33話の衝撃と余韻が凄すぎて、琵琶湖の畔でポルナレフを想って日が暮れるまでぼんやりしてたいスロうりぃです…
いつもは満遍ない感想を(一応)心掛けているんですが今回はすいません、多分出来ないと思います。
本編見て削られ、画像の下準備で削られ、また本編見て削られ、画像貼り付けて削られ、またまた本編見て削られ…(本編見んの控えろよ)
こんなに消耗するとは思ってませんでした…orz
ネタバレ有りの感想です。
原作は既読ですが手元に無いので考察もへったくれもない、いち視聴者の感想になります。
ブチャラティの限界がすぐそこに…居合わせたのがドッピオって〜セッコの余計なことしぃとスタンド使いの出会いの法則が憎らしい…
『ボスはそれを知りたがる!』
この台詞、言い回しが独特で好きやわ。ドッピオ賢い。ブチャラティをこの場で殺害したところで他の仲間がたどり着いたらボスの身の安全は打ち砕かれる。どこかへ行きたがってるブチャラティがいるんやから利用するべき。
ドッピオマジ有能と思うわ…
ミスタがいる事に気づいてブチャラティに
『ダメだーーーッ立つんじゃあないッ!!』(迫真)って怒鳴ってみたり、
『トルルルルルンルンルン♪』
してきたボスにブチギレたり、この話こんなに滑稽で笑いを誘う話やったっけ(笑)
敵のドッピオもなかなか追い込まれてるところが面白いぞ。
しかし
『トルルルルルンルンルン♪』
この回のとびっきりの癒やしやわ…
なんかバージョンアップしてる上、ドッピオ電話出ないからどんどん音がけたたましく(笑)
怪訝な表情してツッコミ入れるブチャラティもいい。
そして毎度どやされてるチームのボスに対して
『ザケてんじゃあねぇぞ!!なんでこんな時に電話してくんだ!!バレちまってもいいのかぁー!!』
このブチギレ具合!いい根性してるわ(゚A゚;)ゴクリ
隠れたがりのボスの代わりに、矢面に立って必死に忠誠心を示そうとするドッピオは一貫して憎めないし、利用されるだけされてなんの見返りも得られない彼を見てるのは哀しい…
ボス探査機能搭載のトリッシュ。
あの教会の悪夢が蘇ったかしゃがみ込んでしまう…
自分の事をなんの躊躇もなく始末しようとした父親の気配、怖くないはずが無い。
切断された手首だって気丈に表には出さなかったけど痛かった記憶だってまだ生々しいんではなかろうか…
けど、亀の中に避難はしない。自分が今出来る最大限を尽くそうとする。トリッシュも必死に戦ってる。
ドッピオはボスから“トリッシュの部分の魂”を与えられ、彼女のフリをする。
青年(に見えるんやが)のドッピオが少女トリッシュの振りをする…どんなイロモノな仕上がりかと思って見てたけど、なかなかハマってて感心したぞ。
もう少しで退場のドッピオ。5部屈指の演じるのが大変なキャラクターと思うんよ…声をあててる斉藤さんの演技の幅に終始唸りまくりやった、素晴らしかった。この上なくドッピオやったよ。
さびしいよォォ……オーディオコメンタリーください……待ってます…オーディオコメンタリー…
『ネアポリスの郊外に…トリッシュ…小さいが家を持っているんだ…全てが終わってもし行く所がないのならそこに住むといい…』
『近所には学校もあるしいいレストランもある…海辺も近いんだ…君には過酷な事がたくさん起こったが新しい人生を楽しむことができるだろう…』
ブチャラティのこの台詞を私なりに咀嚼しまくって出た答えは、トリッシュへの気持ちは100%の善意なんだなってこと。
男と女の…なんちゅうか、相手によく思われたいみたいな気持ちが全く含まれてない、徹底したその善意に衝撃すら感じてしまう。
そんな、自分の事は後回しどころかどっちらけでいっつも他の誰かの事ばかり案じてるこの人が一番幸せを感じることって、そうやって気にかけた他の誰かが幸せであってくれることなのかなぁ…
たったそれだけの見返り位、求めたっていいじゃあないか。あんまりに無欲すぎるブチャラティがわたしゃ切なくてしゃあないよ。
トリッシュへの届かなかったプレゼントは、自分の為でもあったのかもって、思わせておくれ…
今回のブチャラティは瞳が印象的やったな…ジョルノに自分の命の事を打ち明けた時の透き通った綺麗な瞳、もうこの世の人達からかけ離れていってしまってるってあの感じをまた思い起こさせて、彼に時間がもう無いことを実感してしまう。
ホント、綺麗だ。・゚・(ノД`)・゚・。
石壁の影からポルナレフーーッッ!!
