マンガロールは雨季を除くと基本的に常夏の街です。
どうにもならない極寒で震える、ということはまずありません。
そんな気候の中での生活で、ヒゲ氏が気がついたことがひとつあります。

それは、「マンガロールの住宅には、南向きの大きな窓があまり見当たらない」ということ。
指摘されてみて、そういえば日本人ほど「やっぱりおうちは南向きの大きな窓がついてないとね!」と言わないような記憶が........

で、ヒゲ氏が写真で確認してみると.......
(以下の画像はすべて、撮影及び注釈byヒゲ氏です)
2012Oct18_SouthWindowLess
写真中の赤い矢印が南向きを示す注釈ですが、たしかに窓のサイズはあまり大きくないような......

これも南側は小さめの窓です。
2012Oct18_SouthWindowLess02

こちらのお宅も南側は小さい窓しかありません。
2012Oct18_SouthWindowLess03

これまた南向きの窓は大きいとはちょっと言いがたく......
2012Oct18_SouthWindowLess04

そんなわけで(?)、日本のようにわかりやすく「南向き窓が好物件なのよ!」というコメントを耳にしないなぁ~~~と思いつつ、インド人に訊ねてみたらば、南向きの大きな窓、というのには基本的にほとんどこだわらないのだそうです。

というより、「日本では大きな南向き窓で日当たりが良いのが好物件とされてるんです」とお伝えしたら、「え?だって暑いじゃん。南向きの窓だと日差しがガンガン入ってきて暑いじゃないか!」とのこと。

そう言われてみて、「ハッ!Σ(゚ロ゚*)!!」となる我々日本人2名。
言われてみればたしかにその通りでして。

日本のほうが、インドのほうが、などと正否を必要以上に云々するつもりはありませんが、「ところ変われば考え方は変わるもの」なのですねやっぱり。
マンガロールの場合は、極寒になることなどまずないので、南向き窓を考える必要が生じない、ということなわけですよね。
同じインドでも冬に寒くなる地方だとまた違うのかもしれませんが.......




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