『2012/04/23(月) 仕方がないのでお引き取りいたたくことに......<4>』にて、ジャバギさんがシェアハウスの一室から荷物をまとめて即日退居.....
.......で、事(こと)が一段落したわけでは決してなくて。
頭の痛い会話のやり取りを、私は電話でしなければいけないはめになりました。
というのは。
このプロジェクトの理念や内容としては、「関わる人達相互が力を出し合い、お互いに協力し合って物事を進めていく」が求められるべき状態ですから、自立心を伴った独立的スタンスが必要なわけですが、とはいえ異国にやってきていきなりあれもこれもできるようになるわけではないのが人間。
ですから、「部屋を借りる」「携帯電話(連絡手段)を確保する」「銀行口座を開く」などの根本的な部分をお手伝いして、自分で動きを取れるようにしてもらう......
という体制を、第一陣が来るまえから用意しておいたわけです。
ただ。
政府系関係者でも慈善団体関係者でもない我々に、これをすべての人に無限に無償で供給しなさい、というのはあまりに無理があります。
かといって、理念に共鳴して頑張ろうと思い来てくれた人から暴利をむさぼるわけにもいきません。
そんなわけでヒゲ氏が考えたのが、
「銀行に一時的な預かり金として軍資金を振り込んで貰い、利子が付くのを待つ。期限は最低3ヶ月。利子を差し引いて元金を全額本人に戻せば、こちらも完全無償にはならなくて済む(それでもこちら的には赤字)し、本人も軍資金からサポート料をごっそり恣意的に請求されなくて済む」
というものです。銀行の利率は我々が個人の恣意で決められるものではないですし、元金に対しては一律平等ですし。
また、サポート料金を利子から請求する時期が到来する頃には会社設立も完了しているめどがたっているので、インド法人として正式に請求するには適法で問題がない、ということもあります。
こういう経緯があって、ジャバギさんの軍資金も我々の口座に一時預かりとなっていました。
これを、彼女が実際にこちらで消費した分を差し引いて、残りを全額返金しないといけません。
が。
わずか1週間強でお引き取りいただきたく、と相成ったジャバギさん、第二陣の引越やら何やらと時期が重なったこともあって、携帯電話SIMカードを用意してあげるところまではできてましたが、彼女本人の銀行口座を開設サポートするところまでは至っていなかったのです。
ジャバギさん自身が、(理由は不明ですが)第二陣のママさん・ガバザさんのところへ行っていて、「銀行口座も作りに行かないとね」と思いつつも日にちが少々経ってしまっていたのもありますが、何にしてもインドの銀行口座を彼女が持っていないのはしょうしょう厄介です。
お引き取りいただいた方なので、こちらとしてはそれを過度にサポートする理由がありません。
というわけで、彼女は自分自身で振込口座を何とかしなければならず銀行を複数回ったそうなのですが、現地保証人がついてない状態ではどこの銀行も受け付けてくれないのは当然で......
こちらとしては、嫌がらせをしているわけでもなく、早く返金処理をちゃんと済ませてしまいたいのが本音なのですが.........
もし嫌がらせって思われてたりしたら悲しいなぁ......(泣)
柳 浩美