◆シェイプ・オブ・ウォーター
(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
監督:ギルレモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、
マイケル・スツールバーグ、オクタヴィア・スペンサー ほか
●ストーリー:1962年、アメリカ。政府の極秘研究所に清掃員として勤めるイライザ(サリー・
ホーキンス)は、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。アマゾンで神のように
崇められていたという“彼”の魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会い
に行くようになる。
子供の頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は
必要なかった。
二人の心が通い始めた時、イライザは“彼”が間もなく実験の犠牲になると知る──。
なんと、アカデミー賞最多13部門にノミネートされた本作。
異生物が登場する作品は、下手をすると滑稽に見えたり、、不自然に映ったりしますが、本作では
全く自然に見えます。孤独で心にキズを持つイライザだからこそ「不思議な生き物」と心を通わせる
ことができたのでしょう。見進めていくうちに、広がっていく世界観にだんだん心地よくなっていきます。
また、派手さはありませんが、キャスト全員が渋い上手さを輝かせています。特にイライザの友人・
ゼルダ役のオクタヴィア・スペンサーは、「ドリーム」と「ギフテッド」でも見ましたが、流石の演技!
私が子供時代に見聞きしたアメリカとソ連の関係なども根本に描かれていて、興味深かったですね。
大人のおとぎ話のようなお話です。
「シェイプ・オブ・ウォーター」は、3月1日(木)からシアターキノ、札幌シネマフロンティア、
ユナイテッドシネマ札幌で公開になります。