日本のTVニュースは情報の正確性という面から言ってまるであてにならないので、複数他国のニュースチャンネルのライブ配信を流しっぱなしにしていることが多い我が家。
そのうちのひとつが、香港が世界中の華人を対象に普通話(中国共通語)で配信している「鳳凰資訊(PhoenixTV News)」。
(香港の公共放送はこれとは違う「RTHK香港電台」で基本的に広東語放送です)
さて、今日も今日とて「鳳凰資訊」のライブストリーミングを流しっぱなしにしていたら、香港の気温が10度を下回ってたいへんにお寒い様子。
が、私が知ってる範囲内の香港といえば、「寒い冬でも暖房が室内にない、設置されてるエアコンが冷房機能しかない」がデフォルト。
それなりにちゃんとしたホテルならさすがに暖房があったのも経験しましたが、雑居ビルの安宿に宿泊するのが多かった身としては「シャワーの温水は出ても、空調が冷房しかない!」も経験済み。
冬場に走行するバスの車内も冷房が...も記憶にあります。(10数回訪港した最後のタイミングは2018年でしたが...)
「部屋が寒ければ暖める」という文化圏・日本で育った身としては、事情として理解してはいても「それでも私は寒いのが苦手なんです」と思うのが個人的な本音。
香港人の友人のSNS投稿でも「自宅の室内なのに、ダウンジャケットとか着て食卓を囲んでる」冬の光景の画像を見た覚えもあります。
......とまあ、「冬の寒さが訪れても部屋に暖房がない」話を今日の昼間に相方ヒゲ氏にしていたら、
「エングレ(イギリス)仕様なんじゃないのかそれ?」
と一言。
( ゚д゚)ハッ!
そういえばそうだわさ。
「自分たち(英国人)に合わせただけなんじゃないのか? (香港は)イギリス人が作った”植民地”だろ?零度(の屋外)でも平気で泳ぐやついるからな」とさらに発言する(欧州在住経験が数年間ある)ヒゲ氏。
基本的に、植民地現地の一般庶民のことなど慮らないのが植民地の宗主国というやつでして、これは英国に限った話ではなく、特に前世紀までの宗主国(主に英米仏西蘭葡日etc)というのは得てしてそんなもの。
私が個人的に知る限りにおいては、香港の住宅事情がかかえる問題は英領時代から引きずっているもの。
空調問題も、英国人に端を発する問題かもしれない...という仮説が脳裏をかすめます。
英領時代のイギリス人、ピークトラム作ったのも自分たちのためにだし、
立派なビーチもホテルももともとは自分たち(イギリス人)のために作ったわけで香港庶民のためではなかったわけだし、
基本エンターテイメント映画である『プロジェクトA2』で奇しくも再現されていたかつての香港の「英国人>名誉香港人>一般香港人」の格差も相当に大きかっただろうなあ....とか、
5)
— 阿香(Axiang) (@qingxiang_wushu) June 10, 2023
街の目抜き通りで質が良い洋装に身を包む英国人や上流香港人が往来、という場面と質素な身なりの香港人の姿ばかり、という下町や裏通り・労働現場...
この作品は基本エンターテイメント系とはいえ、セットにこだわったためか両者の格差が画面に現れている感が強い🤔 pic.twitter.com/pkBUtAv0Un
...そういったことの積み重ねから考えると、「香港の一般庶民のために暖房完備のしっかりした住宅を」と当時の英国人がどれだけちゃんと考えていたか、は個人的に微妙には思います。
「夏は猛暑なんだし、極寒はたまにしかないんだから別にいいじゃん暖房なんて。俺は零度でも寒くないからいいんだよ」と当時の英国人権力者や資本家が考えていたとしても、私個人としてはまったく驚きません。
(考える( ー̀ωー́ ).。oஇ)
まあ、推測による仮説の範疇を出ない話ではありますが、ちょっとばかり当たってるかもしれない気はするのであります......。
我が家限定では「きっとそうかも」と思い始めておりまする。