今年2024年も、残すところ2ヶ月...を切ってしまいました。

 

にも関わらず、どうも11月初旬にはあるまじき暖かさのような本年。

2017年にインドから帰って来た最初の冬の「何年かぶりの極寒!」とはえらい違いです。

あのときは思いっきり体調崩したなあ...という記憶...。

エェー(◎-ω-)。o○(想像中)

 

一昨月の9月はひたすら猛暑が続き、「9月なのに残渣発酵が早いんじゃない?」的なこと↓になっておりました。

 

で。

 

残渣を放り込んで分解させていた「混植用トロ箱」、猛暑で分解も早いはずだし、分解された部分そのものに植え付けをするわけでもないから......と、9月下旬に植え付け第一弾がスタート。

(↓撮影日時:9月29日午前10時34分)

ある程度分解された残渣層の上に、購入して使った残りを夏じゅう放置しておいた培養土の残りを投入して培養土層とし、その培養土層の部分に、ポリポットで育苗していたブロッコリーと芽キャベツ、レタスを植え付け。(向かって右がブロッコリー、真ん中奥が芽キャベツ、中央で一番元気がないのがレタス)

正直、虫害が心配ではありますが、別途「水耕もとい養液(液肥)培地栽培」の株をブロッコリーも芽キャベツも育成しておりますので、虫害がひどかったとしてもそっちで何とかリバカバリーしたい所存。

 

この混植用トロ箱、植え付けと播種の当初配置は、トロ箱を上から見た状態で...

 

チマサンチュ  | 芽キャベツ | イタリアンパセリ

バジル   | レタス   | ブロッコリー

パクチー  | タアサイ  | ミツバ

 

.....といった具合。

芽キャベツ、ブロッコリー、レタス以外は直接播種...ということに。

 

10月に入っても例年より気温が高めのせいか、数日でここまで発芽。

向かって左側真ん中にバジルがぽつんと芽を出した以外は、チマサンチュ(左手奥)とタアサイ(手前真ん中)がわしゃわしゃ生えてきております。

(↓撮影日時:10月4日14時35分)

......もうちょっと株間を意識して播種すればよかったな(心の声)。

土壌表面にばらまいた卵の殻は、ネキリムシ等を防止できたら...と思って他の作物でもすでにやっていたことですが、最近読み進めているブログ『植物のミカタ』の某記事↓を読むと、「そりゃ物理的な防護壁を作らないとだよなあ」とも思ったりして、「卵の殻でネキリムシよけ」説についていろいろと考えてしまったりも。

 

 

 

ネキリムシ以外にも気にしなければいけないことはあって、ブロッコリーとタアサイと芽キャベツはアブラナ科の作物なので、他の虫のつきやすさも当然要注意事項。

しつこく続く残暑のせいもあってか、やっぱり食害の気配が漂ってきました。

(↓撮影日時:10月15日12時25分)

というわけで、柑橘類の香り成分のひとつであるリモネンの虫除け効果を期待して、乾燥させたみかんの皮もばらまいてみたり。

こんなことなら最初から防虫ネットをしっかり設置するべきだったかなともちょっと後悔したり。

 

さらに日が経つにつれて、食害の進行があきらかに目立ってきました。

相方ヒゲ氏に見てもらうと、「いたよ」と青虫らしきものを発見。

ぎゃーやっぱりいたのか状態(汗)。

発見してもらった一匹はピンセットで捕殺されたのち、噂に聞いている「遺体を圃場に残しておくと他の虫がよりつかなくなる」を試すために遺体を葉っぱの上に置いてもらい、青虫の糞(ふん)が付着していたとおぼしきみかんの皮はヒゲ氏が除去。

(↓撮影日時:10月21日13時16分)

やっぱり防虫ネットをあらかじめ...がベターだったのでしょうなあ......

ヒゲ氏も「トウモロコシはそれで(ぱっと見の虫害は)無傷だったしな」と。

 

他の益虫も死んでしまうかもしれないリスクも脳裏をよぎりつつ、ピレスロイド系の殺虫成分に一抹の期待を寄せて「たくさん買ったのに思ったほど(ダーチャ部屋に)蚊が飛び回らなかったので未使用のままどっさり余っている」蚊取り線香を、トロ箱のすぐ脇で3日間ほどたいてみることに。

(↓撮影日時:10月21日13時15分)

それと並行して、テデトールならぬピンセットデトール作戦をワタシ自ら遂行。

一見すると青虫...な虫を、ヒゲ氏が1匹、私が日当たり3匹&3匹&1匹...といった具合で捕殺。

ピレスロイド系の成分は本当に虫に効くのか?もとい青虫系には効くのか?

