X(旧Twitter)に投稿した、書籍『日・中・台視えざる絆:中国首脳通訳の見た外交秘録』の自己感想の転載です。
読了日6/13:『日・中・台視えざる絆:中国首脳通訳の見た外交秘録』 周恩来の通訳となった神戸育ちの台湾人女性の数奇な経験を通じ、日中台間の水面下でつながる人間模様を描くノンフィクション。日本人の目に普段触れない中台両岸の民間交流は実に多いことを再実感する一冊
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— 阿香(Axiang) (@qingxiang_wushu) June 14, 2023
1990年代にNHKの中国語会話でお声を聞いていた陳真さんも実は東京出身の台湾人だったと今更ながら知る。台湾独立路線のきっかけが元来は「台湾国府からのそれ」であったことや、一方で両岸統一を願う在中台湾人の存在等、我が身の浅学を恥じるべき貴重な内容が同書には満ち満ちている。
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1990年代にNHKの中国語会話でお声を聞いていた陳真さんも実は東京出身の台湾人だったと今更ながら知る。台湾独立路線のきっかけが元来は「台湾国府からのそれ」であったことや、一方で両岸統一を願う在中台湾人の存在等、我が身の浅学を恥じるべき貴重な内容が同書には満ち満ちている。
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— 阿香(Axiang) (@qingxiang_wushu) June 14, 2023
近年米国がさかんに喧伝する「台湾有事」、ソ連ありし日の冷戦時代を振り返ってみても「米国が軍事支援するから、米軍が出張ってくるから緊張が高まる」だと思うのだが、その片鱗は同書を読んでいても感じられる。https://t.co/QJlI2lr8dm
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近年米国がさかんに喧伝する「台湾有事」、ソ連ありし日の冷戦時代を振り返ってみても「米国が軍事支援するから、米軍が出張ってくるから緊張が高まる」だと思うのだが、その片鱗は同書を読んでいても感じられる。
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『視えざる〜』を読んでいて何度も脳裏をよぎったのが『香港回収工作』で許家屯が数年以上も堅実に根気強く「相手の信頼を勝ち取るため」に展開した働きかけと交流と相手のことを学ぶ姿勢の数々。これら2冊にはそういう共通点を感じる。
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— 阿香(Axiang) (@qingxiang_wushu) June 14, 2023
前掲『香港回収工作』でも地道に気長に97年7月1日を目指しての働きかけが綴られている(現に中国は租借期限を1日も早めることなく満了した)が、武術の諺にも「剣万日(剣術を真に身につけるには万日はかかる)」という気の長い言葉があり、『視えざる絆〜』と併せるとその気の長さをさらに痛感する。
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前掲『香港回収工作』でも地道に気長に97年7月1日を目指しての働きかけが綴られている(現に中国は租借期限を1日も早めることなく満了した)が、武術の諺にも「剣万日(剣術を真に身につけるには万日はかかる)」という気の長い言葉があり、『視えざる絆〜』と併せるとその気の長さをさらに痛感する。
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— 阿香(Axiang) (@qingxiang_wushu) June 16, 2023
『視えざる絆〜』では72年に周恩来がもう20年以上も待ったのですからあと数年くらいは待てます」、毛沢東は73年に「100年後に復帰させてもいいのです」という台湾への言及が書かれているが、彼らがとても気長に考えていたのはよく伝わってくる。その気の長さが中国らしいなと個人的には思う。
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『視えざる絆〜』では72年に周恩来がもう20年以上も待ったのですからあと数年くらいは待てます」、毛沢東は73年に「100年後に復帰させてもいいのです」という台湾への言及が書かれているが、彼らがとても気長に考えていたのはよく伝わってくる。その気の長さが中国らしいなと個人的には思う。
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— 阿香(Axiang) (@qingxiang_wushu) July 8, 2024
同書で個人的に気になった記述は、「文革は上海が主導していた」的な内容。北京(毛沢東や周恩来等)は上海に気を使っている様子だった...的な言及がチラッとあるのだ。
このへんは折を見て掘り下げて調べてみたいと思う
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同書で個人的に気になった記述は、「文革は上海が主導していた」的な内容。北京(毛沢東や周恩来等)は上海に気を使っている様子だった...的な言及がチラッとあるのだ。 このへんは折を見て掘り下げて調べてみたいと思う
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— 阿香(Axiang) (@qingxiang_wushu) November 12, 2025
ちなみに同書は、当時台湾在住だった日本人著者がもっぱら台湾側関係者に直接取材したり、在中台湾人に関する記述が中心となっている。中国への印象は”彼らの目を通して”...といったニュアンスが強く、中国側におもねる取材をした痕跡を個人的には感じない。
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ちなみに同書は、当時台湾在住だった日本人著者がもっぱら台湾側関係者に直接取材したり、在中台湾人に関する記述が中心となっている。中国への印象は”彼らの目を通して”...といったニュアンスが強く、中国側におもねる取材をした痕跡を個人的には感じない。



