日本のSNS界隈を拝見していると、庵野秀明監督の新作映画『シン・ゴジラ』が日本で封切られ、快調な滑り出しを見せているようです。
インドではもちろん同時に封切られてなどいないわけですが(ザンネン)。
で、「シン・ゴジラ公開記念!」というほど大袈裟な話ではありませんが、夕食のお供に(←お行儀悪くてすみません)動画で、1983年制作のDAICON用FILM『帰ってきたウルトラマン』by監督・庵野秀明を視聴してみました。
スーパーヒーロータイムを始めとする「特撮モノ」ジャンルがフルCGを導入し始めて早くも10数年近くになりますが、アナログでの造り込みのこだわり具合が「これぞ特撮!」という空気をしっかりと感じさせてくれます。主に戦隊シリーズがいまだに「ミニチュア特撮」にこだわる部分を忘れたくないと頑張っているのを知っている身としては、その熱意の一端というか気持ちの集合体を、この庵野版『帰ってきたウルトラマン』に見た思いがしました。
戦隊及びライダーの「ニチアサ」枠の作品に対しては「ニチアサのお約束」でイクスキューズして観ているヒゲ氏は、実は『牙狼』や『仮面ライダーアマゾンズ』など「ニチアサ枠を無理に意識しないリアル志向」作品については、逆にリアリティが全然感じられない描写だらけ(根拠なくDISっているわけではなく、理由をよくよく聞いていくと確かにリアリティを出す要素が欠けまくっていることを思い知らされるわけですが......)という感想ダダ漏れ。
そんなヒゲ氏でさえ、この庵野版『帰ってきたウルトラマン』は、本編のあとのメイキングを含めて全編見終わった瞬間に、私とともに「おーーーーー!これはすごい!!」と手放しで拍手。彼がこれだけ手放しで何かを褒めるのはとても珍しいのです。なぜなら、実に幅広い分野で信じられないくらい深い知識や造詣を持っているので、大半の視聴者が気がつかないリアリティの無さに容易に気がついてしまうからなのです。
そんなヒゲ氏に手放しで拍手させてしまったくらい、「特撮とはこういうものだ」という魂にあふれた「造り込み」が、単なる同人映画の枠を出た、「特撮作品を作る」ということを強く感じさせる出来に仕上がってたと、私も強く感じました。
特技監督(特撮部分の監督)は赤井孝美氏、脚本は岡田斗司雄氏、とのちにエンターテイメント分野でプロとなったかたがたが関わっており、「そりゃプロになるわ.....これだけのものを学生の年齢で造れてしまえば....」と感心するばかりです。
庵野氏に関しては、『新世紀エヴァンゲリオン』そのものよりも、ご本人のインタビューやそのオタク生態のほうが私個人としては興味がありまして、そっち方面がとても面白いなぁと感じているのですが、1983年という時期にこの「帰ってきた」を作ってしまったことは、やはり凄いなぁと思うわけであります。
北東アジア人の強みというか凄さというのは、この「細部へのこだわりや造り込み」なんだなぁやっぱり...と痛感するのであります。
Daicon III and IV Opening Animations

庵野秀明 実写映画作品集 1998-2004 [Blu-ray]

インドではもちろん同時に封切られてなどいないわけですが(ザンネン)。
で、「シン・ゴジラ公開記念!」というほど大袈裟な話ではありませんが、夕食のお供に(←お行儀悪くてすみません)動画で、1983年制作のDAICON用FILM『帰ってきたウルトラマン』by監督・庵野秀明を視聴してみました。
スーパーヒーロータイムを始めとする「特撮モノ」ジャンルがフルCGを導入し始めて早くも10数年近くになりますが、アナログでの造り込みのこだわり具合が「これぞ特撮!」という空気をしっかりと感じさせてくれます。主に戦隊シリーズがいまだに「ミニチュア特撮」にこだわる部分を忘れたくないと頑張っているのを知っている身としては、その熱意の一端というか気持ちの集合体を、この庵野版『帰ってきたウルトラマン』に見た思いがしました。
戦隊及びライダーの「ニチアサ」枠の作品に対しては「ニチアサのお約束」でイクスキューズして観ているヒゲ氏は、実は『牙狼』や『仮面ライダーアマゾンズ』など「ニチアサ枠を無理に意識しないリアル志向」作品については、逆にリアリティが全然感じられない描写だらけ(根拠なくDISっているわけではなく、理由をよくよく聞いていくと確かにリアリティを出す要素が欠けまくっていることを思い知らされるわけですが......)という感想ダダ漏れ。
そんなヒゲ氏でさえ、この庵野版『帰ってきたウルトラマン』は、本編のあとのメイキングを含めて全編見終わった瞬間に、私とともに「おーーーーー!これはすごい!!」と手放しで拍手。彼がこれだけ手放しで何かを褒めるのはとても珍しいのです。なぜなら、実に幅広い分野で信じられないくらい深い知識や造詣を持っているので、大半の視聴者が気がつかないリアリティの無さに容易に気がついてしまうからなのです。
そんなヒゲ氏に手放しで拍手させてしまったくらい、「特撮とはこういうものだ」という魂にあふれた「造り込み」が、単なる同人映画の枠を出た、「特撮作品を作る」ということを強く感じさせる出来に仕上がってたと、私も強く感じました。
特技監督(特撮部分の監督)は赤井孝美氏、脚本は岡田斗司雄氏、とのちにエンターテイメント分野でプロとなったかたがたが関わっており、「そりゃプロになるわ.....これだけのものを学生の年齢で造れてしまえば....」と感心するばかりです。
庵野氏に関しては、『新世紀エヴァンゲリオン』そのものよりも、ご本人のインタビューやそのオタク生態のほうが私個人としては興味がありまして、そっち方面がとても面白いなぁと感じているのですが、1983年という時期にこの「帰ってきた」を作ってしまったことは、やはり凄いなぁと思うわけであります。
北東アジア人の強みというか凄さというのは、この「細部へのこだわりや造り込み」なんだなぁやっぱり...と痛感するのであります。
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