現在我が家が住んでいるエリアは、都会過ぎず、かといってド田舎すぎず...という「トカイナカ」。
ごくたまーに、どこかの党の街宣車(乗用車改造のちっさいやつ)がワンイシューで何か叫びながら通っていくことはありますが......
今日の午前は珍しく、デモが行なわれてました。
総人数は10数人〜20人くらいの小規模なもの。
ただ、その内容が...
コール内容を一つに決めてワンイシューを叫ぶのではなく、思いつくことを洗いざらい(?)順不同に叫ぶもの。
「社会問題や国政情勢問題を全部のせてんこ盛り」
のつもりなのかもしれませんが、聞いていると
「ああー、TVや新聞が騒いでることしか言ってないな」
感が満載でした。
増税反対や「イスラエルはジェノサイドをやめろ」はまあいいんですよ、それは私もそう思いますし。
で、問題は...
反核や核の脅威を叫ぶならそこで持ち出す相手は米国やイスラエルでなくてはいけません。
この部分、たま〜に街宣車が通るときに言ってたことと同じで
「ロシアは核を使うなー」
「プーチンは国連憲章を守れー」
などと叫んでおりました。
近くを通りがかった際に聞こえて来たシュプレヒコールを思い返してみると、興味深いのは「恒常的に”深刻な問題だ”とされていることでも、最近マスメディアが騒いでいないものはイシューになっていない」
という点。
隊列の一人がウクライナの国旗を持っていたことからもそれは窺えます。
実に見事な「だってTVがそう言ってたもん」状態。
(↑『炎神戦隊ゴーオンジャー』第11話「GP-11 電波ジャック」より)
日頃から英語や中国語その他の複数国のメディアをちょこちょこチェックしている身にとっては、「日本語のマス媒体だけを見ていると”いろんな世界や潮流と正反対の内容や論旨”ばかりを誤学習してしまう」ことの危うさは連日のように感じているわけですが、今日のその「全部のせデモ」のシュプレヒコールを聞いていると、まさに「誤学習」の山。
個人的なツッコミとしては「核を実戦に使ったのは米国、しかも我が国の民間人めがけて攻撃したではないか」「ロシアのこと何も知らんのにそこまで言い切るんかい」とかまあいろいろあるのですが、この調子だと「ロシアが広島と長崎に原爆を落とした」と歴史改竄されるのもそう遠くはなさそうです。
実際、広島市の8/6式典ではすでに「原爆を落とした当事者の米国へ行くべき批判」がなぜだかロシアに向けられる始末。
長崎市はここ3年間で複数回臨界前核実験を実施した米国のバイデン政権にちゃんと抗議しており、それが本来あるべき姿ではあると思うのですが...。
メディアが違う情報を扇動し続けると、我々はいとも簡単に騙される...ということのわかりやすい証左だと思います。
我が相方ヒゲ氏はもともと中央(首都圏)で大企業相手の広告案件等々の仕事を請け負っていたのがかつての本業なので、このあたりの構造をよく知っていて
「人間の第一印象は操作できる」
ことの怖さを思い知っています。
彼のメイン業務は商品広告の写真家でしたが、広告が人の意思を「誘導」することを利用し売り上げ向上を狙う...という点では、報道による思想誘導にも共通しているものがあります。
大量の予算と人材を投下し媒体をジャックし、たとえ嘘でもワンイシューを叫びまくれば我々人間のほとんどは「自分の意思で感じた...と思っているはずの”第一印象”を他者の手によって作られ、自分で選択したつもりの行動まで他者にコントロールされてしまう」のです。
そして、この行為にいそしんでいるのは西側諸国が顕著であり、とりわけ世界一予算と人材を投下しているのは、ほかならぬアメリカ合衆国です。
我が家近所で今日見かけたのは、10数人くらいしかいないような小さなデモでしたが、実に見事に「自国のことを除くと、テレビや新聞のヘッドライン通りのことばかりを叫び、米国が予算を投じた通りの論調しか言ってない」ので、ホワイトハウスとしては「日本人は実に騙されやすくて助かるよ(高笑い)」なのだろうなあと思います。
いち日本人としては実に腹立たしい話ではありますが。
「米英西側にはほんと長年騙されてたよ!あー腹がたつ」と毎日のように思う日々なので、これ以上騙されないように、今後もコツコツいろいろと学び続けることを忘れないようにしたい所存。
学習って、ほんと大事です...(しみじみ)