こんばんは、店主塚本サイコです。
毎月11日近辺に更新している記事、
『食材選定の主軸について』。
2014年はじめての記事は、年末に続き、
長崎は雲仙の種継ぎ農家さん(ご本人
曰くは農民さん)のパイオニア
岩崎政利さんから届くお野菜ボックスの中に
同封されるおたよりのご紹介です。
私は、昨年末の12月7日、岩崎さんが
へ参加するため長崎の雲仙を訪れました。
そのときのいろいろなめくるめいた想いをブログ記事で
お伝えすることはちょっと難しいのですが、
そのときに岩崎さんから発せられた言葉の節々に
「これからの種の交流の在り方」であり、
「種を継ぐ、ということはどういうことなのか」
というようなセンテンスがあり、それはある意味
次世代を担う私たちへのメッセージでもあったと
思います。
今月来月と、東京では恒例となった種市、
そしてカフェスローさんが主催されている種と食の
おいしい祭り、が行われます。
そして、デイライトキッチンでも主催イベント
『Today's Source』のテーマとして、大きく
食にまつわる新しい価値観をご提示するべく
「種」をフューチャーし、野口種苗の野口勲さんを
トークゲストにお迎えし、岩崎政利さんのお野菜を
中心にしたお食事をお出ししてまいります。
(event詳細はコチラ 、ご参加お待ちしております!)
私たちは東京で、こういった種にまつわるイベントを
展開しながら、様々な地域で種を継いでいらっしゃる
方の想いまでを受け止められるでしょうか。
また、どのように、イベントのお客様と共有していく
べきなのでしょうか。
考えるきっかけとしても、新年初めてのこの記事は、
岩崎さんからのおたよりを通じた「メッセージ」とも
受け取れる文章を掲載させていただきます。
文章はてにをは、もそのまま掲載いたします。
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種をつなぐ
1月にも入れば、野菜の収穫と同時に、
花を咲かせて種をつなぐための母本株を
選んでいくときです。
まず今日の収穫した弘岡かぶから始めました。
収穫したときが、いいものを選ぶいちばんにいいとき
でもあります。
おいしく感じるものとは、微妙な姿にあります。
カブはおれおれと言っているようです。
一つ一つが異なる姿の多様性豊かな在来種とは、
毎回ある程度の丁寧な選びが次の種に今の姿を
つなぐためには大切なものです。
とはいってもこの弘岡カブのみずから許せる範囲は
決まっています。その決まっている範囲の中での
ものを選んでいきます。
いちどに必要とするすべての物を選んでしまう
ことはなかなか数はないので、近くの場所に
仮において枯れ草など被覆して寒さから守っておきます。
2回目、3回目の収穫のときに続けて選んで生きます。
数が足りてきたときにまた定植をしていきますが、
弘岡カブは栽培が多いので、100本ほど確保しています。
植える場所とはとても気をつけますね。
周囲を見渡しながら、交雑が少ないと感じる場所
周囲にブロッコリーが植えてある場所、もう長くここの
場所が弘岡カブの花が咲く場所になっています。
みずからのある程度納得した姿を守っていく、
つないでいくこととは、実に根気がいると
思っています。
今、ようやくにこのような在来種の野菜たちが
すこし見直されてきていますが、在来種として
本当に価値が生まれてくるのは、このように
して毎年毎年種をつなげていく、やがて
その種がその風土や種をつなぐ人の思いを
感じてしまったときである。
だいたいそうなったと感じるのは、10年をすぎた頃
からである。
今大切なことは、このような種をつなぐ人たちを
支えあうのネットワーク作りである。
そのような人が大切に守り続けた種を簡単に
繁殖してその種をネットワークしていくことに、
むなしさを感じる。今まで人がまったく無関心で
あった種が、ひとたび脚光が浴びることによって
その種を求めて人が知らないところで繁殖されて
広がっていく。
とくに有機種苗が、広がっていく中で商業的に、
在来種がいかされ始めていく。
種をつなげていくことの大変さ、種と人とは、
おおきくかかわりあっている、私はそんな種を
つないできた、種だけに焦点を当てていくと、
種をつなぐことのむなしさだけが残っていく。
一般的に種の販売がされている在来種の種、
そして全国各地において細々と農民が種を
つないてきた種、同じ種だけど大きな違いが有る。
私はこの人が各地でつないできた種について、
これからも運動していかなければならないと
思っています。その種を次世代にたいせつに
伝えていく。
種をつないでいる人、そしてその種を新たに
受け継ぐ人、そしてその農産物を食につなげていく人、
ここにネットワークが生まれなければいけないとも
思えている。