★入浴できた!!★
日中あたたかい日が続いているおかげで、裏庭のすいせんの花がたくさん咲きだしました。
とてもいいにおい
玄関に飾ることにしました
玄関を開けるとすいせんのにおいでいっぱいです
認知症の進行とともに入浴に対する拒否がとても強くなり、自宅で入浴入することができなくなったTさん。
「認知症であることを理解しているつもりですけど、こっちの言っていることが理解できない毎日に疲れます。不潔になるのではいるようにいっていますが・・・。とても大変です!!」送迎時家族からそんな言葉を聞きました。
無理強いすると嫌なものが、さらにいやになってしまうだけです。
相手が納得できるように、相手に伝えること。
簡単なようですが、忙しい毎日の中でゆっくり相手と向き合うことは難しくなることもあるかと思います。
入浴の声かけをすると、
「お風呂は苦手よね。歳をとったら何かにするのがおっくうになる。お腰もいたいし。どうもすみません。」とTさんから返事がかえってきました。
「お風呂にはいったら疲れるし、しんどいわねぇ。でも温かいお湯でぬくめたら、お腰が痛いのがマシになるがやないろうか?家で一人で入るのは大変になるし、ここでお手伝いさせてもらえんろうか??」とスタッフが声かけしてみました。
「でもしんどいの!!」とTさん。
「しんどいのが少しでもましになるように助けさせてもらいたいです。」とのスタッフの声かけに、
「ほんなら助けてもらおうか。」とTさん。
行動1つ1つに声かけすることにより、本日入浴することができました。
「ありがとう!!きもちがよかった!!」Tさんの笑顔が見えました。
入浴できたことをご家族にも伝えると、安心したような笑顔で「ほんとうにありがとうございました!!これからもよろしくお願いします!!」と深々と頭を下げお礼を言ってくださりました。
朝送迎時に話をした時とは全く違う明るい表情をみることができ、スタッフとしてとてもうれしく感じました。
今日入浴できたから明日から毎日できるかというとそうではありません。
声かけ、対応の工夫により無理強いなく入浴していただきたいと思います。
自宅でできないことが通所する中でできるようになれば、家族の悩みが1つずつ減っていくのではないでしょうか??
通所していただく中で、本人様のためだけではなく、ご家族のためにもなるサービスを提供しつづけていきたいと思います。
☆ご家族のきもち☆
認知症の方を介護しているご家族とゆっくり話をする機会がありました。
『認知症を受け入れること難しさ。
在宅介護と仕事の両立の大変さ。
理想と現実のギャップ。
「家族なら家でみてあげんとね!!」周りの言葉ほど介護は簡単なものではなく、家族や兄弟の協力がないとなかなか難しいものである事。
元気だった親がどんどん老いていくのをうけとめきちんと理解していくことの難しさを、今身をもって実感しています。』
涙ぐみながら話してくださるご家族の言葉に胸の中があつくなりました。
以前出会った方がいっていた言葉に忘れられない言葉があります。
「認知症の方の行動には何か理由がある。徘徊するのは歩きたいから。便を触るのは不愉快だから。行動が様々であるように理由も様々。施設や自宅ではやめて!!座って!!と止める言葉が多くででしまっているのではないでしょうか??徘徊するなら、止めるのではなく転倒がないように見守り付き添い介助をすること。おもうように歩けば気分が落ち着くはず。」
気分が落ち着くまで相手とむきあう介護。
決めるのではなく決めてもらう介護。
こころにゆとりのある介護。
全国で認知症の方を在宅介護されているご家族の方は多いのではないでしょうか??
いろんな思いを抱えながらの介護。
どのご家族にでも伝えたいことがあります。
介護をすることは簡単なことではありません。
できていたはずのことができなくなっている現実を受け止めることも簡単なことではありません。
簡単な介護はありません。
抱え込んで悩まずに
デイサービス・ヘルパーサービス・ショートステイサービス等いろんなサービスを使うことで、介護負担を軽減させてください。
しんどさ、つらさが重なって心が苦しくなりませんように