(④からつづく) MCオリさんとの楽しいトークにつづいて次は、“人間ナムギルに迫るバランスゲーム”のコーナーです。バランスゲームというのは韓国で今流行りのゲームらしく、たとえば「冬にエアコンか、夏にヒーターか」「砂漠の真ん中で生き残るか、海の真ん中で生き残るか」など“究極の二択”のお題を出して、その答えによって本音を探るというものだそうです。う～ん、例題を見てもどっちもどっちですね～。
第一問は「ナムギルさんが東京でしたいことは
」で、A「東京タワーに上って夜景観賞」とB「東京タワーを見ながら生ビールを飲む」の二択です。拍手で募った会場の予想は確か半々くらいでしたが、ナムギルさんの答えはB。「実は昨日東京タワーに上ってきたんです。高所恐怖症ではないけれど、足元の床がガラスのところは少し怖かったので、上らずに眺めるのがいいです」とおっしゃっていました。ちなみに生ビールよりハイボールがいい、みたいなことを言われた気もするのですが、ここ勘違いかもしれません
。
第二問は「ナムギルさんが好きなものは」で、選択肢はA「一番好きな歌手のコンサートを見る」とB「本人のコンサートをする」の二つ。会場の予想は圧倒的多数でBなのですが、しれっとしたお顔で「Aかな」なんて言ってます。俳優と歌手(歌手ではないのですがファンミではかなり歌うので)は発声が全く違うので、その発声を変えるプロセスが大変なのだそうです。でも「ふぅ～ん」とあまり納得していない会場の空気を察してか、「ヒョジュン先生がいいって言うならBです
」と変えてくださいました。ありがとう
。
第三問は「自分を動物にたとえるなら」で、選択肢はA「シックな猫」とB「愛嬌たっぷりの犬」。会場の予想はBが多かった気がしますが、ナムギルさんの答えはA。相変わらずタムタム(ナムギルさんの飼い猫)は仕事でナムギルさんが家を留守にすると、ご機嫌を直してもらうのに一週間くらいかかるそうです。今回も「(日本に)行ってくるね」と声をかけたら、短い脚を組んでこんな顔でぼくを見るんです、と仏頂面をしてみせてくださいます。タムタムは水はよく飲むけれどご飯はカリカリ(ドライフード)しか食べないし、ほとんどの猫は大好きな“ちゅーるん”は嫌いなのだとか。ナムギルさんへのプレゼントに“ちゅーるん”は入れない方がよさそうですね。
第四問は「今日の公演が終わって聞きたい感想は」で、選択肢はA「顔に惚れた」とB「歌に惚れた」の二つ。ギルペンならば皆それこそ「どっちも～
」なのですが、ナムギルさんは断固としてBで「本当は演技がうまいと言われるのが一番嬉しいのですが、この二つなら歌がうまいって言われたい」そうです。ハンサムなお顔の話になるといつも「何でそう言われるのかわからない」とおっしゃって、ナムギルさんご自身はイマイチ自覚がないらしく、「だとしたらそれは両親のおかげです」とはぐらかされて終わるのがいつものパターンです。
大阪のバランスゲーム第一問は「ナムギルさんが大阪でしたいことは」で、選択肢はA「梅田の空中庭園で夜景観賞」とB「道頓堀でお好み焼きを食べる」の二択です。これは会場の予想とナムギルさんの答えが一致してB。道頓堀は韓国人がとても多く、食事をしていると「キム・ナムギルさんですか」「パンガウォヨ～(お会いできてうれしいです)」などとあちこちから声をかけられて、その度に「あ、はいそうです」「ありがとうございます」「観光で来たのですか」とか答えなければならないので、実は一度も落ち着いてご飯を食べたことがないそうです。韓国の他の有名人に聞いたらそんなことないって言われて「ぼくだけなのか･･･」と不審そうでしたが、きっとそういうときのナムギルさん、俳優のオーラはどこかに置いて、親しみやすく話しかけやすい隣のお兄ちゃん的な雰囲気を醸し出しているんだろうなぁと思います。
第二問は「ナムギルさんが、より我慢できないことは」で、選択肢はA「友だちに会っておしゃべりをしないこと」とB「カラオケでマイクを握らないこと」の二つです。会場の予想は“どっちも我慢できない(はず)”なのですが、ナムギルさんは澄ました顔で「実は両方我慢できる」とおっしゃいます(笑)。ご本人はしきりと「話すことは苦手」とか「おしゃべりなのは嫌い」とか「歌うのも我慢できます」などと言うのですが、ナムギルさんをよく知るファンにはすぐに見破られ、あっさり「Aです」と認められました
。何より人がお好きで情の深いナムギルさんが黙っていられるはず、ないですよね～。
第三問のお題は「ナムギルさんが欲しい超能力は」で、選択肢はA「瞬間移動」とB「未来と過去に移動」です。会場の予想はAが多かったのですがナムギルさんの答えはBで「えっ、意外ですかだってその方がおもしろいじゃないですか」とおっしゃいます。「人生は一歩先もわからないからおもしろい。でもぼくは一日で気が変わることもあるから、明日同じ質問をされたらAって答えるかも」には、確かにそうかもしれないと思いました。この時点で大阪は東京の約20分遅れで、イヤーモニターを気にしながら「今何時ですかNHKから抗議が来たみたいです。こんなに皆さんがトイレを使うなんて聞いてないって」と再び話題はトイレに移り、「ぼくのファンミは自由にトイレに行ける公演です」ってもはや何の話
な状態になっていったのでした。
気を取り直して第四問。お題は「今日ナムギルさんが聞きたいことばは」で、選択肢はA「かわいい」とB「すてき」の二つです。日ごろから“かわいい”と言われることに抵抗を示すナムギルさんを皆よく知っているので、会場の予想もBでナムギルさんの答えもBでした。しきりと「どうしてみんな“かわいい”って言うのかわからない。いくらぼくがかっこよく演技をしても“かわいい～”って言われると“え～～っ
”ってなります。だってかわいいキャラじゃないから」と言い、「今日からぼくはクールな男になります」と宣言するのですが、とにかくナムギルさんはその存在そのものが、かわいくて(ごめんなさい)愛らしいのですから、こればかりはどこまで行っても平行線をたどるしかないな～
と思うのでした。(⑥につづく)
yantaro