(①からつづく)待ちに待った“グローバルツアーAGAIN in ソウル”の開演は午後5時5分。暗転したステージの大きなスクリーンに映し出されるのは、日本公演でも見たあの“歌手の惑星M0313の王子さま”アニメーションですおねがい。アクター惑星で俳優として大成したナムギルさん、突然届いた宅配便のマイクカラオケを手にした瞬間、歌手のDNAが覚醒するというストーリー展開に会場は大ウケゲラゲラ。そして日本のときのようにいきなり歌がはじまるのかと思いきや、なんとステージ中央から、まるでアーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800ターミネーターのあの伝説的な登場シーンを彷彿とさせるような床に片膝をついて顔を伏せ、右手だけ高々とあげてピースサインをしたポーズでせり上がって来られるではありませんかビックリマーク

 

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 もうそれだけで会場は大歓声スター。最初の衣装は黒いスーツにYシャツは第二ボタンまで開けて、そこに極細の黒ネクタイをゆるっと結んだだけなのですが、その抜け感がまたとても素敵で目がハートラブラブラブ。そしてオープニング曲のソ・テジさんの『Heffy end(ハッピーエンド)』が始まります。サウンドチェックのときの少しおつらそうな様子を思い出して心配でしたが、顔を上げ歌い出されたときにはもう、きっちりとスイッチを切り替えた“エンターテイナーキム・ナムギル”の表情になっていて、声の伸びもさっきとは大違い、余裕の歌声でファンを大いに安心させてくださいました。

 

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 ソウルでも東京・大阪と同じく最初はMCはいらっしゃらず、ナムギルさんおひとりで歌とトークで進行されるようです。最初に、ファンに久しぶりに会うのに喉の調子がとても悪くてキャンセルしようかと思ったと話し始められました。でも会社のひとたちにも説得され、ファンとの約束を守ろうと、今日舞台の上で死んでもいいと思って(舞台に)上がってくださったのだそうです。わたしのメモにはここで“代表が犠牲にはてなマーク”と走り書きしているのですが、つづきが聞き取れていませんあせる。ナムギルさんは「さっき(サウンドチェック)より少し(喉の状態が)いいでしょはてなマーク」と言いながらもコンコンと咳き込んで「水飲みますね」とペットボトルに手を伸ばします。「今日のタイトル知ってるはてなマーク」と問いかけて「AGAINじゃないですか。ファンミもしよう、コンサートもしようと、ずっと会えなかったファンに久しぶりに挨拶をする機会ということでAGAINにしました」と打ち明けられ、会場からは温かい拍手が湧き起こります。

 

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 そこでスタッフさんが持って来られたネブライザーを口に当てるのですが、最初蒸気が出てこなくて「뭐야(モヤ~=何だよはてなマーク)」な表情からの「出た出た」と言いながらスーハーしてみせる仕草のかわいいことラブラブ。ナムギルさんにかかったら、気管支炎も魅力のひとつになっちゃうんですからファンは大変です、心配したり、トキメいたりビックリマークラブ。「次に歌う歌はぼくの曲です」と紹介されてから2曲目となるドラマ「야왕(野王)」のOSTから『너를 모른다(君は知らない)』を歌われたのですが、ほんとうに久しぶりにこの曲を聴いてとても懐かしかったです。歌い終えたナムギルさん、咳き込みながら「힘들어요(疲れた)」と言うのにもファンは「かわいい~~飛び出すハート」の反応爆  笑。仕方ないです、だってホントにかわいいんだもん。

 

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 「時間がなくてあまり準備できなかったし、喉も・・・」と言いかけて咳き込むのに自ら「아이씨(アイシッ=クソっ)」と腹を立てて笑わせてから、3曲目のキム・グァンソクさんの『서른 즈음에(三十の頃に)』の曲紹介です。「(コロナ禍による)3年という失った時間を思いながらこの曲を歌ってみると、今のぼくの心情によく合っていると思った」と一瞬しんみりしそうになるとやはりここでも「時間が経つのはとても早くて、それなのにみんなが働けって言うから・・・(笑)冗談ですけど」と切り返すのはナムギルさんの得意技ウインク。そして腰が痛いと言いながら、なんとスーツ姿で「横になっていいはてなマーク」とステージに寝転がって曲紹介しようとします。「他で言ったらダメですよ、ファンコンサートやるって言うから来たのに、(体が)つらいからって横になったり座ったり」と笑いながら釘を刺し「椅子ないのはてなマーク」とスタッフに持ってきてもらったスツールに膝立ちで肘をついてもたれかかり、「가시죠(カシジョ=行こうか)」なんて言うんですから、ファンでなくてもいっぺんにハート持ってかれるの間違いなしです合格

