◆ビガイルド―欲望のめざめ

 監督:ソフィア・コッポラ

 出演:ニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング、コリン・ファレル ほか

 

 ●ストーリー:1864年のバージニア州、南北戦争から隔離された女子寄宿舎に暮らす7人の女性たち。

  森で、負傷した北軍兵士マクバニー(コリン・ファレル)を手当てしてかくまうことになった。男子禁制の

  学園に男性が加わったことで、秩序を保ってきた女の園は思わぬ事態に見舞われる…

 

 原作はトーマス・カナリンの小説「The Beguiled」、1971年にドン・シーゲル監督、

 クリント・イーストウッド主演で「白い肌の異常な夜」として映画化されましたが、

 ソフィア・コッポラ監督は「白い肌の異常な夜」より、全体的にソフトな感じで撮っていると思いました。

 
 Beguiledの意味は、騙す、欺くの他に、喜ばせる、魅了する、という意味もあり、
 この映画をズバリ言い表していますね。
 

 女性って恐ろしい…。改めて思いました。ラスト、誰もが思いながら、誰も口に出せなかった

 恐ろしい提案を、一番年下のマリーが口にしたのですから…男性の皆さま、お気をつけください!

 

「ビガイルド―欲望のめざめ」は、2月23日(金)からディノスシネマズ札幌劇場で公開になります。

 
 

◆さよならの朝に約束の花をかざろう

 監督・脚本:岡田麿里

 声:マキア/石見舞菜香、エリアル/入野自由 ほか

 

 ●ストーリー:人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を折り込みながら

  静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり、数百年の寿命を持つ彼らのところに、

  長寿の血を求め、メザーテ軍が攻め込んでくる。

  両親のいないイオルフの少女マキアはなんとか逃げ出し、出会ったのはひとりぼっちの赤ん坊。

  エリアルと名付けた赤ん坊は、少年に成長していくが、マキアはいつまでも少女のままで…

 

 

「心が叫びたがってるんだ。」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の脚本の岡田麿里が、

監督・脚本を務めた最新作。

 

とても不思議な映画でした。少女であり、母であるマキアの姿がいとおしく感じられます。私がもし、

マキアと同じ立場だったらどうするだろう、と考えながら観ていました。どのような状況、立場であれ、

命と命の出会いは素晴らしいもの。映像も凄く綺麗で、子供から大人まで切ないながらも

心があったかくなる作品だと思います。

 

「さよならの朝に約束の花をかざろう」は、2月24日(土)から札幌シネマフロンティアで公開になります。