(①からつづく) 午後6時、いよいよ4年ぶりとなるナムギルさんの来日ファンミーティングの開演です。今回のオープニング映像はストーリー仕立てで、ナムギルさんが“M0313”という住む人誰もが歌手だという惑星の王子として生まれるのですが、ある日巨大な隕石が衝突してその星の人たちは悉く死んでしまい、ナムギル王子がたった一人だけ生き残るという奇想天外な設定から始まりますニコニコ

 

 

 その後アクター惑星の“A0525(※ここ、アヤシイですあせる)”で育てられたナムギル王子はそこで俳優として大成し、二度も演技大賞王冠2に輝いたりするのですが、ある日宅配便で届いたマイクカラオケを何気なく手にした瞬間ビリビリビリッと戦慄(せんりつ)に包まれて、すっかり忘れていた“歌手の惑星M0313”の王子としてのDNAが覚醒したところでミュージックスタート音譜、1曲目の米津玄師さんの『Lemon』へとつながります。

 

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 東京の衣装はシースルーの黒いラメ入りでY字に胸の開いたボウタイのシャツと共布のパンツというセクシーな装いドキドキ。そのボウタイは結ばず垂らしておくのがポイントらしいです。大阪の最初の衣装はラメの入らない黒のオーバーシャツと、ナムギルさんの脚線美が光る細身の黒のジーンズ(たぶん)で、落ち着いた大人の雰囲気が漂います。豊かな声量に艶のある美声、そしてのっけからあの名曲『Lemon』の熱唱に会場はうっとりと聞き惚れるのみ・・・。もうほんとにただ一言、とにかく歌がうまいビックリマーク。もともとうまいのはわかっているけれどさらに磨きがかかり、日本語の発音も完璧、ナムギルさんはどうして歌手じゃなくて俳優なのはてなマークと真面目に思うくらいです。

 

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 歌い終えるといつものトークタイム。今回は司会進行役がいなくて、ナムギルさんが会場のみんなに語りかけるのを根本理恵さんが随時通訳してくださるスタイルです。オープニング映像についてナムギルさんが「監督が熱意を注いで作ってくださったものなのですが、実はぼくも今日初めて自分の出生の秘密を知ったんです」とおっしゃるものだから会場は大爆笑爆  笑。「自分では俳優だと思っていたけど、実は歌手だったのかと。歌うのがどうしてこんなに楽しいんだろうと思っていたので納得がいきました。歌手のDNAを持って生まれていたんですねビックリマーク」というオチまでついています。『Lemon』はヴォイストレーナーのヒョジュン先生が勧めてくださった曲だそうですが、今までとは違う新しい姿をお見せしたいとセットリストにはかなり悩んだとも打ち明けられました。

 

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 大阪では「リハーサルのときも聞いたけど・・・」と前置きをして「今日ぼくに初めて会う人」と「大阪だけに来た人」の挙手を求められるのですが、みんなどちらにも元気に手を挙げるものだから「ウソ~えー」と言いながら「正直に言うまで(ファンミを)やらない」と袖に下がろうとします。そして「ホントはここで“これがぼくの出生の秘密でした”って言うつもりだったのに言えなくなった。やっぱり(反応が)大阪らしいなぁ」と満更でもない様子。「4年ぶりだけど元気でしたかはてなマーク」の問いにみんなが「は~い」と答えると、「ぼくは皆さんに会えなくて元気じゃなかったのに、皆さんは元気だったんですね。大阪も変わった~」とか「片思いはこれだからツラい。元気なのにどうして今日ここに来たのはてなマーク」と可愛らしい恨み節が止まりません(笑)。それでも会場から「めっちゃ好き~ビックリマーク」の声がかかると照れながら「ぼくだけが会いたかったのかと心配だった」なんて言うんですよ~。可愛すぎるぅ~ラブ

 

