今年の新年、「えええ?」と思ったのは、なんと『うる星やつら』のリメイク。
『うる星やつら』、学生時代は本当に好きで原作コミックス、新刊が出るとすぐ買って貪り読み、当時の女子クラスメート1名と自室にこもって声劇テープをすぐに作り(笑)、劇場版2〜4は公開初日に飛びつくように観に行き、MOOK『るーみっくワールド』も必ず買っていた........
くらい好きだったわけですが......
リメイクの報を聞いて「ええええ?!?!?!」となった最大の理由は、「これはちょっと(制作対象として)さわってほしくなかった」という気持ち以上に、「リメイクしかやらんのかパブリッシャーは?!」という”創作”そのものに対する危惧心。
アニメに限らず、実写でもCMでも何でもかんでも、「それ、XXの二番煎じだよね?」と思うことが非常に増えて仕方ないこの10年。オマージュやリスペクトやインスパイアを超えて、「それ、ただの真似じゃん」とツッコむ頻度が自分自身非常に増えてるのを身を以て痛感しております。
そこに感じるのは、「新しいものに挑戦するリスクを取らなくなっているのではなかろうか?」という点。
その点に関しては、10年以上前の作品『仮面ライダー響鬼』が「仮面ライダー」をつけない完全オリジナルでやらせてもらえなかった話などから察してしまうものがありますが、かなりの広範囲で起こっている現象のようにも思えます。
一言で言えば、「クリエイティビティの喪失化・縮小化」が進んでいる、という印象です。
今回の『うる星やつら』はリメイクの良し悪し以前に、「テレビアニメの新しい方向性を示す」放送枠を謳っているフジテレビ・ノイタミナが「なぜうる星やつらを選んだのか?」、そこが気になります。
「旧作が大ヒット作品だから。ただそれだけ」が”もしも”理由だとすれば、放送枠の謳い文句との整合性を、個人的には正直疑ってしまいますし、リメイクと原作付きばかり作っていては、オリジナルを作る力が増強できなかったり弱っていくのではなかろうか、と真面目に心配しています。
そういう力って、経験を積んでいかないと身に付けることも増強することもできませんからね.......
(´·ω·)