昨日読み終わった本、パパブッシュことジョージ・H・W/ブッシュ著『ジョージ・ブッシュのパックス・アメリカーナ』。
国連総会を世界各都市での持ち回り開催にする彼の意見には、私も日頃からそのほうが良いと考えており同意なんですが、巻頭写真ページの「イラク軍が撤退しても徹底攻撃する」だの「他国の資源を1日あたり400万バレル(約7億L)を燃やした」だのには果てしない傲慢さしか感じないのであります...。
「撤退する相手に徹底攻撃」は非人道的にしか見えませんし、他国の資源を1日400万バレルも損耗させるのは良くないことでしょう。地球が生成してくれた資源への冒涜にも思えます。
1日400万バレルって少なくない量ですし、「1日あたり」ですよ。1日につき7億リットル弱も損耗させていたなんて、環境への影響も併せるとひどすぎます。
しかも、この侵攻の際にイラクが保有していた金塊を米軍がイラク国外へ持ち出したという話、悪いことと思っていないのかドラマ『私立探偵マグナム(Magnnum P.I.)』リブート版のシーズン1に出てくるんですよね。
正直、リブート版『マグナム』のそのエピソード、我が家では「それ、盗んだやつじゃん!」と画面に何度となくツッコミを入れながらの視聴になってしまいました。
だって、「勝手に持ち出してごめんねイラクの人たち」という気遣いも何も皆無なんですものドラマ本編中にも。
(*ーωー)
だって、そういう物事は「推定無罪」で調査して裏付けを取って確認してから実行...じゃないといけないわけですが、「イラクに大量破壊兵器があるに違いない」と「推定有罪」で侵攻して持ち出したわけだから、それって盗難・収奪で犯罪でしょうに......
と思うわけです。
結局イラクで大量破壊兵器は見つからず、SNS上等でもときどき「嘘をついてイラクに攻め込み俺たちにイラク人を大量に殺させた!」と怒って声明を出している元米兵の映像も見かけます。
どうしてこれに対してしかるべき謝罪もなく、適切な制裁が加えられないのか、いつも理不尽さを感じています。
なぜにG7以外の国々には一方的に「推定有罪」が押し付けられるのか。
そこはおしなべて公平に「推定無罪」を適用しないとダメでしょうに。