本日9月1日は関東大震災が発生した日です。

すべての被災者と、不当な朝鮮人虐殺のすべての被害者に、改めて哀悼の意を捧げる所存です。

 

また、今日は「ソ連軍が千島列島の国後島、歯舞群島を占領した日」でもあります。

これについては、「日ソ不可侵条約を一方的にソ連が破棄して、ソ連の独断で攻めてきた」という誤解が日本では割と広範囲に流布されている印象です。

 

実際のところは、「英国の情報計画参謀(JPS)が「日本を打ち負かすためには、ソ連の参戦が最も重要であると結論付け」、カイロ・テヘラン会談などの連合国会談での米国からソ連への「対日参戦への働きかけ」があり、ヤルタ会談での密約で合意......という経緯があったわけですが。

(参考1:英国公文書館ブログ記事のページ邦訳版)

 

(参考2:米国第31代大統領ハーバート・フーバー著『奪われた自由』邦訳版上巻より)

 

「ソ連が単独で決めて勝手に攻めてきた」という解釈と、「実は英米の働きかけがあってのことだった」という点を押さえておくのとでは、事実関係に違いが出てくるので、この「第三者の働きかけがあった」ことは知らないよりは知っておいたほうがよいと思う所存です。

 

ものごとって基本何でも、背景と経緯を知らないよりは知っておいたほうがよいですしね。