3年ぶりの念願の渡韓。ナムギルさんの宇宙最強ショーを見るだけでとんぼ返りはいかにももったいなくて、4泊5日というプチ☆贅沢な日程にさせてもらったおかげで時間に余裕があるので、かねてより行ってみたかったところを訪ねました。
そのひとつがこちらの『韓国映画俳優200人の写真展』。ナムギルさんのこの写真は以前どこかで見たことがあったのですが、写真展そのものはもうとっくに終わってしまったのだろうと思っていたら、2022年12月17日まで延長して開催されていることを知り、さっそく行ってみることにしました。
会場の最寄り駅は地下鉄2号線、6号線の合井(ハプチョン)駅で、8番出口を出て徒歩10分くらいのところにあります。ななさんのおかげですっかりソウルのバス移動に慣れ、久しぶりに地下鉄に乗ったら、乗り場への階段の上り下りなど上下の移動が思いのほか多くて、その点バスは平行移動なので楽だなぁ~と実感しました。
おっそれらしい看板が見えて来ました。「俳優は贈りもの」って、キャッチコピーからして魅力的です
会場の“アートスペース合井(ハプチョン)”。入場は事前予約制で、行こうと決めてからすぐにななさんが調べて、予約をしてくださいました。
エントランスには“The Actor is Present:Seoul あなたを感動させる俳優がここにいる~韓国俳優200 写真展”の文字。
“俳優は一編の映画だ” The Actor is Present:ソウル写真展は、観客の皆さんがこの文章を五感で経験できるよう‘アクターズ・シアター’というコンセプトで企画しました。地下2階から地上5階まで、私たちを感動させる‘俳優’という映画のスペクタクルを見て、読んで、参加する新たな経験がはじまります。(※拙訳です。間違いがありましたらお詫び申し上げます)
館内に入ってすぐのところにカフェ・スペースがあり、その一画の受付で予約の確認後チケットを受け取り、見学の順路などの簡単な説明を受けます。観覧は無料です。
地下2階から地上5階まで、ビル一棟をまるごと全部使っての写真展ってすごいですね教えていただいたとおりに最上階の5階からスタートします。お名前の가나다라(カナダラ=韓国語の五十音)順になっているのでしょうか。おっ映画スター34名の真ん中に、ナムギルさんのお名前発見
展示室に足を踏み入れるなり、思わず「うわぁ~」っと声をあげたくなるほど素敵なポートレートがずらり。真っ白い壁にモノクロ写真が映えて、それぞれの俳優さんの個性がそのまま切り取られているようにも見えます。『명불허전(ミョンブルホジョン) 邦題:医心伝心~脈あり!恋あり?』でナムギルさんと共演されたキム・アジュンさん(右端)、いつ見てもほんとうにお綺麗ですね~
お名前はすぐに思い浮かばなくても、どの方も必ず一度や二度は・・・いやもっと、どこかで見たことのある俳優さんばかりです。
2019年の大ヒットドラマ『熱血司祭』の名コンビ、キム・ソンギュンさん(右)は今日もやっぱり見るひとを和ませてくれる柔和な笑顔です。
ナムギルさん、ここにいらっしゃいました~。女優のキム・ゴウンさん(左)とキム・ダミさん(右)に囲まれて、映画『パンドラ』で共演されたキム・デミョンさん(右端)も一緒です。
写真と目が合うだけで、もう胸がドキドキしますぅ~
そんなときは下の韓国語を読んで息を整えるのが一番「キム・ナムギル Photo by キム・ジュンマン~セクシーでありながらも純粋で、哀しげだけれどコミカルな、さまざまな色が共存する複合的なイメージ」ですって。なるほど、ナムギルさんの無限の魅力を一行でこんなにうまく表現できるなんて、さすがです。
窓ガラスには、チョン・ドヨンさんと共演された映画『無頼漢~渇いた罪』のなかの名ぜりふが記されています。「“それを・・・信じるのか?” by チョン・ジェゴン〈無頼漢〉(2015)」 ジェゴンの哀愁に満ちた眼差しがよみがえります。
