(③からつづく)日本でもお笑い芸人には頭の回転の速い人が多いとよく言われますが、MCファン・ジェソンさんもさすが人気のコメディアンさん、短いサイクルで移り変わる軽妙なトークで、絶え間なく会場とコミュニケーションしながらどんどん進めてゆかれるのにわたしの頭はまったくついてゆけず、断片的に聞こえた(ような気がする)単語を拾うだけで精一杯
。やっとのことで書き取ったメモを見ると「(ナムギルさんは)ほんとうによくやっていらっしゃる」とか「宇宙(最強)ショーはほとんどが女性でところどころ男性だった」とか「(今日のために)プレゼントなど、用意していることが多い」とか「( 誰
)とドライブ」などの断片のみ
。今見返しても、これだけではどうつなげても雰囲気すらお伝えすることができません。ほんとにごめんなさい。
二度目のお召し替え後のナムギルさんの衣装は「DG」の地紋がいくつも入ったベージュのジャケットにインナーは白のVネック、ボトムのジーパンはダメージ加工というのですか、わたしの目にはかなりボロボロに見える穴あきズボン
。あれがおしゃれなのかなぁとちょっと理解不能なのですが、ナムギルさんが着ておられるから結果OKということで(笑)。さて、ここからはMCファン・ジェソンさんとナムギルさんとのトークコーナーです。ナムギルさんのおしゃべりすらわかってないのに、お二人のピンポン玉のように飛び交う会話は完全にお手上げ
。ちょこっと聞こえた単語をヒントに連想ゲームみたいに想像をつなぐほかありませぬ。
MC「ファンが一番気になっていることは何だと思いますか」にナムギルさんが「글쎄（クルッセ＝さぁ～)」と首を傾げたところで「俳優キム・ナムギルではなく人間キム・ナムギルは果たしてどのように過ごしているのか皆さん気になっているようですが、何をしていらっしゃいますか」の質問。「最近は(ファンミの)準備をしながら、以前乗っていたバイクに乗っています」とおっしゃるナムギルさんに会場からは「危ないから乗らないで～
」の声がかかります。俳優イ・サンユンさんと一緒の新番組の撮影のために乗るので、ナムギルさんは小さい声で「おとなし～く乗ってもだめかな」とかわいく聞かれます。つづけて「バイクオー、バイクチャンガ、バイクシッパル、ヘルメット、そう言いました」とメモっているのですが･･･ここ、何のことだかさっぱりわかりませんミアネヨ～。最後はファン・ジェソンさんが「安全に乗ってくださいね～」とまとめてくださいました。
つづいてMC「昨年末いいことがありましたよね。『悪の心を読む者たち』で3年ぶり2回目の大賞を受賞されました。2回の受賞は格別ですよね」とおっしゃるのには「2度目の大賞はほんとうによかったです。なぜならとてもセンシティブなジャンルで、(事件を)忘れているかもしれない人たちをまた傷つけるかもしれないけれど、(クォン・イルヨン)教授が被害者のことだけ考えようと言ってくれて撮りました。途中オリンピックもあったし、一般的には視聴率で評価されるものですが、意味のある作品になったので(前回の大賞の)『熱血司祭』のときよりもっとよかったです」というような話をされた気がします。(あくまで雰囲気です、すみません。)ここで客席にいらっしゃるクォン・イルヨン教授にふたたびスポットライトが当たり、ファン・ジェソンさんが「“ラジオスター(という番組)でナムギルさんの大賞は私(教授)のおかげだ”と言ったそうですが」と振られると、クォン・イルヨン教授はいつもの柔和な笑顔で「いや、記憶にないよ」と受け流して、座を和ませてくださいました。
そしてMCファン・ジェソンさんに「三度目の大賞は」と聞かれたあとに『熱血司祭2』の話題が出ていたように思います。「皆さんも待っていますよね」と聞かれると会場からは大きな拍手が起こります。つづいて「2019年の宇宙最強ショーは4時間を超えて15曲も歌いましたが今日は」と聞かれると、ナムギルさん「今日はコンサートだから、もちろんそれよりもたくさん準備しましたよ」とおっしゃるので、気管支炎であんなに苦しそうなのに、しかもここまで歌われたのが6曲なので、単純計算でもまだ9曲も残ってるとちょっと心配になりました。ファン・ジェソンさんに「今の心情や感情を載せるとしたらどんな曲」と聞かれたナムギルさん、しばらく悩んでアカペラでさらっと
