一昨日の22日、久しぶりに取引銀行の取引支店に所用で行ってきました。
支店内はとても静かで平常営業そのもの。支店には行列など一切無く、ATMコーナーも行列ゼロでした。
マンガロールは人口100万人に満たない小規模都市ですが、インドの小規模都市に見合わない金融機関・教育機関・医療機関の多さを誇り、ATMも日本人の足でなら「歩き回れば探し当てられる」利便性があるところです。
(これがデリーやムンバイ、バンガロールのような大都市だとクルマやバイクが必須になり、ある意味かえって不便になる気がします。)
少なくとも市内に関しては、「どうしても銀行に並ばないと新札の現金をまったく入手できない」「現金を入手するより他に生活のしようがない」という人の数はたぶん大都市より少ないはずで、インドの小規模都市とは思えないそこそこの豊かさでは「デビットカード切ればいいや」という人は相当数いるのではないかと推測されます。

銀行での用事を済ませたあとは、近くのショッピングモールへ行ったわけですが、気のせいかお客さんの数が少なめになっている気がします。
平日休日を問わず、お昼から夕方までの時間帯はお客さんがたくさんいてにぎやかなフードコートからも人の気配があまりしない空気が(ちょっと遠目から見て)漂っています。
お米を買うためにモール最上階のスーパーマーケットに入っても、やはりお客さんが少ないです。曜日時間帯を問わず人影がほとんど切れない野菜売り場やお米売り場も客足はまばらです。

ああ、やっぱり新札切替もとい「14憶一斉ババ抜き大作戦」の影響じゃないのかしら?
と思いつつ、つい先だっての日曜日に届いた「現金がないですか?すべてのクレジットカードとデビットカードを受け付けますよ」というスーパーマーケットの営業SMSを思いだし、「そりゃこんなに客足激減したら、営業メッセージも流すよなぁ」と納得するばかり。

いろいろ調べていると、どうやら「単なるブラックマネー対策で済まない」背後事情もあるようなので、インド経済には今後も注視が必要かと思われますが、とりあえず現実としては、下層の庶民への経済的生活的大打撃ぶりはひどいようです。
ブラックマネー撲滅どころか、インド庶民経済撲滅作戦じゃないのか???
と思うくらいです。

さて、ここからどれだけ回復するのか?そもそも元のレベルまで順調に回復できるのか?
注意深く見守らなければならないようです……