毎月11日近辺でご報告させていただいている
食材選定の主軸。
今年最後の記事は遅れに遅れ、
冬至をすぎて今年も残すとこあと僅か
ということろでやっと書けることとなりました。
いつものご報告は最後にまとめますが、
本日は、今年の3月から毎月続けてきた
このテーマの記事の集大成とでもいえる
文章をお届けできたらと思いました。
とはいえ、デイライトキッチン自らの文章では
ないのですが、いつもお野菜でお世話になっている
大事な大事なパートナーである長崎は雲仙の
岩崎政利さんが、お野菜と一緒に届けてくださる
お便りの中から。
ぜひ、ご一読いただけましたら幸いです。
『土から平和へ
私は、30年前に、体を壊してから、農薬や
化学肥料を使わない農業をやってきました。
それからは、それまで見えてなかった世界が
たくさん見えてきました。そして
その見えてきた自然界からいろいろ学ぶこと
が出来ました。畑の野菜は農薬を使わない中では、
常に害虫が発生してきますが、それまで害虫とばかり
思っていた虫たちも少し我慢すれば、ただの昆虫に
変わっていく虫たちがいること。
初夏の5月のはじめになれば、キャベツ畑には、
モンシロチョウが飛び交うものです。その青虫とは
キャベツの外を食べるだけの優しい害虫でした。
しかし、その後に発生してくるのがヨトウ虫たち、
この害虫の発生が始まるとキャベツの中まで
深く食害が進み 春のキャベツは終わりを告げていく、
収穫しようと左手でキャベツを握り包丁を
切ろうとすると、そのキャベツの中からムカデたちが
飛び出してびっくりしてしまう。
梅雨の中で雑草たちが生い茂る中で、そんな畑の中に、
日頃は用心深いキジたちも、あちこちに卵を何個も
産みつけては、温めてジーッと動かずに、守っている。
人がすぐ近くにきても決して逃げようとはしない。
なんだかこの卵を一生懸命に温めているキジから、
学ぶことが多いものです。
秋を迎えるころには、決まってコオロギたちの仲間が、
種まきした秋の野菜たちが土の中から芽を出した
ところを食べつくす。しかし秋が深まってくると
食べるのを止めてまたただの昆虫に帰っていく。
いたずらぼうずのカラスたち、たまには、
人参畑に発生しているネキリムシを食べて
協力してくれていると思った瞬間に、カラスは
人参を口にくわえている。
秋の終わりには、とても雨が多くて、野菜たちも
軟弱に育っているせいかヨトウ虫の発生が
とても多いものでした。毎年この時期はとても
虫たちが発生していきますが、今年はとても
多いものでした。雨によって自然界の鳥たちや
天敵の発生が少なかったのではと思います。
このような自然の生き物たちと生きていく。
畑の周囲にはときどきには邪魔とも感じる、
よもぎ、カラムシ、ギシギシ、チガヤ、などの
地下茎の雑草もふくめて多様なる植物が
生えている。
刈り取ってもすぐに生えてくる。でもその植物たちに
よって多様な生き物たちもまた守られている。
そんな周囲の自然に少し労しながら、畑の中には、
昔ながらの在来種の野菜の種をまく。
だいこんの仲間も源助大根、雲仙赤紫大根、
五木の赤大根、横川ツバメ大根、紅芯大根、
自家育成青首大根、聖護院大根、と多用なる
大根とはそれぞれに食としての役目が違う。
また各地に生きていた地大根とは、
遺伝的な多様性を守り続けている。
種における多様性を多く学んだ大切な
野菜のひとつに人参があります。
この農業を始めるとともに、種を守り続けてきた。
そして今ではたくさんの野菜たちに囲まれている。
私から嫌われないように一生懸命に、土や風土や
そして私の思いをかなえようと後から
ついてきている野菜。だから、おおきいのにしようか、
小さいのにしようかあまり迷ってはいけない。
そして、その一粒、一粒の小さな種たちとは、
それぞれに個性が有り、多様性豊かな野菜たち、
それは、私たちが生きている人間の社会と同じ
姿であったものです。そして青菜の仲間も、
大和真菜、しゃくし菜、畑菜、アブラ菜、
雲仙こぶ高菜、壬生菜、ターサイ、のらぼう菜、
中国チンゲンサイ、水菜、として各地に根ずいて
いる青菜、とても似ている仲間が多いものですが、
ここにも素敵な多様性があります。
そしていろいろの野菜たちも、始まりは、両手いっぱい
の種を畑の土に蒔く、やがて芽が出て畑いっぱい
広がっていき、そして選ばれたものから、
花が咲き種となってそれをあやすと種とは
小さくなってまた両手いっぱい帰ってくる。
やがて年数を重ねていくごとに、地域の食の文化を
生み出していく。多様性の中から、見えてきた農業とは、
なんと素敵な世界であろうか。しかしこのような
世界が果たして次世代へとつながっていくのだろうか。
今や環境は激しく変化して、異常気象が当たり前と
なりつつある。この当たり前の多様性の豊かな姿を、
その中から生まれる、おいしい野菜とは、
これからより平和な時代に、よりたいせつな食であると
思っています。当たり前な、さりげない、そして癒される
多様なる農の世界は、平和という中で広がっていく。
そして守られていくのではないだろうか。
土から平和へとは、あまりに大きすぎて戸惑ってしまう。
しかしこの生物の多様性な農がひらかれていく、
そして少しずつ広がっていくこととは、
より豊かな心の平和を高めていくのではないでしょうか。』
多くの心の奥深くに響く言葉のエッセンスが散りばめ
られた、農のアーティスト岩崎さんらしい文章だな、
本当にじんわりとしみます。
しかし同時に、私たちは東京で、そして皆さんの地域で、
これから生物の多様性な農がひらかれていき、
そして広がっていく、このために、少しでも、
何が考えられるのでしょうか。
土から平和へ・・・・、年の瀬、少し立ち止まって、
考えてみる時間を持ちたいですね。
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デイライトキッチン、食材についてのご報告です。
【放射性物質測定をしたもの】
・柚子<神奈川県藤野地域・自生自然栽培>
ピークはあるものの検出限界値以下、
おそらく1kgで1~3bqほどと見ています。
・鱈<北海道産> 検出限界値1bqにてND
【農薬関連】
イベントでコラボレート予定のグリーンピース
ジャパンさんがご指摘くださった減農薬米の
ネオニコチノイド系農薬使用により、
これまで使用していた
石川県産 減農薬白山米こしひかり
↓
石川県産 無農薬白山米こしひかり
にお取引の変更をいたしました。
その他のご報告として、
来年より、より一層食材のチョイスについて
徹底してまいります。まずは
GMO(遺伝子組み換え)フリーを目指し
食材の中でも、調味料、油等々の見直しを
させていただく予定です。
またご報告をさせていただきます。
また、これまで使用を控えてきた
牛乳については、
スローウォーターカフェのサリナス村(エクアドル)の
フェアトレードチョコレートとのコラボレートを機に、
ノンホモジナイズ、パスチャライズの牛乳を
解禁しております。(牛の飼料に遺伝子組み換えを
含まない)
牛乳を選ぶ、そもそも牛乳を使う、ということについては、
それでもおそらく十分ではないことは承知の上ですが、
上記を満たした、生活クラブのパスチャライズ牛乳で
スタートを切っております。
その他
ご不明、ご質問がございましたらどうぞお寄せくださいませ。
本日は以上です。