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 ところで大阪はオープニングが3分ほど遅れたのですが「その訳は、スタッフがトイレに長い列ができているから5分遅れて始めようって言ったからなのですが、ぼく、さっき(※リハーサル観覧のこと)約束しましたよねはてなマーク。ご飯も食べてトイレにも行ってきてって。もし(公演の)途中でトイレに行きたくなったら、遠慮しないでそっと行ってくださいね」なんて、実はわたし(たち)が内心一番心配していることをサラっと口にしてくださいます。深刻にならないよう笑いにくるんで配慮してくれるその優しさが身に沁みます。ほんとにハートも男前ラブラブ

 

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 ツアータイトルの『AGAIN』は、コロナをはさんで皆さんと本当に久しぶりに会うので、思い出をもう一度作りたい、離れていたけどもう一度近づきたいという思いでつけました」と真面目に語ったかと思うと、すぐさま「でも2階に空席が見える~。ほらあそこ、あ、こっちも。さっきトイレに行きたくなったら行ってもいいよって言ったから二個ともトイレかな」と自問自答。さらに東京では最後に客席に下りたら大変なことになったので、大阪はどうしようか迷っていると言い、「だって大阪がどういうところかよく知ってるから。(客席に)下りたら最後、もう二度と(舞台に)上がれない・・・」と言いながらも、「後で下りますね。でももう今から怖い・・・。ジョーダンです(日本語)」と皆の期待を大いに盛り上げてくださいます。

 

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 大阪ではこの後やっとセットリストの話になり、『Lemon』を勧めてくれたヴォイストレーナーのヒョジュン先生が「この曲は日本のテレビドラマのOSTなんだけど、そのミュージックビデオが君よりも有名なんだよ。なんと8億回も再生されているんだから。君の作品で8億回再生あるはてなマークって聞くので、ない、1憶にも満たないって答えたけれど、今日からはぼくも8億回再生を目指してがんばりますビックリマーク」との決意表明に会場からは大きな拍手が起こります。そのためにはわたしたちギルペンも、ナムギルさんと一緒にがんばらなくちゃいけないですよね。

 

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 東京の2曲目はキム・グァンソクさんの『서른 즈음에(三十の頃に)』という曲で、今のナムギルさんの気持ちをとてもよく表現している曲だと紹介されました。コロナ禍以降3~4年、ファンのみんなと会えない中で歳をとるにつれて、だんだん気持ちが弱く虚しくなっていったそうです。そしてこの後どういう流れからそうなったのかはっきり覚えていないのですが、ナムギルさんに男らしく「こっち来いよビックリマーク」と言われるのと、優しく「こっち来てラブラブ」と言われるのとどっちがいいかを会場の拍手で決めようということになり、盛大な拍手の結果「こっち来いよビックリマーク」になると、じゃあ次ぼくたちどこかで会ったら、「こっち来いよビックリマーク」を合言葉にしようね、と嬉しいことも言ってくれましたニコニコ。ナムギルさんに「こっち来いよビックリマーク」な~んて言われたら、間違いなく誰もが吸い寄せられるようについていっちゃいますよね~。

 

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 大阪では軽快なおしゃべりが続き、イヤーモニター越しに監督からの「早く次の曲に行ってビックリマーク」という指示でようやく2曲目の曲紹介になりました。「演じるときにキャラクターと出会うのは、ぼくの中の別の自分に出会う過程のようなもので、次に歌う曲はAmazonプライムで配信されたドラマ『アイランド』で主人公のバンを演じるときにインスピレーションを受けた曲です」とおっしゃって、キム・ドンニュルさんの『残響』を朗々と歌われました。その後、バンは見ていて気の毒な人だけれど、演じるときは元気で順風満帆な人より、少し痛々しいくらいのキャラクターの方が好きで、劇中そのキャラクター自体が成長していく過程で、自分も見ている人も一緒に成長できたらいいと思う、とナムギルさんらしいお話しをしてくださいました。

 

