☆夫婦の会話★
「今日はお風呂に入らん!!」送迎に行くとTさんがご主人のKさんに対して強い口調で話していました。
「はいらないかん!!」とKさん。
「いやちや!!なんであんたに偉そうに言われないかん!?」と反論するTさんに対し、「えらいもの!!
」とKさん
拍子抜けしたような表情の後に笑顔でTさんは「あ~そうかほんなら仕方ないわね
」
「着替えのズボンいれちょくき!はいってきーよ!」
Kさんがいうと「お風呂はいやちや!!」と何度も言っていたTさんが「ズボンはいや!!スカートにしてよ
」と
今度は逆に拍子ぬけしたような表情の後にKさんが「誰もみやせんき」と。
「そんなことあんたにわかるかね!!」と負けずにTさん
笑顔でKさんが「はいはい」とスカートを入浴の着替えとして準備してくださっていました。
認知症の妻と介護をする夫の会話の中には笑いがたくさんです
☆夫の気持ち★
「妻の認知症はある日突然のことやった・・・。」
歩行訓練中、Kさんが話してくれました。
・はじめはとてもびっくりしたということ。
・何で妻が??と理解しぬくかったこと。
・今はすすんでいく認知症と妻をうけいれていくきもちが大きいということ。
・いろんな気持ちの中に時々悲しみがこみあげてくることがあること。
・夫として今自分自身に何ができるのかと思うこと。
「今からも一緒に生活する中でいろんな場面をみると思います。一人で悩まず相談してください。困ったことは一緒に考え、一緒に解決していきましょう」と声かけしました。
いろんな気持ちをスタッフに伝えた後に、
「何があっても妻であることに変わりはない。いろんな状態を受け入れ共に生きるのが夫婦ということよね。」といい、笑顔をみせてくださいました。
たくさんの悩み・想いの中に、たくさんの愛情を感じる言葉でした