台風21号の日本列島日本列島上陸にともなう各地の被害の大きさには呆然とする思いでしたが、そのさなかに今度は北海道北海道で最大震度7を記録する大きな地震が起きました。地震というと、なぜか東日本大震災のような海溝型を思い浮かべますが、『平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震』と名づけられたこのたびの地震は、内陸直下型と呼ばれるもので、地震の中でもいつ、どこで起きるのか予測が難しく、また震源地が人びとの住む場所に近いために、より被害が大きくなる傾向にあるのだそうです。

 亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、いまだ安否が分からない方の救出と、停電、断水、液状化などでご不自由な生活を強いられている方々への支援が速やかに行き渡りますことをこころより願っております。

先ごろ母の一周忌法要をしに長崎へ帰りました。お墓掃除の途中で見つけたツユクサの花。真夏の陽射しの中、スカイブルーがとても清々しく感じました。周りは造花ばかりだからかな~爆  笑!?

 

 災害や天災などのニュースニュースを見るとき、とくに最近はそれらの映像や画像の中に『視聴者撮影』または『視聴者提供』と付記されたものがとても多くなってきた気がします。たとえば台風台風や大雨雨や雹雹などの被害状況をその場でタイムリーに撮影したものや、事故事故や事件現場などに遭遇して撮影したもの、またはイベント花火などをリアルタイムに伝えるものなどです。少し前まではスクープ映像といえば、雑誌記者メモやパパラッチカメラのようなひとたちが粘り強く待って、千載一遇のチャンスキラキラを捉えるものだと思っていましたが、今やその場に居合わせたごくふつうのひとたちがご自身のスマートフォンスマホなどで撮影し、そのデータがSNSを通じて瞬時に拡散したり、テレビの報道番組に取り上げられたりすることで、皆が当たり前のように共有することが可能になりました。

出先で名前のわからないお花を見つけたときも、とりあえず写真に撮っておきます。その季節、その時期にしか咲かないお花も、あとで見ることができますから・・・。

 

 それはスマートフォンやタブレットなどの普及により、誰もが簡単に、それなりにきれいな映像を撮影することができるようになったからに他なりません。今朝の情報番組を見ていましたら、今や『一億総カメラマン時代』に突入したと言っても過言ではないと報じていて、なかなかうまいことを言うなと思いました。ひとさまに見せるかどうかは別として、わたしもときに、ふだんは見られないような美しい夕焼け松鶴家千とせを目にしたときや、孫たちや飼い猫の可愛らしい様子に触れたときなどに、とっさに動画や写真を撮ることがよくあるからです。

 

 ただし、それらは功罪相半ばするものであることは、少し考えればすぐに分かりますね。一般人が事故現場や災害現場で撮影することの危険性はもとより、よりリアルで刺激的な映像を撮ろうとして二次災害に発展したり、思わぬところでプライバシーの侵害になったりすることもあるかもしれません。悪意を持って誤報を拡散するなどはもっての外ですが、善意であっても正確ではない情報が伝播される危険性もあり、情報の取捨選択は多ければ多いほど難しいものであると実感します。

通りすがりのお宅の壁際に、忘れられたようにぽつんとひとつ置かれたプランター。誰が見ていなくとも、こんなに真っ直ぐに堂々と、誇らしげに咲いているのが見事です。ラブラブ

 

 ニュース映像などに限って言えば、通常のニュースに添えられる映像と視聴者撮影(提供)の映像の間には、『ほんもの』であるか、『インスタント』であるか、そして『周到な準備をした上で撮影されたもの』であるか、『行き当たりばったりに撮影されたもの』であるか、という大きな違いがあるとわたしは思っています。インスタントや行き当たりばったりが悪いというのではなく、むしろ意図せずに撮ったものの方がインパクトが強いこともあり得ると十分に承知したうえで、やはりプロには相応のプロフェッショナルな意識が働き、わたしたちの判断の助けをしてくれるものであろうと信じています。

 

 タイトルの『心眼(しんがん)』とは、簡単に言うと、視覚や聴覚だけでは知覚することのできないものごとの真の姿を、こころの眼で見極める能力という意味です。非常時であればあるほど、いま一度心眼を見開いて自らの状況を把握し、次の行動へと移る手掛かりにしたいものです。

実家の裏の川沿いには、遊歩道に沿って立派な桜の木桜が植えられています。真夏の今は濃い緑が暑い陽射しを遮ってくれて快適ですが、冬枯れの時期は、父が朝晩大量の落ち葉落ち葉落ち葉と格闘していましたっけ・・・。

 

 そしてもうひとつ、たとえばお子さんやお孫さんの運動会運動会やお遊戯会舞台などのときは、ビデオカメラビデオカメラで撮影するのも決して悪くはありませんが、できましたらせっかくその場にいるのですから、お子さんやお孫さんの晴れ姿をレンズを通してではなく、ご自身の両の眼目でしっかりと見てあげて、こころに刻んでほしいと思います。

 一度きりのその瞬間を、決して忘れないように・・・。

 

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