年末恒例の今年の漢字は「税」に決まったそうです。

 

写真はYahooニュースよりお借りしました。

 

 今年一年の世相を表す漢字一文字を選ぶ「今年の漢字」は、有識者の方々などが一堂に会し協議の上決まるのかと思っていたらそうではなくて、公益財団法人日本漢字能力検定協会がその啓発活動の一環としてひろく一般から募集し、最も応募数の多い漢字が選ばれるのだそうです。ちなみに今年の「税」は応募総数14万7,878通のうち5,976票を集めたそうですが、そう聞くと意外に少ない気がするし、2位以下ともそれほど差がなく、圧倒的多数というわけではなさそうです。

 

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写真は公益財団法人日本漢字能力検定協会の特設サイトよりお借りしました。

 

 選ばれた今年の漢字は、毎年12月12日に京都の清水寺(京都市東山区)において貫主(かんしゅ)の揮毫(きごう)により発表されるのが慣わしで、今年も森清範貫主の筆で行われたそうです。「税」という字が選ばれるのは、消費税率が5%から8%に引き上げられた2014(平成26)年以来2度目だそうですが、お寺さんなど宗教法人の宗教活動には税金がかからないので、「税」とは最も遠いところにいらっしゃる方の手によって書かれるのも何とも皮肉なものだなぁと思います。

 

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写真はNHK首都圏ナビよりお借りしました。

 

 「税」の字が選ばれた理由は、『1年を通して増税の議論が行われたことに加えて、所得税などの定額減税が話題にのぼったことのほか、インボイス制度の導入やふるさと納税のルールの厳格化など、「税」にまつわるさまざまな改正や検討が行われた』からだそうです。ニュースによると森清範貫主は、「国民がシビアに税の行方を見ている。税に対する意識が非常に強いことを改めて感じた」と話されたそうですが、我々庶民は日々の暮らしの中で、天井知らずの物価高に喘ぎ、度重なる増税の怖さに常に怯えているので、必然的に敏感にならざるを得ないのです。

 

同じくNHK首都圏ナビよりお借りしました。

 

 そんな中同日12日に、政府が経済政策として打ち出した給付金と定額減税のうち、低所得世帯への給付金の全容が発表されました。所得税・住民税ともに非課税の世帯に加え、所得税は納めていないが住民税の均等割だけは納めている世帯にも一律10万円が給付され、その上さらに18歳以下の子ども一人当たり5万円が上乗せされるのだそうです。現役時代はもちろん定年後も真面目に働き、所得税も住民税もきっちり給料天引きで納めながら何とか踏ん張って生きている身としては、いわゆる中間層には何の恩恵もない内容に正直うんざりです。何かにつけて低所得世帯が対象になりますが、所得税と住民税が免じられているだけでもかなり優遇されているはずなのに、その上さらに給付金を渡すのはあまりにも不公平というものです。

 

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 自由民主党の最大派閥である安倍派の政治資金パーティーの裏金疑惑にしても、キックバック分が直近5年間だけで約5億円にものぼり、派閥側の収入と合わせるとなんと10億円を超すという巨額のお金が動いているにもかかわらず、組織ぐるみで収支報告書に記載しないよう申し合わせていたというのですから言語道断です。政治資金法で認められた政治団体が支持者(団体)等から受け取る会費や寄付金、献金などの収入も、国会議員に“歳費のほかに”国から支給される“通信費”とかいう月額100万円ものお金も(年間ではそれだけで1,200万円ビックリマーク)、すべて非課税という我々一般庶民には信じられないような金銭感覚の中でぬくぬくと生きていらっしゃる方々の目には、国民が選んだ今年の漢字の「税」はどのように映っているのだとろうと真剣にお聞きしてみたいです。

 

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 ところで、わたしの今年の漢字は何だろうはてなマークとしばし考えて、思い浮かんだのは「穏」という字です。4人の親を皆送り終え、3人の子どもたちもそれぞれに家庭を持ってそれなりに暮らしているし、夫とふたりときには旅もし、好きな寺社仏閣を訪ね歩いたり、美味しいものを食べに行ったりしながら、「今日もいい一日だったなぁ照れ」と眠りに就けるただそれだけで、今はもうじゅうぶん幸せラブラブです。心配ごとが何もないわけではないけれど、つましいながらも小さな幸せを胸に抱きつつ生きる穏やかな日々にこころから感謝をしています。

 

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