(⑧からつづく)ナムギルさんの大サービス会場周遊
の時点で時計は午後9時。開演からすでに4時間が経過しています。いつものナムギルさんなら何ということはないのですが、今日ばかりはあの体調で、ここまでかたときも休むことなく全力投球されているのを見ているので、さすがに心配になります。確かここで一度舞台袖に下がってまたすぐに戻ってこられ、いきなり笑いながら「더워(トウォ＝暑い)
」と言い、羽織っていたアイボリーの上着をぱっと脱がれました
。
突然のことに会場は騒然
。白いTシャツかと思っていたインナーはなんとタンクトップで、ナムギルさんのまぶしいくらいに美しく適度にたくましい上半身がバ～～ンと目の前に
ファンはもうみんな目がハート
になっているところで「最後の曲です」とおっしゃって、あのボイストレーナーキム・ヒョジュン先生との“応援法伝授動画
”の曲、신해철(シン・ヘチョル)さんの『그대에게(あなたに)』が始まります。
GilstoryEntさんが公開してくださったこの曲の応援法動画、とにかくナムギルさんがかわいくてかわいくて、そうそう、こんな子いるよねぇ～とまるで小学生みたいな仕草に笑いが止まらないんです
。そしてファンミでは歌詞の中のピンク色の字幕の部分をファンが歌ったりかけ声をかけたりするみたいなのですが、当日も同じ字幕をスクリーンに出してくださったおかげでわたしも参加することができました。そのかけ声がこちら
같이가자 김남길(カッチカジャ キムナムギル) 지켜줄게 언제나(チキョジュルッケ オンジェナ) 어다안가 영원히(オディアンガ ヨンウォニ) 미치도록 사랑해(ミチトロㇰ サランへ)一緒に行こう、キムナムギル守ってあげる、いつだってどこにも行かない、永遠に死ぬほど愛してるよ
https://youtu.be/NtWjCGQ358Q
GilstoryEntさまのInstagramよりお借りしました。
全16曲を歌い終えたナムギルさん、手に持っていた上着を両手で頭の高さに捧げ持ち、拍手と歓声に包まれる会場全体に何度もお辞儀をしてからステージを去られます。会場からはすぐさま「앵콜(アンコール)」と「キム・ナムギル」のかけ声と手拍子がはじまって、それにあわせるようにスクリーンには会場の声援を計るデシベルメーターみたいな画像が映し出され、割れんばかりの拍手と歓声であっという間に“success(サクセス)”レベルに到達します。
会場の期待を一身に受けてアンコールの舞台に登場されたナムギルさんは日本公演のときと同じく、開演前のロビーでファンがこころを込めて寄せ書きをしたGilstoryEntの白いTシャツを着ておられ、ピアノにあわせてチョン・ジュニルさんの『안아줘(アナジョ＝抱きしめて)』を全曲通して歌ってくださいました。前半の語りかけるような部分はどこまでもソフトに軽く、後半に向けて歌い上げるところは情感を込めて高らかに、とてもあの体調で17曲も歌ってきたとは思えない完成された歌唱に胸が熱くなって、どうにも涙をこらえることができなくなりました。ほんとうに会場全体がナムギルさんに抱きしめられているような、そしてみんながナムギルさんを包み込んでいるような、そんな幸せな『안아줘』だったと思います。
このアンコールのときに、入場時にロビーで一枚ずつもらった「너의 봄날을 우리가 함께 걸어갈게(あなたの春の日を私たちがともに歩いて行くよ)」と書かれた紙のスローガンをサプライズで会場全員で掲げていたのですが、それを見てナムギルさんも「ぼくも皆さんのそばに、これからもずっと一緒にいられたら幸せです」と言ってくださいました
。4時間超、歌だけではなくあの全力ダンスに全力疾走までこなして、ナムギルさんの体力が限界に近づいているのは誰の目にも明らか。それでも肩で息をしながら「今何時」と聞かれるのには会場全体で「まだ5時～」の大合唱。それほどみんな、ナムギルさんとお別れしたくないんですよね。
「準備したのはここまでです」と終わりを告げられるのはほんとうに寂しいけれど「次は12月にお会いしましょう」と再会を約束してくださるのが嬉しくて、またきっとここに帰って来ようと、これから先の半年間を生きる元気が湧いてきます。アンコールの2曲目、そして18曲目となる今日最後の曲はナムギルさんの持ち歌の『사랑하면 안되니(愛してはだめなの)』です。この曲だけは私もマスク越しに精一杯声を出して一緒に歌いました。最後まで丁寧に歌い終えたナムギルさん、何度も「조심해 들어가세요(気をつけてお帰りくださいね)」とファンを気づかってくださりながらステージを去って行かれました。
時計を見ると終演は午後9時25分。サウンドチェックも含めると6時間ものときが経ってしまったなんてとても思えなくて、浦島太郎が玉手箱を開けたときはこんな気持ちだったかもと思うのですが、でも胸のなかには今日のナムギルさんの笑顔、声、姿、仕草などがこぼれんばかりにいっぱい詰まっていて、このうえなく幸せです
。演技にしてもファンミにしても、常に以前とは違う新しい姿を見せようと努力し、どんなときも完璧に準備をして臨まれるナムギルさんなので、逆に今回のような体調が万全ではないお姿を見せてもらえたのはレアな経験だったかも･･･とも思うのです。アジア7都市を回る今回のグローバルツアーはまだ東京、大阪、ソウルの3都市を終えたばかり。ひとまず体調の快復につとめていただいて、残り4都市のコンサートを成功裡に終えられますようこころよりお祈り申し上げます。
グローバルツアー in ソウル公演は、日本の東京・大阪公演以上にたくさんの映像が出回っているそうです。世界中どこにいてもリアルタイムで情報共有ができるなんて、ほんとうにいい時代ですね
。そんな中、文字数ばかり多くて中身の薄いこんな自己満足感想ブログに最後までおつきあいくださいました皆さま、ほんとうにありがとうございました。今回も持参したＡ5サイズのメモ用紙16枚に必死で書き取りましたが、何しろ万年初級を脱出できないリスニング力では思うにまかせず、頼りの記憶も日が経つにつれて薄れゆくばかり。聞き間違い、書き間違い、勘違いのオンパレードかもしれません。それでも何とか完走できたのは、お読みくださる皆さまの温かい励ましのおかげでした。この場をお借りしてこころより感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。
yantaro