小さい我が家の小さいリビングルームに、さらに小さいわたしだけのワーキング・スペースができました。
きっかけは、わたしがふとつぶやいたひとこと・・・。
「いつか田舎(長崎)の家に帰ったらね、夢があるの。わたしだけの机がほしいんだ~。」
「飾りもなにもなくて、ただ横に広くて、パソコンを置いてその周りに本や辞書や参考書やペンや、いろんなものを並べて出しっぱなしにできて、いちいち片づけなくてもそこに座ればすぐにさっきの続きができる、みたいなそんな机・・・。」
黙って聞いていた夫が、「作ろうか」
「えっ作れるの
」
そこからはとんとん拍子、寸法を測り、夫に連れられて近くのカインズホームで材料を揃え、帰宅後すぐに作りはじめるものだからびっくり仰天ものの一時間もかからずに手品みたいに目の前に机が出現し、わたしはまるで狐につままれたような気分です
。
机といってもご覧のとおり、細長い一枚の板に脚をつけただけの簡単なものなのですが、これがまさにわたしが思い描いていたとおりの仕上がりで、できあがってみたら、どうしてもっと早く言わなかったのこんなに簡単なことだったの
とつっこみたいくらい。ついさっきまで、ダイニングテーブルの隅っこに読みかけの本や辞書やプリントを積み上げて、膝の上に広げた辞書に覆いかぶさりながらパソコンと格闘していたのが嘘みたい・・・。
たったこれだけのスペースなのですが、ダイニングテーブルを間借りしていたときと比べて気持ち的には雲泥の差。わたしにとって、「この家のなかで、ここだけはわたしのお城」と胸を張っていえる場所ができたんですから
誰にも邪魔されず(いや、もともと夫とふたり暮らしですから邪魔するひとなんかいないのですが・・・)、読みたい本と韓国語の辞書を広げたままにしておけて(今までも片づけるのが面倒でそこここにに出しっぱなしにしてはいたのですが・・・)、でもやっぱりふたり暮らしとはいえダイニングテーブルは一応パブリック・スペースですから占領はできないし(いや、してたかな
)、とにかくそういう諸々のことから解放されて、今はめちゃ嬉しいのです
。
そして一番のポイントは一階のリビングルームの一画というこのロケーション。子どもたちがいなくなって二階の部屋は余っているのですが、結局一日のうちで一番長い時間を過ごすのはリビングルームなので、ここにマイ机があることで、朝起きてすぐでも、出勤前のほんのわずかな時間でも、家事の合い間でも、夫とおしゃべりをしながらでも、横目でテレビを見ながらでも、気が向いたときにいつでも座って好きなことができるというわけなんです。背中に夫や猫たちの気配を感じながら、ふだんの生活空間と一体化しているのが何より居心地がいいです。
幅2m10cm、奥行50cm、厚さ3cmの天板が7,980円、支える脚が6本で9,480円、上にかけるビニールクロスが3,738円、かかった費用は〆て2万2千円、椅子はダイニングテーブルの椅子と共用なのでこれがすべてです。
5月10日に韓国で発売されたばかりの『Gilstory Magazine CUP Vol.1』も手元に届き、1ページ目から早速和訳にとりかかりました。マイ・ワーキングスペースのこけら落としはこれで決まりかな
。あ、もちろん今日のこのブログ記事もここで書いています。
yantaro