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 アイランド撮影時のエピソードの一番は「とにかく食事代がかかった」んだそうです。済州島(チェジュド)という島で撮影しているのでソウルに戻らない限りいつもみんな一緒だし、メンバーの中でナムギルさんが一番年上なので、今日も肉を御馳走したのにまた明日も、明後日もってずっと御馳走してたのでお金が大変だったそうです。日本にもそんな習慣があるか聞かれ、皆があると答えると、「じゃあぼくより年下の人」の問いにまた一斉にみんな手を挙げるので、ナムギルさん「ちがう、ちがう(日本語)。えっ、そこのオモニもぼくより年下はてなマーク」と笑いながら、ここでもぼくは皆さんに奢らなくちゃいけないのか~と独りごちていました。大阪のファンはものすごく情熱的で正直で、とても情が深い人たちなので、韓国ではよく釜山(プサン)の人たちと比較するそうなのですが、なるほどどちらもそういう温かな地域性があるので、ナムギルさんは何だかんだ言っても大阪の熱い歓迎がお好きなのだなぁ~と思いました。

 

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 東京の3曲目はSWJA(ソヌ・ジュンア)さんの『도망가자(トマンカジャ)』。傷ついた人に「大丈夫、一緒に逃げよう」と言ってあげる内容の歌だそうで、伴奏のピアノとナムギルさんの美しい裏声が相まって、しっとりと歌い上げられる姿に胸がじ~んとしました。歌い終えて「皆さんはぼくが出演した『悪の心を読む者たち』を見ましたかはてなマーク」からはじまり、会場から「見ましたビックリマーク」と声がかかると「どんな内容だったか言ってみて」と食い下がるなどまたまたお茶目バージョン(笑)。でもソン・ハヨンというキャラクターを演じるのはすごく大変だったそうで、ハヨンが交通事故に遭うシーンがあるが、そのときのハヨンに歌ってあげたい曲だとおっしゃっていました。セットリストはそういう意味のあるものを選びたい、ファンのみんなと共有したいという思いで選んでいると一転して静かに語られる姿にまたまたわたしたちは胸打たれ、「かわいい」と「かっこいい」の間を自由気ままに行き来する振り子のようなナムギルさんに、もはや翻弄されるしかないのでした~おねがい

 

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 大阪の3曲目は、黒いスカート(THE BLACK SKIRTS)というちょっと変わった名前のシンガーソングライターの『나랑 아니면(ぼくとじゃなきゃ)』です。ナムギルさんがファンのみんなに伝えたい思いが込められている歌だそうで、「歌詞を(字幕で)しっかり見てくれて、ぼくの誠意が皆さんによく伝わったらいいと思う」と話してから歌い始められました。大阪では歌詞の字幕があったので、“ぼくとじゃなきゃ誰と愛しあえるっていうのはてなマーク ぼくたちたぶん、ずっとずっと一緒にいるよねはてなマーク”という歌詞を読み、語りかけるように歌ってくださるほのぼのとしたメロディーにナムギルさんからの愛をたくさん感じて、ほんとに胸キュンでした恋の矢

 

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 おしゃべり大好きなナムギルさんに監督からは再三「早く進めてくれビックリマーク」とイヤーモニターを通じて指示が飛ぶらしく、今日は木曜日だから皆さんは家で待っている旦那さんや子どものために早く帰らなくちゃいけない、だから早く終わらせようと言いながらもその一方で、「歌を歌わなくても、トークも何もしなくても、ただ皆さんに会いたかった・・・」なんて言ってくれるものだから会場は拍手喝采ビックリマーク。東京は確かこの辺りで「今日初めてぼくに会うひと」と挙手を求められ、かなり多くの手が挙がっていたのにはナムギルさんご自身も「ほんと〜!?(日本語)」とかなり驚いておられました。でも新しいファンが増えるって嬉しいことですよねスター

 

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 3曲目を歌い終えた後、1回目のお召し替えに行かれるのですが、その時点で東京は午後6時35分、大阪はおしゃべりが多いぶん少し遅れて午後6時45分でした。お着替えの間ステージでは2013年1月に行われた「キム・ナムギル1st Japan Tour with 赤と黒」での『Roman』の映像が流れ、懐かしいおひげありのオトナドキドキなナムギルさんのお姿に見とれながら、同時に過ぎ去った10年という時間(とき)の流れを実感するひとときでもありました。(③につづく)

 

音譜音譜音譜 yantaro 音譜音譜音譜