X(旧Twitter)に投稿した、書籍『一冊でわかるインド史』の自己感想の転載です。

 

6)
渡来者を含めた群雄割拠の時代を長く経験してきたインドが、植民地時代になり欧米列強の支配下に置かれていくわけだが、英国支配の苛烈な搾取ぶりが「やはり」えげつないなという思いを新たにしてしまう次第。インドは第一次産業の産品があったからその辺りの英国産品との重複問題もあったのだろう

 

7)
英国支配が本格化するにつれて「前のイスラム支配のほうがマシだった」という反発があった...的な記述が同書には見られる。英国植民地について知れば知るほど、その点は個人的にも同意である。

 

8)
英国を中心に仏蘭西等(日本の記載はないが大日本帝国時代は日本も帝国主義だった)の帝国主義・植民地時代の苛烈な搾取・支配ぶりが窺える名著『資本主義と奴隷制』の内容を併せて考えながら同書を読んだ次第。

 

9)
群雄割拠の時代のあとにインド亜大陸を広域に支配下におさめた主な勢力はイスラム系・英国が特に印象的だが、ムガル帝国はチンギス・ハンの血筋が建国者に入っているとの逸話もあるようだ。騎馬民族との戦いが馬の輸入量を増加させた、という話も興味深い。

 

10)
「ヒト、モノ、カネの流れ」を追っていき、事象を浮き彫りにさせる作業の有効性と大事さ...というものを考えてしまう。(植民地時代の砂糖やコーヒー、奴隷に売りつけていた装備等々も歴史研究としてはこれに該当するでしょうなぁ🤔)

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<3>に続きます。(予定)