前日の7日(木)の夜のお話です。

太極拳の練習の帰りのこと。
帰宅するべく、JRに乗り込んだ私。某ターミナル駅で最寄沿線に乗り換えるのですが、この某ターミナル駅はウチの最寄沿線の始発駅。なので、乗り込んでから発車するまでに多少待つこともあるのですね。で、本を読みつつ電車が発車するのを待っていると、小ぶりのキャリーバッグを「よいしょっ!」と置いておもむろにしゃがみこむ若い女性が。位置的に思いっきり私のすぐ脇だったので、「おいおいっ!」と一瞬びっくり。彼女の方がとっさに「あっ!」と慌てた様子だったので、悪気もなさそうだし仕方がないか、とそのまま受け流して本を読んでいるうちに、電車が出発。

電車内で本を読んでいると、ついつい視線が下の方を向いてしまうので、そうしているうちにふと、隣の女性が熱心に見ている紙が目に入ったのですが.............んっ?! ユースホステル???
うちの近所のユースホステルを図で案内した紙を彼女は「じーっ」と見ているのです。
しかも、書かれている言語は、どう見ても中国語。
恐らく日本人じゃないなぁ~きっとユースホステルにこれからチェックインするんだろなぁ......と思い、おせっかい心が頭をもたげた私はつい、
「イホ想去這里ロ馬?(あなたはここに行きたいの?)」
と普通話(北京語)でたずねたのです。
案の定、彼女の目的地はユースホステル。京阪神一円の地下鉄私鉄路線図とユースホステルの案内を交互に見せてくれながら、「見つけるのが難しい!」を連発。なんでも先に京都に行ったらしいのだけれど、自分で歩くには大阪の方が地理が難しいと彼女は感じている様子。北京語で会話を始めたものの、途中で「私は北京語あまり得意じゃない(^^;)」ともらす彼女。
顔立ちからしてもしかして、と思い
「イホ是ロ那里人?(あなたはどこの人?)」
とたずねると、
「香港(Xiang1gang3)」
との答え。

うっわ~~~~~香港人???

と香港びいき(オイコラ)の私は意味もなくちょっと喜んだり(笑)。

彼女がとても疲れている様子で、しかも目的地のユースホステルに行くのはどうも初めての様子。なので、ここでまたおせっかい心がむくむくと頭をもたげる私。
「我送イホ、好ロ馬?(送ってあげるけど、いい?)」
と言い持って、ユースホステルまで連れていきました。
ここで笑えたのは、フロントのお兄ちゃんが私のことを「えらく日本語の上手な......」と思ったということ。彼女と私が中国語と英語で会話しているのを聞いて、日本人と想わなかったということですね。こういうできごとは毎度のことながら、「いったい私って何人???б(^^;)」と内心自分で自分にツッコミを入れてしまうのであります。

だからどうした、という話でもないのですが、こういうときに言葉ができると、やっぱり「勉強してて良かったなぁ」って思うんですよね。
コミュニケーションがはかれて自分が嬉しいだけじゃなくて、人の役に立つっていうことが、完全に自己満足ながら、やはり嬉しいんです。

なので、調子に乗って(?)また勉強を続けようと思います。

ああっ、広東語で会話したいっ!!!!!(←だったらサボるんじゃない!)


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