展示室を出た階段の踊り場のようなスペースには“フォト・ゾーン”があります。案内板によると「撮影現場の雰囲気を94%再現した」そうです。実際の撮影現場ではないけれど、限りなくそれに近いということですね。
中央に置かれたスツールに腰かけて見るとこんな感じ。目線の高さにナムギルさんが・・・。
写真の横には、ファンならすでに皆知っているフィルモグラフィやプロフィールが英語で記されています。
後ろ髪を引かれながら5階を後にして、4階へ下ります。4階には48名の俳優の皆さんのお名前が並んでいます。
中央のソ・ジソプさん、おひげのせいか、わたしの知っているソ・ジソプさんとは雰囲気が違いすぎて、教えてもらうまで気づきませんでした。これぞ、俳優の醍醐味ですね。
とても全部はご紹介できないので、雰囲気だけ。
パク・ソンウンさん(右)は強面な役柄が多いイメージですが、ナムギルさんと戯れているときなどはとても気さくで、面倒見のいいヒョン(兄貴分)でいらっしゃいます。宇宙最強ショーのゲストにも来てくださいましたね。
3階へ行きます。さらに多い64名の俳優さんたち。
テギョンさん(右端)は正義感あふれる役柄が多いと思っていたのですが、Netflixの『ヴィンツェンツィオ』で演じられたキャラクターには、それまでのイメージを覆すほどの強烈な印象を受けました。
どうしてもよく知っている俳優さんのところで足が止まります。イ・ソジンさん(左)、イ・ソンギュンさん(中央)、イ・ソンミンさん(右)は、いずれもこのひとが出演しておられると聞いただけで作品を観たいと思わせてくれる方々です。
女優のイ・ジョンウンさん(左から二人目)はどんな役にもなりきってこなされる演技派ですが、最近ではNetflixで見たドラマ『私たちのブルース』のウニさんがとてもよかったです。
ユ・ヨンソクさん(左)は『賢い医師生活』シリーズでファンになりました。中央の男性はたしか、先ごろ見たNetflixのドラマ『ペーパーハウス・コリア』に教授役で出ておられました。ユ・ジテさんとおっしゃるのですね。
館内はコンクリート打ちっぱなしのシンプルなつくりで、アートスペースらしい作品の邪魔をしない内装になっていますが、日当たりがよく、明るく開放的な雰囲気なのがとても居心地がいいです。
2階は54名、これで全200名になりました。
チョ・ジョンソクさん(右から二人目)は時代劇『緑豆の花』の“あれ”役ではじめて知ってその演技力に感嘆し、『賢い医師生活』シリーズでさらにファンになりました。
ナムギルさんとの共演が多いチン・ソンギュさん(中央)はやっぱり外せません。
こんなにもお美しいのに性格はサバっと男気あふれるイ・ハニさん。女優としてはもちろん、人間的にもとても魅力的なひとだなぁといつも思います。大好き
今のナムギルさんを語るのに、この方とのご縁なしには何もはじまらないと思うほどに良い影響をたくさん、たくさん受けられた、韓国が世界に誇る“カンヌの女王”チョン・ドヨンさん(左から二人目)。ナムギルさんとは第68回カンヌ国際映画祭・ある視点部門に招聘された映画『無頼漢~渇いた罪』で共演されました。ドヨンヌナの背後から鋭い視線を投げかけるチョン・ウンインさんも、ナムギルさんを一躍スターダムにのし上げた時代劇『善徳(ソンドク)女王』以来、大好きな俳優さんのひとりです。
白く透明な空間に、ポインセチアの赤がとてもいいアクセント。
おそらく韓国でも一流の写真家の方々が撮影されたであろうポートレートはどれをとっても素晴らしく、このように俳優そのものをクローズアップして、しかも200人ものスターたちが一堂に会する写真展を見ることなどはじめての経験でしたので、わたしはとても感動しました。そして韓国を代表する映画俳優のひとりとして、そこにナムギルさんが名を連ねておられることもこころから嬉しく、誇りに思いました。
地下1階はイベント・スペースとグッズのショップになっています。
“ものすごく優雅で、このうえなく素晴らしい”・・・これ以上の賛辞はないのではと思えるほどの形容詞に彩られています。