という非情な実験も実は同時におこなっておりまして、ピンセットでつまんだ青虫を煙が出ている蚊取り線香のすぐそばへポイ。

すると、身体をくねらせよじらせ苦しんでいるようになる青虫、尺取り虫のように必死に移動しながら逃げようと試みるのですが、非道な人類の我(われ)はピンセットでそれをふたたび発煙地点近くに戻す...という攻防戦を青虫に対して繰り返し、そうこうするうちに青虫はまっすぐに硬直して動かなくなってしまいました。

多少の時間はかかるようですが、どうやらこの種類の青虫にはピレスロイドが一定の効果をあらわすのかもしれません。

同じことを2回繰り返しましたが、2回とも実験結果は同じでした。

 

その2匹以外の数匹は、以前にアブラムシ防除用に作っておいてずーっとそのまま放置されていたコーヒーせっけん水を、入れたままになっていた小型ペットボトルからタッパーにあけて、そこへ逐次青虫を放り込み溺死させる作戦で。蚊取り線香の煙でいぶすよりは手っ取り早いです。

 

テデトール(手で取って捕殺)だと、ポリ手袋をしていても青虫系は抵抗がどうしてもありますが、ピンセットデトールなら直接触るわけではないのでまだなんとか頑張れるといいますか。

「小学生の時に青虫にキャベツのきれっぱし食べさせて蝶々に羽化させようとする実験をしていたのは誰だったんだよ」と自分で自分にツッコミを入れつつ...の防除作業なのでありました。

 

それにしても。

 

ごくごく小さなエリアの中の話なので、まあ毎日ピンセットデトールでも仕方ないのかなと思いつつ、それも面倒だしなんとかならんかなあ...?と思い、少々考えた挙句。

BT剤を使うことを決めました。

BT=バチルス・チューリンゲンシスという細胞を利用した殺虫剤。

殺虫剤といっても、アルカリ性の昆虫の内臓には致死性のダメージを与えても、酸性の胃袋を持つ我々人類には基本的にダメージを与えないシロモノだそうでして。

日本人にはなじみが深い納豆菌も、広義で言えばバチルス菌の仲間。

 

 

 

ということは、バリバリの化学合成殺虫剤を使うよりは安全性が高いはずで、有機JASでも使用可能な細胞だそうなので、妥協してもよかろう...

と私の中ではあいなって、買ってきましたBT剤。

(↓画像は、購入した日ではなく使用開始日に撮影)

(↓撮影日時:10月28日17時04分)

BT剤希釈溶液を500ml分作って、トロ箱の作物を中心に500ml全部使い切るだけベランダ内の作物たちに噴霧しました。

さて効果のほどはいかに。

 

やっていいんだか悪いんだか、各作物の隙間に「コンパニオンプランツのつもりで」ニンニクも植えてみたりで、カオスな状況になりつつあります。

(↓撮影日時:10月30日15時17分)

ニンニクの根から出る抗菌物質がブロッコリーの病気を抑制してくれる...との話らしいですが、はて効果のほどはいかに。

効果があるといいんですけどねえ...。

 

で、本日11月2日時点では、手前左側のパクチー(コリアンダー)がどうも芽を出してないように見えます。

それでなくても発芽に時間がとてもかかるはずなのがパクチー......

......とはいえ、それでも遅すぎないかな?

どうしたんでしょうかねえパクチー......。

(     ・ω・)

 

一方こちらは、土壌栽培がうまくいかなかった場合のリカバリー(?)のつもりのブロッコリー、養液(液肥)培地栽培版。画面真ん中〜右半分に写っている茎と葉っぱがそれです。

(↓撮影日時:10月28日13時50分)

 

土壌栽培も養液栽培も、どっちも収穫までたどりつけるといいんですけどねえ。

はてどうなりますことやら。

(レタスは溶液栽培のほうがすでに始めるほど育ってきていて、1個は一部の葉っぱをすでに一度収穫済みで、もう1個は結球するまで待ってみようかな状態)

 

 

 

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