좋을텐데(チョウㇽテンデ～) 너의 손 꼭 잡고 그냥･･･(ノエ ソン チャッコ クニャン･･･)と歌いはじめられると、つづきを会場のファンがみんなで手拍子をしながら唱和されていたのが何だかいいな～と思いました。
次のコーナーは日本公演でも盛り上がった“長く残る()バランスゲーム”。今韓国でも流行っているそうで、究極の選択のような二択のお題を出して、その答えからナムギルさんの深層心理や本音を探ろうというゲームです。最初の質問は「김남길이 참을 수 있는 건(キム・ナムギルが我慢できることは？」で選択肢は①「1年間演技をしない」と②「1年間歌を歌わない」。日本では会場の予想を拍手で募ってからナムギルさんの答えを聞きましたが、ソウルでは会場からの「하나 둘 셋(ハナ トゥル セッ＝いち、に、さん)」の掛け声の後すぐに答えてくださって、ナムギルさんが選んだのは②。どちらも1年間も我慢するのは至難の業だと思いますが、確かにいつも“牛のように”熱心に仕事をしておられるナムギルさんが演技をしないでいられるはずもないので、妥当なお答えだったかな。
第二問は「김남길이 갖고 싶은 초능력은(キム・ナムギルがほしい超能力は？)」で選択肢は①「動物と対話できる超能力」と②「動物に変身できる超能力」のふたつです。ナムギルさんの答えは予想通り①でした。その理由は、タムタム(※ナムギルさんの飼い猫)と会話したいからだそうです。日本公演でもタムタムをお風呂に入れたら拗ねられたとか、撮影で家を空けると、帰宅後ご機嫌を直してもらうのに一週間くらいかかることなどを話してくださいましたが、今回も「喉が痛いけど(ファンミを)がんばるから、励まして」と頼んでいるのにこんな顔、とぶすっとしたタムタムの真似をして大いに笑わせてくださいます。ファン・ジェソンさんの「ちなみに動物に変身するなら何」には確か「クォッカ」と答え、ジェソンさんに“キム・クォッカ”と呼ばれていたような気がします(聞き間違いでしたらすみません)。
第三問は「김남길이 다시 태어난다면(キム・ナムギルが生まれ変わるなら）」で選択肢は①「俳優のようにかっこいい歌手」と②「가수처럼 가창력이 좋은 배우(歌手のように歌唱力のある俳優)」で、ファン・ジェソンさんは「これ両方じゃないですか」とおっしゃるのですが(うんうん、確かに
)ナムギルさんの答えは②。この後ファン・ジェソンさんが、何度かステージ上から話しかけておられた最前列の男性に「キム・ナムギルの顔でファン・ジェソンの能力か」それとも「ファン・ジェソンの顔でキム・ナムギルの能力か」のバランスゲームを問いかけ、答えを求められたその男性は即座に「キム・ナムギルの顔で」のほうを選んだので会場は大いに沸き、ナムギルさんも笑いながらその男性に「舞台に上がって」とおっしゃっていました。
最後の問いは「오늘 공연 끝나고 김남길이 더 듣고 샆은 후기는(今日の公演を終えて、キム・ナムギルがより聞きたい感想は？)」で選択肢は①「얼굴 미쳤다(顔がヤバい)と②「노래 찢었다(歌がすごい)」です。ふだんのナムギルさんから想像して②かなと思っていたのですが、なんと答えは①しかもその答えるときの恥ずかしそうな様子に会場からは悲鳴のような声援が上がり、しばらく鳴りやみませんでした
。ナムギルさんは「(体調が)100％なら②なんだけど」と言い、次はちゃんと準備します、みたいに話しておられたので、わたしたちファンにとってはこれ以上ない宝物のような今日のファンミも、ナムギルさんにとっては体調が万全でないぶん心残りはあるのかなぁと思いました。でもそのおかげで、ご自身の美しい外見についてコメントすることのほぼないナムギルさんにしてはとっても珍しい「顔がヤバい」を聞くことができたんですけどね～。(⑤につづく)
yantaro