撮影ビハインドのコーナーではウォーリーならぬ「ナムギルさんを探せ」とばかりに目を皿にしてみたのですが、背景が暗かったり後ろ姿だったり、ナムギルさんならシルエットだけでも見つけられると思っていたのに・・・はい、降参です。ごめんなさい。
今回の写真展が男女別に一冊の本になったものも展示されています。
いつ見ても何度見ても、ナムギルさんのまっすぐな視線がほんとに素敵。
ブロック塀にハンガー、こんなディスプレイもあるんですね~。
お顔の小ささが際立ってます
爪を短く切り揃えた美しい手も写っていたらもっとよかったかも・・・なんていうのはファンのわがままでしょうか。
ここでナムギルさんの日本の公式ファンクラブGilveot(ギルボ)のお仲間の方々と偶然お会いして、映像のナムギルさんと一緒に写真が撮れますよ、と教えていただきました。Yさん、Kさん、その節は大変お世話になりました。お会いできて、ほんとうに嬉しかったです。
1枚4カットで5,000ウォン(約500円)。
いくら映像のナムギルさんとはいえお隣に座るなんて畏れ多く、なるべく離れてすみっこにちょこんと座ったつもりが、出来上がった写真を見たらダウンコートがモコモコで(いや、単にわたしが太っているせいです)、思った以上に近づいていました。ごめんなさい。
カラフルなこれ、何でしょう
よくわからずに撮っています。でもナムギルさんを見つけたからいっか
1階のカフェで飲みものを買うと、1杯に1つ、左の缶コーヒーがついてくるそうです。こういうちょっとしたディスプレイもとてもおしゃれですね。
カセットテープみたいに見えるのがグッズのマスキング・テープで、黄色が男性俳優バージョン、紫色が女優バージョンとのことで、もちろん黄色を2つ求めました。
1階のカフェに戻り、このアートスペース・オリジナルの“韓国俳優200 HOTラテアート”を注文して出来上がりを待っていると、メイキング映像のナムギルさんが回ってきました
連写してみましたが・・・。
ふわふわのフォームドミルクの上に“今この瞬間、俳優キム・ナムギルとともに”と美しいハングル文字で書かれています。「지금이 순간(チグミ スンガン)・・・」といえばミュージカル『ジキルとハイド』ですが、ギルペンにとってはナムギルさんが日本のファンミーティングで歌われたときの声がすぐに思い浮かびます。
フォームドミルクがもっちもちで、半分くらい飲んでも、まだ文字が消えずにこんなにきれいに残っています。すごいっ
観客席のような休憩スペースでくまさんとひとやすみ。写真展の余韻に浸りながらおいしいラテを飲んでいると、先ほどご一緒したYさんが写真を撮ってくださいました。ありがとうございます。ここで休んでいるとき、もう一度写真を撮りに戻られたななさんが、わたしと同じ埼玉県在住のギルペンさんとお話しされたそうで、引き合わせてくださいました。こういう出会いがほんとうにありがたくて嬉しいです。
最後に地下2階へ下りてみました。“IMAX館~よいものは大きくしてみなくちゃね”と書かれています。
撮影ビハインドの映像が28分にまとめられているようです。ほんとうに地下2階から地上5階まで、すべてみごとに200人の俳優さんたちで埋め尽くされた贅沢な写真展でした。
さて“合井(ハプチョン)”といえば、われらがキム・ナムギルさん主演のドラマ『熱血司祭』のヨハン(コ・ギュピル)のコンビニ目印は壁画のチャップリンなのですが、3年前に来たときよりもきれいになっている気がします。
車が邪魔ですが、コンビニの左手がソウル地検の検事パク・ギョンソン(イ・ハニ)のマンションの入口になったところです。
べろんべろんに酔っぱらったかわいいキム・ヘイル(キム・ナムギル)神父が、ほっぺをくっつけてずずず~ってするコンビニの窓ガラスもやっぱり要チェック、ですよねっ。
『韓国映画俳優200人の写真展』、みごたえのある素晴らしい催しでした。ますます韓国映画や韓国ドラマが好きになりそうです。
yantaro