すでに先々月の話になってしまっているのですが......
『機動戦士ガンダム』の一年戦争を題材?に、まるで某公共放送局のドキュメンタリー『その時、歴史が動いた』にしか見えない作りになっている、『一年戦争史』なる作品を初めて視聴しました。
ガンダムの事はほとんど知らないヒゲ氏と、無印〜ZZまでの主題歌とメインキャラくらいは知っている私とで、「ガンダムってこういう世界観のこういう作品なんだなぁ」と改めて知る感じで観ていたわけですが、
「ガンダムって、地球で人類同士が戦争する話なわけ?」
とヒゲ氏。
70年代のサンライズ製作ロボットアニメに多かった、「宇宙からの侵略者もしくは異星人と地球人が戦う」お話なのだと、まともに見たことがない故に思っていたようです。
そういえば、私が好んでよく観ていた『超電磁ロボ コンバトラーV』や『無敵ロボ トライダーG7』も、その時期からのサンライズ製作ロボットアニメも「敵は宇宙からの侵略者」ってパターンが多かったような気がします。そこから連想すると、「異星人が敵」と思い込んでしまっててもおかしくはないですね。
で、「地球で地球人同士が戦う、要は地球人類に端を発する人間同士の戦争」ということがわかると、俄然ミリオタの意見が飛び出すヒゲ氏。
「これ........全部そのまんま第二次世界大戦の史実の焼き直しじゃん」
と身も蓋もないコメントが出てきます。
はっきり「これはおとぎ話です」「これはジュブナイルのフィクション作品です」という造り・演出の作品にはあれこれ言わないヒゲ氏ですが、中途半端なリアル志向に対しては、そのエンサイクロペディアな博識さから出てくる身も蓋もないコメントが毎回毎回飛び出してくるのです(;^ω^)。
ガンダムファンには申し訳ないですが、まぁ言われてみれば確かに、『ガンダム』世界での一年戦争の戦争史実や作戦って、どれもこれも第二次世界大戦の史実から来てるな〜と思わざるを得ず。
一からオリジナルで作りこんだ感じではなかったのか......と改めて学んだ次第です。
ちなみに、ミリタリー関連やリアルSFジャンルの作品に対していつも身も蓋もない手厳しいコメントを口にするヒゲ氏が、あれやこれやと言わないリアル志向SFドラマは『安堂ロイド』「仮面ライダークウガ』『仮面ライダー響鬼(ただし27話まで)』「未来戦隊タイムレンジャー』、極限状況下の人間心理描写という面で納得したのが『無敵超人ザンボット3』、な訳ですが。
反面、リアルで大人向けに作られたはずがミリタリー描写で酷評なのが『仮面ライダーアマゾンズ』、照明演出や心理描写に駄目出しが出たのは『牙狼』、などです。
一見すると、ただのダメ出し毒舌に思えるかもしれませんが、ダメ出しの理由を聞くと徹頭徹尾「そりゃそうですね」と頷くしかない正論と技術論ばかりが飛び出してくるので、技術論のところは勉強も兼ねて割とおとなしく聞いている次第です。
上記の作品が全部、私からの布教で「視聴させられた」ものばかり、というのが、我ながら「ごめん......(^ω^;)」と思うところではあるのですが。
ちなみに。
上記の作品群の中だと一番評価できるのは『安堂ロイド』だとか。
『タイムレンジャー』マンセー派の私でも、それは私も同感です。SFとしての練り込みや演出は腐心した後が感じられますし、繰り返し観ても面白いですからね。
まぁ、そんなこんなで身も蓋もないコメントは、日々いろいろと展開されているのであります(苦笑)。
いろいろ勉強になるからいいんですけどね。