『2007/01/10(水) えべっさん参り』にて、定例練習会場へ向かう前に、某大型書店に寄ったときのこと。

いつもなら行かない.....というか、まず基本的に絶対行かないであろうジャンルのコーナーの前を通りがかったときに、これまた普段であれば基本的に手に取らないであろう「脳」に関する書籍の背表紙が「ふと」目に留まりました。

こういう風に「ふと」目に留まるとき、というのは「このジャンルの本を読みなさい」という命令というかアドバイスにも似た「指針」だと思っています。
というのは、過去にも特定のジャンルの本の背表紙だけが「まるで光っているかのような自己主張の強い存在感を持って目に飛び込んできた」経験があるからです。
過去にそんな風にして出会ったジャンルの本は、私にとって並々ならぬ心の助けになったり、とても必要な知識を与えてくれたりするものばかりでしたし、とても気のせいとは思えないほど「その本の背表紙だけが明るく光って見えた」ので、「何かそういった導きみたいなものは世の中にはあるんだろうなぁ」と自分自身では感じています。

ま、この辺は各人の「信じる信じない」にゆだねれば良いことかと存じますので、それはそれとして......なんですが。


この日に私に向かって「呼びかけた」本、購入はせず手にとって目次の一部と中身をほんの少し拾い読みしただけなのですが、どうにも気になる箇所がありました。

それは。

「PTSD(心的外傷後ストレス障害)などのトラウマは、脳が生理的な損傷を受けるために起こるもの」
という部分。

どこぞの警察の某セクションでは職員がPTSDを発症する例が多いので、脳への生理的治療を試みたところ大きな改善が見られた.....などとも書いてあり、非常に興味を惹かれます。

なぜ惹かれてしまうのかというと。

どうしても思うように克服できず「これはまず間違いなくトラウマだろうな~」と自分で認識している部分に対して、「克服できないなんて、ただ単に甘いんだよ。精神的にもっとしっかりしようと努力すれば絶対克服できるはずさ。甘ったれてるんだ」と何十回もいろいろな人に言われ、いつもいつでも努力するのだけれど、それでもなぜか克服できず解決できず......で20年余りの時を過ごしていたので、「脳が原因でトラウマ、が本当なら、そりゃ精神論での努力じゃ改善するはず無いわ!」と納得せざるを得ないからです。

なかなかトラウマを克服できない人に対して、たいていの方々は「甘ったれているだけ」と捉えることも少なくないようですが、得てして当事者は生活の全場面で思いつめるほどに当事者なりに相当な努力しているもので、それだけ心がけて努力しても解決できないからこそ、外の世界に向かって助けを求めているものなのです。ただ、その辺の認識にズレがあることが大部分であるために、当事者は結局苦しみ続け、非当事者は「甘えている」レッテルを当事者から剥がすことができずにいるのだと思います。

もし本当に「脳の損傷が原因でトラウマが」だとすれば、この辺の辻褄も合うはずです。
あくまでちょっと読みかじっただけですので、ここで断言は避けるべきですが、非常に興味が湧いてきたので、徐々に「脳」についても自分なりにもっと勉強していこうと思います。

そして、願わくば。

脳からのアプローチで、私自身がなかなか克服できないでいるものが、もしちょっとでも改善されたらラッキーなのにな、と。

そんな風にも思います。




前ブログでの最終更新日 2007年02月28日 01時27分52秒