仕事が休みの日の朝、起きて天気晴れがいいとつい「どこか行きたいな~音譜」とお出かけの虫が騒ぎ、それは夫も同じなようで、目が「行くはてなマーク」と話しかけていますキョロキョロ(笑)。

 

 それから行き先を考えるのであまり遠出はできず、この日は景色を楽しみたくて谷川岳ロープウエイ(群馬県利根郡みなかみ町)に乗ることにしました。

 

 埼玉の自宅を出てまだ一時間も経っていないのに、下り線の上里(かみさと)SAで休憩ウインク

 

 そのお目当てはコレビックリマーク。「プリンスフルーニ」というパン屋さんの“たまごコッペコッペパン“です。お店の一番人気は右下の“富良野メロンパンメロンパン”でそれはもちろん外せないのですが、わたしはこのたまごサラダがあふれんばかりに詰まったたまごコッペが大好きで、上里に来たら食べずにはいられないんですラブラブ。今回初めて上の“姫豚わらじかつサンド”を買ってみましたが、パンもソースしみしみのカツも美味しくて大満足。お口が忙しくて痩せてる暇がないわけだ~爆  笑あせる

 

 さて、関越自動車道の水上(みなかみ)ICを下りて国道291号線を走り、JR上越線の土合(どあい)駅を過ぎたところの踏切の雰囲気が何ともいえずよくて、車を下りて一枚パチリカメラ。こういう雰囲気、好きだなぁ~飛び出すハート

 

 そして水上ICから約20分で谷川岳ロープウエイのベースプラザに到着。立体駐車場に車を停めてロープウエイ乗り場に向かいます。

 

 谷川岳ロープウエイは往復でおとな3,000円(2024年5月現在)、その先の天神峠ペアリフト込みのセット券ならおとな3,500円です。

 

 谷川岳ロープウエイはスキー場のゴンドラ形式で、3分間隔でつぎつぎ来るので待つことなく乗れて、ストレスフリーです。(5月の平日だからかなはてなマーク

 

 新緑の山々を眺めながらの空中散歩音譜

 

 谷川岳ロープウエイは土合口(どあいぐち)駅と天神平駅間の約2400m、標高差573mを約15分かけて上ります。 

 

 天神平駅が見えてきました。

 

 最近は山上の駅のトイレなどもとてもきれいで、行き帰りに安心して使わせてもらえるのがほんとうにありがたいです。

 

 谷川岳ロープウエイの天神平駅は標高1319m、下界とは明らかに空気が違い、吹き抜ける風は爽やかで清々しいです。

 

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 ロープウエイを見下ろす場所に建つ“安全登山の鐘”。ひとつ鳴らしてみると、澄んだ音色が響きました音譜

 

 天神平駅の目の前が天神峠ペアリフトの乗り場。

 

 わたしたちはリフトに乗らず、天神山の斜面と稜線をぐるりと周回するトレッキングコース(地図の赤いライン)を歩きます。

 

 ここは谷川岳への登山道の入口でもあります。

 

 リフトの終点は天神山の山頂です。あそこまでがんばって歩かなくちゃ~。

 

 シラネアオイかなはてなマーク

 

 スタートは緩やかな上り。

 

 振り返るとロープウエイの天神平駅です。

 

 紫陽花に似ているような・・・。

 

 見た目以上に足に堪える上り坂~あせる

 

 ・・・って、まだ400mしか歩いてないよ爆  笑あせる

 

 美しい雪渓ラブラブ

 

 少し霞がかかっていますが、暑すぎず寒すぎず、のんびり歩くのにはちょうどよいお天気です。

 

 木道も整備されているので歩きやすい照れ

 

 歩き始めて30分。ここが谷川岳へ向かう登山道(右)と天神峠への分かれ道です。

 

 そこを曲がると、道が急に岩だらけになってきました。

 

 確かにトレイルマップにも、ごつごつした岩のマークがついています。

 

 小休止をはさみながら一生懸命上ります。

 

 ようやく視界が開け、

 

 そこからは谷川岳が間近にきれいに見えます。

 

 下方に目を移すと右下にロープウエイの天神平駅と、

 

 もっと下に小さく見えているのが車を停めてきたベースプラザ。

 

 イワカガミ・・・かなはてなマーク

 

 いつかあの谷川岳にも上ってみたいなぁ~合格

 

 天神峠ペアリフトの終着駅が見えてきましたっビックリマーク

 

 向こうの山が谷川岳。わたしが立っているここは天神山の山頂の天神峠です。

 

 木製看板の文字のデザインがおしゃれ音譜

 

 ここにも“安全登山の鐘”が・・・。

 

 こっちが正面でしたあせる

 

 谷川岳は“トマノ耳”と“オキノ耳”というふたつの頂上を持つ双耳峰(そうじほう)で、遠くからみるとそれが猫の耳に似ているので“猫耳”とも呼ばれるそうです。トマノ耳は標高1963m、オキノ耳が1977mです。

 

 リフト駅の上が展望台。

 

