今月は『香港回収工作』という本を読んでいました。

中国が1997年に香港を回収するための「工作(仕事、説得、働きかけ)」責任者として1983〜1991年初頭まで香港に赴任、のちに米国に亡命した許家屯の回顧録です。

 

その本の上巻、214ページに日本のことが書いてありました。

1979年に訪日したときのことだそうです。

松下幸之助に会い、彼の口から「私たちは一流の人材は企業に留めて自分たちで使い、二流の人材を国会に送り出している」と許家屯が聞いたようです。

 

そして、送り出した国会議員たちを、与党の真のオーナーである経団連がコントロールする...という。

短いセンテンスで戦後日本の本質を見事に突いた翻訳文だと思います。

 

そりゃ国民の大多数を占める庶民のための政治なんておいそれとしてくれないよね、なわけでして。

日本の場合は庶民が政治を語りたがらないように洗脳同然で育てられ、その影響で陳情も行政不服審査もデモもストライキもロビー活動も及び腰な傾向があるように感じてます。

その反面、大企業や資本家はどれもゴリゴリやるのですから、ますます「庶民のための政治などしてくれるわけがない」ですよね。

(´·ω·)

 

「政治のことを語らないノンポリの俺ってかっこいー」とクールを決めてる場合ではないのです。

だって、人間社会で生きてる限り政治は我々の生活と直結していて、生殺与奪すべてにぴったり貼り付いているからです。

(´·ω·)

 

それにしても。

 

ほんと「舐められてる」なぁと思います、我々国民は。

政治にゴリゴリ口を出す人がもっと増えないからなんですけどね......。

安くはない税金を納付してるのに、それが適切に再配分されず、政府や官僚やその利害関係者にばかり大量に流れ込んでいき疑獄事件が多発しているのは、他国のことをどうこう言えない超腐敗国家です。

(´·ω·)

 

そういう国を自分の国として誇りを持てと言われても、正直しんどいです。

なので、少しでも改善されるように(すでに末期的症状に入ってきてるので無理だとは思うものの)、言える間は自分の意見を言って生きたいとは思っています。

言論統制は日々強化されつつあるように感じますけどね......

(´·ω·)