『動くな!そこで止まるんだ。一歩でもその階段を上ったら約束は消えることになる!』
一声目の牽制から、前回までの落ち着き払った
声と全然違う。感情の乗った声、なんだか懐かしい声。
まずブチャラティとポルナレフがご対面ッ!
5部のもう一人の主人公(これは皆さん同意してくれるやろう)と3部の裏主役(私の勝手な決めつけ)が交わるこの高揚感、堪らないぃいいぃ〜
ここはポルナレフの用心深さ(ポルナレフが用心深いって…!笑い泣きするわ)と、ドッピオの切り返しの巧みさと、どこまでも真摯で、それが滑稽にみえてくるのが悲しいブチャラティが見所かな。
※会話どちらか判りづらいんで色を付けます。
■←ポルナレフ
■←ディアボロ
ブチャラティの隣にいる正体不明の人物を怪しむポルナレフ。
『トリッシュ?まるで女みたいな名だな』
ボスが機転を利かす。
『女で悪い事でも何かあるのかぁー!!』
これ言われちゃうと強くは出れんよね。ついでにどう見ても女なトリッシュを知ってるブチャラティが感じるやろう違和感も打ち消してる。
『…余計な事を言っちまったかな。暗くてよく見えなかった』
女性に気を使ってスマートに自分の非を認める36歳の余裕ッ!
『どうした!その位置で見せろ!スカートをまくるようにゆっくり動くんだ!』
どうしても誰か判らなくて困惑するボスと(たまにマジで何者だ?とか、素っぽい反応するよな)
さっきは女性やからか気を使ったくせに、それを台無しにするセクハラな例えぶっこんでくるポルナレフ(笑)
これさぁ、女性にスカート捲らせて恥じる様子を観察したことあったろ…
『な…なんだこのおぞましい殺気は…心臓にナイフを突きつけられているような…この感じどこかで…』
ポルナレフは過去に知ってる感覚と察するがまだ気づいてない。
『いやそうか…一人いる!心当たりが!矢を辿り俺を追跡してきた奴が!』
気づいたか、ボス。
一気に過去へと物語の舵がきられる。
ブチャラティはポルナレフとボス、二人の間から爪弾きにされてしまうのが辛い。
リゾット、ドッピオ戦のナランチャの様に彼もボスに利用されてしまう。
最善を選んだつもりでも裏目に出てしまえばそれは愚策となる、残酷だ。
いや、これはポルナレフとボスが引き寄せた根深い因縁やから誰にもどうにも出来なかったんだ。ブチャラティは悪くない…
回想パート。
ボスとポルナレフが交互に担当する流れる様なモノローグ。
この演出、半端ない。
だいたい一度張り詰めた緊張感って回想に入ることで緩むもんと思うけど、それが全く緩まない。
確か原作では普通にナレーションやったはず。誰がこのダブルナレーション思いついたんや、神か?!
ボスとポルナレフ、互いの心臓をナイフで突き付けあっているかの様な小西さんと小松さんの演技、ゾクゾクする…
エンヤ婆…
Jガイルといい、つくづくこの親子はポルナレフの人生に影を落とすな…
並び立つ承太郎とポルナレフ、感慨深い…!
二人は共に矢の捜索をしていた時期があったらしい。承太郎は学ラン姿ら3部寄りの90年代の初頭やろうか。
学ランは一応、大学生の制服でもあるのだっ!
プロ野球のドラフトで大学生が学ラン着てたりするんよ!↓↓
だから、だから大学の4年間も可能性に入れてやって…orz
結婚して娘授かるタイミングやけど、矢の捜索を旧友としてたんよ、してたんやってば…
…そーいうことで(決めつけんな)でポルナレフ、比較的戦いから離れた日々を1年や2年は送ってたと願いたい。
故郷に帰って、気持ちの整理をつけて、可愛いガールフレンドと恋愛を楽しむ時期があったっていいじゃあないか。日本に行ってホリーさんに挨拶して、花京院の墓参りして。
…望むくらい、いいじゃないかよぉ!
