『2011/04/16(土) 映画『100,000年後の安全』』にて、ドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』を観た後に、私を含め3名はお昼の腹ごしらえで某店へ。
(某店で注文とお会計するときに、iPhoneから香港ニュースチェックしてたら「深セン・大亜湾原発でトリチウム微量漏れ」というニュースを見て「げげっ!」と思いました、という余談付ですがw 日本みたく原子炉3つあぼーん!よりはずっとマシですよね.....^ω^;)
3名で「これから大変なことになるなぁ」「日本から逃げるとしてどこがいいだろう」的な話しながらお昼を食べ、その足で午後から『野菜にも一言言わせて!さよなら原発デモ!!』へと参加しました。
■野菜デモ公式WEBサイト
http://yasaidemo.web.fc2.com/

デモ参加者の集合場所で、さらにもう1名アクション関係のかたとそのご親族のかた1名に合流したのですが、ここで合流したアクション関係の方は、親の代から反原発運動を続けてらっしゃるかたでした。
常々社会問題や人間の原罪に対するメッセージを織り込んで発信しているヒーロー作品にたずさわることがアクション関係者には多いせいなのでしょうか、この場だけで3名もアクション関係のかたがいることがとてもうらやましく、武術関係者が私1人だったのが心なしか切なかったです。
親の代から反原発運動が続いてるというかたも、すでに2回一緒に映画を観に行ったアクション関係のかたも、そして私もマスク着用。
ちなみに私は花粉症ではありません。
花粉症用のサージカルマスクでは気休めにしかならないのですが、気休めで放射能対策の「つもり」です、ハイ。
デモが始まる前にチラッと聞いた話では、某撮影現場でもガイガーカウンターを買ってきた人がおり、計測してみたら警告音がよく鳴るので「うわー!」となったものの、かといって撮影しないわけにはいかないから......というちょっと心配になる話も。
作品内容上野外ロケ多いですものね.......(汗)
(;^ω^)

この日のデモのコースは渋谷周辺を歩くコースでしたが、途中で雨がパラついてきたため、雨濡れ被曝を防ぐために雨合羽を買いに走ってくれる人がいたりで、気持ちちょっとハラハラする場面もありました。
なにせ福一プラント爆発から「まだ」1か月という時期でしたから、気をつけるに越したことはないと思うものでありまして。

で、デモ周回を終えて最初の集合地点まで戻ってきた後にやっと、我々5名の近くで「替え歌でシュプレヒコール」をしていた方が、農業従事者であることを知りました。
「放射能で汚染された農産物を、消費者のかたがたに食べてもらうわけにはいかない!農業にたずさわる者としてそんなことはしたくない!できない!」
とのお気持ちでデモに参加されていたようです。
その農業従事者のかたは、中東からデモを取材に来ていたフリーランスのジャーナリストの方にインタビューを受けておりましたが、そのジャーナリストの彼が「賢いな」と思ったのは違う国の二種類のメディアとの契約で取材に来ていた点でした。
一度の取材で得たソースを、より広い範囲の人達に届けられますもんね、そのやり方だと。雇用されている記者ではこれは難しいのではないでしょうか。
日本の場合、大手マスメディアとの雇用関係がある記者が大半であり、フリーランスジャーナリストはそれよりも一段低く見られてしまう傾向があるように思うのですが、実はこれは日本の「世界情勢情報後進国状態」に寄与しているということが、今般いろいろな勉強を再度さんざんやり直してみて見えてきました。
大手マスメディアとの雇用関係で取材を生業とする記者の場合、紛争地帯などには入っていかない・入らせてもらえない傾向がどうやらあるようなのです。
報道関係で「戦場カメラマン」と呼ばれる方々がフリーランスなのは、フリーだからこその機動力と、フリーでなければ自己責任で取材に行けない、という事情があるのでしょう。
そして、日本以外のメディア発達国ではフリーランスジャーナリストが取材に赴くケースが、日本より多く、日本ほど珍しくないということも、そういう国際的なメディア現況に詳しいかたが出演したラジオ番組で知りました。
雇用関係にある記者の場合、雇う側の会社も記者自身の安全を考えなくてはいけないため及び腰にならざるを得ないのは、素人なりに想像がつきます。
ということは、フリージャーナリストが入っていかない現場では、取得できる情報の量・質で負けてしまう部分はどうしても出てくるはず。
実際、日本に入ってくる国際情勢の情報は他先進国に比べると相当少ないのだそうです。
情報の量と質があらゆる局面で重要な要素につながっている現代において、それで大丈夫なのだろうか?と心配にならざるを得ません。
東電福一原発事故の報道にしても、国内報道と海外報道の温度差が凄いです。
実際の被曝者データを世界で一番持っているであろう米国と、チェルノブイリ原発事故の汚染を「身を以て体験し、実際の被害を経験している」ロシアや欧州のメディアのリスク提示報道と、日本国内の「ただちに影響はありません」のフレーズが乱立する報道の温度差は、眩暈がするほど大きいです。
単純に「海外報道=信用できる、国内報道=信用できない」という図式を当てはめるだけではいけませんが、何しろ大騒ぎしている報道を発信している国々はいずれも「汚染被害の経験者」です。
「経験者であり、それにより進んだ研究の結果と実態を根拠に騒いでいる」としたら、「騒ぎ過ぎではない可能性」ということも考えられます。
原発事故に限らず、あらゆる事態において危機管理の基本は「安全が確認できるまでは危険よりの判断をし、万難を排す」ことであるはず。
ましてや日本は、戦後何度も発生した公害薬害問題による国の対応に 常に誠意がないことが歴史によって証明されており、自国のメディアだからといって単純に信頼がおけるとは言い切れない面があると思います。
それらの「歴史が証明しているリスク」まで織り込んで考えると、国内報道・海外報道両方に目耳を向けて、過去の歴史から予測可能な状況と行政への対応を考えていかないと、気が付けば安全とはほど遠いところに自分が立たされていた、ということになりかねないでしょう。
外国語がほんのちょっとでもできるということは、なるほどこういう情報戦においてもアドバンテージを取ることができるのだなぁ、生き延びるために武器となるのだなぁ、と改めて痛感する次第です。
で、映画鑑賞→デモ参加が終わって帰りの駅にて。
平時モードの人がいっぱいです。東南アジアから帰国する度に「うーん」と唸ってしまうあの「危機感薄い」オーラでいっぱいです。

