X(旧Twitter)に投稿した、映画『大地と白い雲(中文題:白雲之下 / 英題:Chaogtu with Sarula)』の自己感想の転載です。

 

見放題対象が今日いっぱいの映画『大地と白い雲』を視聴。中国・内モンゴル自治区のフルンボイル草原で遊牧生活を送る一組の夫婦を主人公に、都会に憧れる夫と今の生活を守りたい妻のすれ違いの行方を、大草原の雄大な景色とともに描き出していく。主要音声はモンゴル語。

 

2)
世俗化した多くの国や地域において、その出自や民族を問わず「都会に憧れる者/故郷に居残りたい者」の不協和には一定の普遍性があり、自らの若き日の「都会への憧憬」を思い返しながら、人生の道程を振り返らずにいられない鑑賞体験となる一作。

 

3)
Amazon Prime Videoでの作品紹介欄には言語が「中文」とあるが、実際にはメインはモンゴル語で普通話はごく一部しか出てこない。このへんのところは正確を期してほしいものである。 ほとんどのセリフだけでなく、メインタイトル↓にも劇中の置き手紙にもモンゴル語表記が出てくるのだし。