( ´◻`)フゥー・・・
矢の捜索中、二人できっとアヴドゥルの墓を訪れたことやろう…これは絶対してる。(イギーの墓は故郷のNYかなぁ)
《承太郎はアメリカとアジア、俺はヨーロッパとアフリカ。そして麻薬絡みの犯罪の統計が急激に伸びている地域に矢があることを俺は突き止めた》
《少年少女の麻薬犯罪と死者が20倍以上に跳ね上がった異常な地域を調べ上げついに核心まで近づいた。しかし…》
アメリカでの捜索は承太郎。
アメリカ…嫁…娘…ストーンオーシャン…
ヨーロッパ担当のポルナレフ、彼らしいなって印象に残ってた、祖国フランスでの麻薬犯罪が激増したって下りがカットされてて残念やった。ジジイの誘いを断って愛する故郷へ帰って行ったポルナレフなんやから、そこは原作通りにして欲しかったかな…
《俺の正体を探ろうとしている者がいることは早々に把握していた。最後は自ら始末する。一番確実な手だ。これは決めていた》
これ、早々に把握してたなら傷が深まる前に始末するよな。ポルナレフには刺客が送り込まれたに決まってる。
そんなパッショーネのスタンド使いを蹴散らしてきたから、ボスは直々にポルナレフを始末しようとしたんだ。暗チとリゾットが命懸けで届かなかったボスに、単騎でたどり着いてみせたポルナレフ…
伊達に3部で死線をくぐり抜けてきてないわ。
画像を貼るのがこのへんからホント削られる…orz
小松さんの声が3部のあの勇ましい
『シルバーチャリオッツ!』
に戻ってて、戻ってるのに勝利を収めて生き残ってきたあの頃の様にはいかない。
時を操るスタンドとまともにぶつかったらまず何も理解できずにやられるよな…
けど攻撃を一度受けたのみで
『この…能力は…時を…』
ってボスの能力を見抜くことが出来たのは、時の能力者と戦った歴戦の勇士の経験か。
無残にも崖下に捨置かれ、ここからどうやって彼は生き延びたんやろうか。
ボスは後に
『数年前海にバラ撒いてやったはずのお前がどうやって生きていたのかはどうでもいい!』
って言ったけど、私はそこを知りたがるッ!!
うわぁ…ヤバいヤバいヤバい…ッッ
目も見えない鼓膜も破れてる身体で状況を把握できないブチャラティに、機動力が格段に落ちてるポルナレフ。
ヤバさで息が詰まるこの感覚。あれだわ、“亜空の瘴気”のアイツがアヴドゥルをガオンした下りと似てる。
『どこへ行った!?お前が連れてきた奴はどこへ行ったぁー!!隣にいた奴は何者だと聞いているんだぁー!!』
必死にブチャラティに問い叫ぶ声があの時のアヴドゥルを呼ぶ声と重なるのは私だけか?
ジョルノはきっと教会の事を思い出してる。ブチャラティの実質命が尽きていた場所の事を。
今回も彼は間に合わないのか…サン・ジョルジョ・マジョーレ教会、サルディニア、そしてコロッセオ…
ジョルノに間に合わないを重ねさせるのは酷(こく)すぎる…
ポルナレフは3部、5部と最初にラスボスと遭遇する。故に去年の原画展でもこれらのシーンを生原画で拝めて嬉しかった。
そんな、5部屈指の名シーン、アニメジョジョで見ることが出来たぞォ…(´;ω;`)ブワッ
ここのボス、極上の格好良さで現れる。
何がかっけーって、
『これは試練だ』
『過去に打ち勝てという試練と俺は受け取った』
『人の成長は未熟な過去に打ち勝つとだとな』
『ええ?お前もそうだろう?ジャン・ピエール・ポルナレフ』
一人の男が隠れ蓑を取っ払い、正面きって過去からやって来た試練に挑もうとしてるっていう…
クッソー、これ主人公側のシチュエーションじゃあない?
てかありのまま階段のポルナレフがそれやったや〜ん!
ディアボロ役の小西さんの声、妖艶。
『ええ?』とか『驚いたぞ』とか。何気ない台詞にほとばしるエロスよ…
DioにDIOの子安さん、カーズ井上さん、吉良の森川さん、皆さん格別エロかった…
そしてディアボロ小西さんも…こんな色気ムンムンなディアボロをありがとうございますッ…(土下座)
ジョジョのラスボスの声は尊大と邪悪と色気と…後、小物っぽさで出来ている(笑)
『その階段に足をかけるんじゃあねぇ!俺は上!貴様は下だ!』
待ち焦がれてたこの台詞を、小松さんの声で聴けて感無量。
いや、感無量とかそんなありふれた言葉じゃあ全然足りねー、最大級の感動した系の言葉を延々並べまくりたい(文字数が尽きる)
今までのブログに何度も書いてたりするけど、小松さんは3部で、格好良さも、茶目っ気も、怒りも、涙も、ポルナレフから発せられる全ての感情を完璧に演じきってくれて、この人の声でなければこんなにポルナレフのこと好きになってはいなかったと思う。
そして5部。
時間の経過で変化した部分や変わらなかった部分も含めて、完璧にポルナレフだったよおぅ小松さん(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
その昔、3部と5部が地続きで有ることを私が言葉だけでなく心で理解する為には小松さんの声が必要なんやってブログに記したことを思い出した。
その通りやったな…小松さんの声で私の中の彼等は繋がった。
『そこだ!シルバーチャリオッツ!』
チャリオッツ一閃!両足に右腕を失ったけれど3部の頃と変わらない眩い銀色のボディ。
ヴァニラアイス戦では持ち上げられんかった、ポルナレフとあん時は無かった車椅子を余裕で空高くスカイハイ!
