだそう。

そんなものを望んで一緒にいたわけではない、ということ。
本物の相手。

日本では最近ワイドショーなとで
年の差婚が話題になることが多いですが
「遺産相続権できなくても結婚しましたか?」
ときいたとき
「はい」と答えられる人は
果たしているのでしょうか。

「結婚するわけないでしょ!」
くらいに言い切ってくれたら
それはそれで天晴れな気もします(笑)。

偽善やごまかしは
お互いを不幸にする可能性がありますが
お互い了承し合った上でのギブ&テイクは
悪いことではないですからね。
(途中でその条件が崩れたりすると
色々いざこざな起きますが…)

そもそも人はパートナーには
自分にないものを求めるもの。
それはとても自然なこと。

そして、何が足りないと感じるかは
人それぞれ。

一まわりも二まわりも若い美女と結婚する男性は
若い女性が求めるお金やステイタスがあるため
自然にそうなった、というケースが
まず考えられるわけですが。

精神面に着目すると、
自分の若さが失われて行くことへの
恐怖が人一倍強いか
精神的に成熟した女性とは
うまくいかない人が多いと思います。

うまくいかないのはなぜか、
を話すと長くなるので
また別の機会に(笑)。