新型コロナウイルスの感染再拡大をうけて観光庁は、当初7月15日から予定していた“全国旅行支援(全国を対象とした観光需要喚起策)”を延期し、現在続行中の“県民割(ブロック割)”を8月末まで延長することを正式決定したそうです。

 

猛暑と雨つづきでなかなか散歩にも出られなくて、いよいよ手持ちの写真がなくなりましたあせる。我が家の庭にまだ咲いている紫陽花あじさいの花。

 

 たぶんそういう流れになるだろうと予想はしていたけれど、それにしても三年経っても同じことの繰り返し、その進歩のなさにはもはやため息をつくのにも飽きたという心境です。岸田内閣になって何か変わるかと期待していたぶん落胆は大きく、感染症の専門家たちが深刻そうに眉を寄せて懸念を表明していても今さら感は否めないし、専門家ならば今までにもっと何か策を見つけることができたのではないですかはてなマークと逆に聞きたいくらいです。感染してもしなくても、その日その日を懸命に生きているわたしたち一般人のほうがよほど、経験に基づく知恵を身につけていると思います。

浴衣の柄みたいにかわいらしいペチュニア花

 

 はなしが逸れましたが、全国にしろブロックにしろ、この旅行支援ってほんとうに必要ですかはてなマーク日帰りや泊まりで旅行(観光)してもらい、地域の活性化につなげようという意図なのかもしれませんが、緊急事態宣言下の飲食店への時短協力金と同じで、特定の業種にばかりスポットをあてて支援するのはとても不愉快だし、利用者側としても恩恵を受けられるのはごく一部のひとたちに限られるだろうことを思うと、多額の税金を投入し、政府が音頭をとってまで推し進めることではないような気がしてなりません。

雨上がりのアスファルトの道路をすっごく大きなかたつむりが悠々と歩いていました。車に踏みつぶされないか心配で、道を渡り切るまでそばを離れられませんでした。

 

 支援などあってもなくてもおそらく行くひとは行くだろうし、どんなに手厚い支援があっても、時間的、経済的、そして精神的にも余裕がなければ旅行(観光)に行こうという気持ちにはとてもなれないものです。また利用者側としていちばん困るのは、場当たり的に開始したり延期、中断したり、また再開したりされることです。われわれ一般人はそう簡単に旅行へ行けるわけではなく、だいたい皆数ヶ月前から準備計画し、仕事の調整もして休暇を取ってやっと行けるものだからです。そのあたりの機微のわからない政治家の皆さんだけで議論するから、こういう現実と乖離した政策がまかり通るわけですよね。 

母の日にお嫁ちゃんにいただいたカーネーションがまた咲きました~合格

 

 今回の全国旅行支援の延期は、いったい何のために決めたのかがさっぱりわかりません。そもそもひとの移動が即感染拡大につながるわけではないことは今までの経験上皆すでに知っているし、全国は延期しても一方で県民割(ブロック割)は延長するわ、外国人観光客の受け入れも縮小しないわではあまりにも片手落ち、全国旅行支援を延期するなら県民割(ブロック割)や外国人観光客の流入も制限してこそ整合性がとれるというものです。また需要拡大を目論んでいた観光関係の業者にとっても、マイナスにしかならないと思います。

錫(すず)ちゃんはベランダの簾の陰が大好きなんですおねがい

 

 少なくとも今政府が行うべきことは旅行や観光支援うんぬんではなく、節電のお願いのみに頼らない根本的なエネルギー問題や国防に関する課題への真摯な議論と、長引くコロナ禍による国民の生活に対する不安を少しでも払拭する術を考えること、そして各地で頻発する自然災害への備えを見直すことではないかと思います。外食や観光への支援はこれまでも行ってきたのですから、その次でも決して遅くはありません。

黒猫オーケストラ音譜

 

 観光庁としてどうしても何かやりたいというのであれば、ワクチン接種履歴や陰性証明の提示などの縛りがなくても誰でもいつでも利用できる全国共通の食事券や、地方の特産品が取り寄せできるチケットなどいかかでしょうはてなマーク外食へ行けなくても使えるように、宅配便やデリバリーにも対応するとか、なるべく皆が平等に恩恵を受けられるものを考えてほしいと願っています。

 

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