 日本百名山の一つにも数えられる谷川岳は1977mで、3000m級の日本アルプスの山々に比べても決して高い山ではないのですが、ふしぎなことに“遭難者が世界一多い山”としてギネス認定されているそうです。

 

 展望台の最上階へ。

 

 2000mにも満たない山がエベレストなど8000m級の山々よりも死者・遭難者が多いのにはわけがあり、それは谷川岳をふくむ谷川連峰は日本列島を太平洋側と日本海側に分ける中央分水嶺(ぶんすいれい)上に位置するため天候の急変が起こりやすく、またロッククライマーの聖地とされる“一ノ倉沢”という岩壁は、地形の特性上積雪が50mビックリマークを超えることもある難所で、滑落事故が特に多いのだそうです。

 

 展望台の下に鳥居が見えるので行ってみます。

 

 こちらは“谷川岳天満宮”の鳥居。案内板によるとここは“諸天善神嶽(しょてんぜんじんがく)”というお宮だそうですが、“中院(なかのいん)”となっているので、おそらく山麓に里宮が、谷川岳の山頂に奥院(おくのいん)があるものと思われます。

 

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 もう一つの鳥居は“弁財天”のもの。池の奥に小さな祠が祀られています。鳥居の奥にはリフト駅の上にちょこんと載る谷川岳の“猫耳”が・・・。

 

 花は終わっていますがこの池は水芭蕉(みずばしょう)の群生地。

 

 さらに奥の東屋(あずまや)へ。 

 

 東屋の前には『奥之院古道』と書かれた小さな看板が立っていました。

 

 鳥居のある広場に戻り、

 

 天神平駅に向けて下山します。

 

 足元に咲く小さなお花がかわいい音譜

 

 スキーで滑り降りるのにちょうどよさそうな斜面なのですが、下りの連続は膝はガクガクするし、トレッキングシューズにつま先が当たって痛くなり、上りよりきつく感じます笑い泣き

 

 やっと、冬季のみ運行する天神平ペアリフトが見えてきました。

 

 右手はこれまたスキーにちょうどよさそうな斜面を持つ高倉山。

 

 ロープウエイの天神平駅までもう少し走る人

 

 天神平駅まで下りてきたらちょうど時分どき。隣接するレストラン“ビューテラスてんじん”でランチナイフとフォークにします。

 

 ロープウエイ駅に直結しているこちらのレストランの入口はスキー客が入りやすい仕様になっていて、

 

 中もとても広々としています。

 

 天神山方向のテラス席。

 

 標高1319mに建つ展望レストランなので眺望は抜群ですキラキラ

 

 セルフサービスのお水は“谷川岳のおいしいお水”。公共水道は通っていないので、すべて沢から引いた水だそうです。きりっと冷えてとても美味しい音譜

 

 夫は“てんじんラーメン”。肉厚のチャーシューや煮玉子など具がいっぱい載った醤油ラーメンで、本格的なお味でとても美味しいラーメン

 

 眼前に広がる景色もごちそうです~ニコニコ

 

 わたしはビューテラスてんじん名物の“谷川岳パングラタン”。オーダーを受けてからオーヴンで焼き上げるので少し時間はかかるのですが、フワフワのパンをくり抜いたところに鶏肉、ベーコン、野菜の具が入り、ホワイトソースとたっぷりのチーズがトロトロで絶品ビックリマークなんです。木製のトレーと小っちゃなプレートもかわいいラブラブ

 

 おいしいランチをいただいて元気回復合格。ふたたびロープウエイに乗ってベースプラザに戻ります。

 

 ロープウエイの中から見えていた土合口駅の隣の“谷川岳山岳資料館”へ行ってみます。

 

 入館は無料で、1階にはザイルやピッケル、アイゼン、登山靴、ザック、テントなどの登山用具がところ狭しと並び、それらは自由に手で触れたり持ち上げてみたりできるようになっています。

 

 実家の両親が揃って日本山岳会の会員で、昭和30~40年代に長崎から夜行列車で上京し、よく日本アルプスに登っていたのですが(もちろん子どものわたしは叔父叔母の家でお留守番)、当時二人が使っていた登山用具とよく似たものがたくさん並んでいて、思わず「これ、これビックリマーク」と懐かしくなりました。

 

 

 雪壁に挑むクライマーの写真には胸を打たれます。

 

 故植村直己さんの色紙。

 

 2階には群馬県山岳連盟のヒマラヤ登頂関連の資料や、チベットのダライ・ラマの親衛隊長を務めたという群馬県出身の冒険家、矢島保治郎氏の資料のほか、

 

 群馬県沼田市出身の日本を代表するヒマラヤ登山家、山田昇氏の追悼企画展も開催されていました。

 

 ロープウエイのおかげで、登山に慣れないわたしたちでも谷川岳につながる稜線の上まで行くことができてほんとうにありがたいです。できることなら足腰の動くうちに谷川岳のふたつの猫耳さんに上って、そこからの360度大パノラマを堪能したいなぁ~照れ。いつか叶えたい夢がまたひとつ、増えそうです合格

 

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