ウクライナ大統領ゼレンスキーが、米国議会での支援要請演説にて「日本による真珠湾攻撃」を引き合いに出したことについて、日本で一部「ネトウヨ」と称される属性に相当するかたがたが怒ってる模様が散見されておりますが......。
その行為を実行した側の国に生まれてしまった身としては、「まあ実際に起こったことだし、仕方ないよねこちらとしては」と思うばかりでして...。
詳細はともかく、「真珠湾攻撃しました」についてはシンプルに歴史の中のひとつの事象として受け止めるしかないわけであります。
で、ちょっと気になるのは「攻撃したのは真珠湾だけだと思ってませんか?」という点。
「真珠湾のあれは奇襲であって攻撃じゃない、爆撃じゃない」とか言葉遊びにしか聞こえない謎の擁護も目にしますが、真珠湾を攻撃した同日、日帝軍は香港やマレー作戦で数カ所にて多発的に侵攻を開始してるので、「真珠湾を奇襲しただけ」という申し開きは立たないんですよね...
(´·ω·)
それはともかく。
私の目から見ると、戦費調達・支持と支援要請のためにスポンサーになってほしい側の目耳に心地がいい発信をするのはそりゃ当然だよなあというのが、ゼレンスキーの「真珠湾」発言。
彼の一言一句に怒ったりする...というよりは、「プロがついてるんだなあ」という感想です。
そういう人たちに感情を持って行かれて命を落とす兵や市民のことを思うと、むしろそちらの被害の方に怒りと悲しみを感じます。
ゼレンスキーが「真珠湾」攻撃をした途端に怒って「もう支持しない!」と言っているかたたちは、いったいウクライナの何を見ていたのかとも思いますし。
「ロシアがプロパガンダを」との声も盛んに聞きますが、そりゃロシアだってウクライナだってどこだってプロパガンダはするでしょ、それは想定済みですよこちら、と私としては思うわけでして。
自分自身がよく考え、調べて決意した「連帯」ではなく、周囲の熱にうかされて「連帯してるつもり」になってしまうことの危うさを、改めて痛感する次第です。
常に学びながら、一歩引いて物を見ないとなあ、と再度学ばされてるところです。