前日に引き続き、テレビの前にかじりついて観たかったところなのですが、定例練習での指導があるのでそういうわけにもいかず、ビデオのタイマーをセットして家を出たこの日のワタクシ。
ちゃんと録画できてるといいなぁ......と思いつつ、現行機のビデオデッキになってからほとんど予約録画機能を利用していないため、実はかなり不安もあったり。


練習を終えて帰宅してみると..................。


不安は見事に的中していた。


がーん。

前半パート1時間が撮れていない(泣)。

仕方が無いので、とにかく帰宅したところからテレビをすぐにつけて観ることに。



画像が映ると、夏祭りを阻もうとする場面でした。
ドラマ版パート1の「プール取り壊し強行にとりかかろうとする場面」をちょっとだけ思い出しちゃったりしました。
大人が大人の力を利用して、物事を一足先に進めようとする場面とも取れなくもないよなぁ、若人(わこうど^^;)からしたら、という感じでしょうか。
大人は大人で、自分の義務を果たすためであったり、周囲のために良かれと思って起す行動なんですけれどもね。

そこへ「こいつら(謙作たち)の祭りを認めてやれ。ちゃんとこいつらを見てやれ」と現われるハル婆。今回このハル婆はいい役回りですね本当に、と個人的に思いました。パート2で小日向文世さん演じる「栞パパ」をいい意味で引き継いでいます。こういう大人がまわりにたくさん居たら、子供はきっと「大人になること」にもっと希望を持てるのかもしれないな、と感じます。

ま、こうして結局はちゃんとシンクロ実現に至っていくわけです。
実現に至っちゃうとあとはただただシンクロの演技を楽しむしかないのですが、田中の表情と感情が、前編の冒頭と違ってやわらかくなっているのが良いですね。前編の冒頭ではあきらかにギスギスしていて余裕がなくて、という雰囲気をかもしだしてましたから。2年前の自分と違って今度は「シンクロを実現させようとする少年たちを見守る年長者(とはいっても年齢はほとんど変わらないのですが)」として、シンクロを通して再成長していった田中。
“医者の家に生まれて、小さい頃からの目標だったから”という理由でただただ一直線に医者を目指していた田中昌俊は、心からの自分の気持ちで、前編で花村響子に問われた「なぜ医者になりたいの?」という質問の答えを、はっきりと見つけ出していくのです。


見栄と体裁(←男の子ってそうかもね♪)で響子に対して自分を取り繕っていた田中が、シンクロ公演の前の晩に意を決してかけた電話に応えて、南の島まで東京からわざわざやってきた響子。
その響子に田中は言うのです。
「他人の役に立てる医者になります」と。

つくづく。
今作は、「田中の成長物語」だなぁ、と再実感。
もちろん、メインロールの主人公たちの成長が物語のコア(核)なわけで、周りの大人たちもそこで何かを感じ、もっと良い方へ皆が変化していくのがドラマ版『WB』なのですが。
いやホントに、田中の内面が成長したのをまざまざと見せ付けられたお話って感じでした。


さて、シンクロ演技の方はどうだったか、というと。
うーん、単純に言ってあまり好みの演出ではなかったです。
演じてるボーイズは本当に一生懸命気持ちをぶつけて演技していたんですが、振り付けにもうちょっと品が欲しかったというか.........。
ただ単に、ラッキィ池田の振り付けが私の好みに合わないだけかもしれませんが(スミマセン)。個人的にはパート1の公演が一番好きでしたわ。
でも、本当に楽しそうに演じていたのはマルですね。それがないと、観ている人を楽しませることもできませんものね。


...............で、えっ? 泣いたかって??????

そりゃあやっぱりホロホロときましたよぉ(苦笑)。
こういうお話で泣けなくなったら、人間としてまずいな、と自分を計るパロメーターにもしております、実は。