チャリオッツが衰えを見せなくて救われた思いだよ。・゚・(ノД`)・゚・。
そして、これが最期の
『シルバーチャリオッツ!』
になるのか…
『衰えてはいないのか…そのスタンド力。そして勉強したようだ。時が消し飛んだ瞬間、血の雫で見分ける方法を』
『成程…数の一瞬の変化か。タイミングも天才的だ。もう少し近づいていたら深くダメージを受けていた』
ポルナレフは、アニメで言うとこ1話とほんの少しの出番で退場してしまう。ディアボロとの対決も一瞬の出来事。
だから描写もちょっぴりだけだ。
そんな少ない描写でも、経験豊富なスタンドの達人で、天才的な戦闘センスの持ち主だって事がディアボロが口に出して評価するまでも無く伝わってくる(皆さんにも伝わって…ください)
アニメスタッフ、彼がいぶし銀の強者だって確信できる、愛ある戦闘シーンをありがとう(涙)
《次はない…だがなんとしても希望だけは…希望だけは守らなくては!》
ここで、意を決して覚悟を決めたんだろうか。心をギュウと鷲掴みにされる表情。
ポルナレフってこんな顔するのか…
どこをみてる?何を見てる?何に願う?何を願う?
後ろに流れる曲がまた刺さる。哀しげな、これからポルナレフに起こる悲劇を予感させる。
けどそれだけじゃない。闘う者の背中を押すような、そんな勇気を与えてくれる曲だ。
泣く。流石に本当に泣いてしまう…
ディアボロが放った手刀と
『何かわからんがくらえッ!』
多分毎度、こうやって訳も判らず敵対するものを潰して、頂点を維持し続けてきたんやろうね。
そして今回、血の目潰し如きでで過去の自分を乗り越えたとかのたまった。
けど、全っ然乗り越えられてなんかないよな。だっていつものように『くらえ』しちゃったもんな。
乗り越えられたなら、道を切り開く覚悟を決めたポルナレフの賭けだって一蹴してみせろや。
ポルナレフはお前にバラバラにされて、全ての連絡手段も奪われて、そんな孤独と絶望を思い知った過去を乗り越えてここにいるんだ。
いつもの
『何かわからんがくらえ!』
で簡単に終われるなんて甘く見てんじゃあねえ。
挑んだ相手が悪かったな、ポルナレフはとことんしぶといんだ。
チャリオッツが矢で貫かれ、ポルナレフの命も尽きる。
チャリオッツとポルナレフの別れは、チャリオッツが格別相棒感強かったんで本当に辛い。
チャリオッツが本体から即座に離れたのは
『お前が殺られては希望が潰える、逃げろ、矢を護れ』って、最期の命令を聞き入れての事よなきっと。
もし、ディアボロがスタンドを先に潰そうとしたならばポルナレフは身体張ってチャリオッツを逃がすと思う。
永遠の別れ…チャリオッツが涙ぐんでいるように見せるアニメスタッフよ、これ以上私を串刺しにするのは勘弁して…orz
そして、3部の旅ばかりがよぎるポルナレフの走馬灯…
あの50日の旅路は彼にとって、今ジョルノ達が駆け抜けてる日々と同じ位のかけがえのない思い出として存在してるんだろう…彼の人生でこれ以上はないと言い切れる程の。
もしかしたらブチャラティの様に、妹を殺されて復讐に囚われ死んでいた心が解き放たれて生き返った旅だったのかもな…
その生き返った心と、死んでいった仲間の思いと、会えないけれど、どこかで自分と同じ様に戦ってる承太郎の存在があったから、ディアボロに敗れてその後不自由な身体で隠遁生活を送ることになっても、希望の矢を託す為の誰かを待ち続けられた。
さて、本当にポルナレフの賭けたのはチャリオッツじゃない、希望であるジョルノ達だ。
厄介で手に負えないバトンの手渡し方やけど(ミスタにディスられる程の)
後は頼むよ。
サイレンの様な音が鳴り響く、未知なるヤバい奴感満載のBGMと共に、ボス以上にボス味溢れるヤツが現れた。
私、このヤバいヤツのルックスがめちゃくちゃ好きで、大っぴらにはしてなかったけど彼の登場も楽しみにしてた!
キャットウォーク?な足の運びに影の様な漆黒のカラーリング。
イメージ通りだ〜(≧∀≦)(≧∀≦)
敵も味方も、存分に引っ掻き回してくれ!