 

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 そして「다시 할께요〜(タシハルッケヨ~=もう一回やりますね~)」とやっとスツールに腰を下ろし『서른 즈음에(三十の頃に)』をしっとりと歌われました。出だしからキーが高めで、ゆったりとしたメロディーラインが流れるように続くこの曲は、息継ぎがうまくいかないと歌えないと思うのですがそこはさすがナムギルさん、高音部も安定感のあるお声で、この曲を聴く限り喉は完璧のように感じるのですが、実はそうではないんですよねあせる。歌い終えると「この曲初めて聴く人はてなマーク」と問いかけて、ライトスティックが挙がる会場を見渡して「ふ~ん、若い人が多いみたいだね」と言い、つづけて「(若い)みなさんも歳をとると、この曲を聴きたくなると思います」とおっしゃるのにはうんうんその通りと同意。

 

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 そこでまたコンコンと咳き込むのをファンが心配すると、「いやいや、気を遣わなくてもいいですよ。気管支炎のせいで仕方がないんです」と逆に労わってくださる優しいナムギルさんラブラブ。そしてペットボトルの水を飲もうとするも、刺さっているストローが短くて水まで届いてないっていうコントみたいな展開に~爆  笑。つづけて「約束を守ってぼくが舞台の上で死ねば・・・」「いや冗談です。みなさんを置いてどこに行くって言うんですかはてなマーク」の一人ツッコミに会場が湧くと、ナムギルさん「こんな反応を感じたかった」とすごく嬉しそうに声をあげて笑います。

 

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 ここから日本公演にもあった会場の年齢確認爆  笑!?がはじまります。「それじゃ10代(の人)」と挙手を求め、「ほんとに10代はてなマーク10代でぼくを知ってるのはてなマーク」と驚いて会場からの返事を聞くと「あ~アイランドねぇ」と納得。つづいて「では20代、嘘はダメだよ」と言いながら数を数える仕草までしています(笑)。「ぼくがいくつか知っていますよねはてなマーク」と聞いてから「20代は何(の作品)を見たのはてなマーク」に会場から「顔、顔ビックリマーク」と声が上がると、その後ナムギルさんは笑いながら何やらぶつぶつおっしゃってましたが聞き取れませんでしたあせる。「では30代の方」「40代の方」とつづき、そのあたりのファンの反応が一番元気がよかった気がします。「もしかして50代いらっしゃいますかはてなマーク」で挙手された方を見つけたナムギルさん、「オモニ(お母さん)、お一人でいらっしゃったんですか」と問われます。さらに60代、70代と続いて「70代は両親の世代です」と驚き、「ありがとうございます。気楽にして、トイレにも行っていいですから~」といつもの気遣いナムギルさんが顔を出します。「こんなにたくさんの人たちが来てくれてほんとうにありがたい・・・」と言っている最中に、今度はこれでもかというくらい長~いストローの刺さった新しい水のペットボトルをスタッフさんが持ってきて取り替えてくれて、驚きながらも嬉しそうに飲むナムギルさんにホッとするのでした照れ

 

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 「次にお聞かせする歌はインタビューでも話したように、ぼくがドラマや映画でキャラクターを掴むときに聴いていた曲です」とおっしゃり、昨年(2022)12月末~今年(2023)3月までAmazonプライムビデオで配信されたTvingオリジナルドラマ「アイランド」の名場面がダイジェストでスクリーンに映し出されます。そういえば今着ておられる黒いスーツは「アイランド」でナムギルさん演じる主人公バンのトレードマークでもあり、情炎鬼(じょうえんき)という悪しき存在の餌食になった被害者たちへの鎮魂の気持ちを表わす大切なアイテムでもあったなぁ~と思い出していると、その間にナムギルさんは最初のお召し替えのために静かに舞台袖へと下がっていかれました。(③につづく)

 

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