いいのかなぁ平常時モードで......余震だって続いてるし、放射能汚染はこれから少なくとも数十年の戦いになるのに..........。
※旧ログ「Qingxiangの日々的話話は」コチラ↓(過去ログ1512件!)
http://plaza.rakuten.co.jp/dawuyan/
(某店で注文とお会計するときに、iPhoneから香港ニュースチェックしてたら「深セン・大亜湾原発でトリチウム微量漏れ」というニュースを見て「げげっ!」と思いました、という余談付ですがw 日本みたく原子炉3つあぼーん!よりはずっとマシですよね.....^ω^;)
3名で「これから大変なことになるなぁ」「日本から逃げるとしてどこがいいだろう」的な話しながらお昼を食べ、その足で午後から『野菜にも一言言わせて!さよなら原発デモ!!』へと参加しました。
■野菜デモ公式WEBサイト
http://yasaidemo.web.fc2.com/

デモ参加者の集合場所で、さらにもう1名アクション関係のかたとそのご親族のかた1名に合流したのですが、ここで合流したアクション関係の方は、親の代から反原発運動を続けてらっしゃるかたでした。
常々社会問題や人間の原罪に対するメッセージを織り込んで発信しているヒーロー作品にたずさわることがアクション関係者には多いせいなのでしょうか、この場だけで3名もアクション関係のかたがいることがとてもうらやましく、武術関係者が私1人だったのが心なしか切なかったです。
親の代から反原発運動が続いてるというかたも、すでに2回一緒に映画を観に行ったアクション関係のかたも、そして私もマスク着用。
ちなみに私は花粉症ではありません。
花粉症用のサージカルマスクでは気休めにしかならないのですが、気休めで放射能対策の「つもり」です、ハイ。
デモが始まる前にチラッと聞いた話では、某撮影現場でもガイガーカウンターを買ってきた人がおり、計測してみたら警告音がよく鳴るので「うわー!」となったものの、かといって撮影しないわけにはいかないから......というちょっと心配になる話も。
作品内容上野外ロケ多いですものね.......(汗)
(;^ω^)

この日のデモのコースは渋谷周辺を歩くコースでしたが、途中で雨がパラついてきたため、雨濡れ被曝を防ぐために雨合羽を買いに走ってくれる人がいたりで、気持ちちょっとハラハラする場面もありました。
なにせ福一プラント爆発から「まだ」1か月という時期でしたから、気をつけるに越したことはないと思うものでありまして。

で、デモ周回を終えて最初の集合地点まで戻ってきた後にやっと、我々5名の近くで「替え歌でシュプレヒコール」をしていた方が、農業従事者であることを知りました。
「放射能で汚染された農産物を、消費者のかたがたに食べてもらうわけにはいかない!農業にたずさわる者としてそんなことはしたくない!できない!」
とのお気持ちでデモに参加されていたようです。
その農業従事者のかたは、中東からデモを取材に来ていたフリーランスのジャーナリストの方にインタビューを受けておりましたが、そのジャーナリストの彼が「賢いな」と思ったのは違う国の二種類のメディアとの契約で取材に来ていた点でした。
一度の取材で得たソースを、より広い範囲の人達に届けられますもんね、そのやり方だと。雇用されている記者ではこれは難しいのではないでしょうか。
日本の場合、大手マスメディアとの雇用関係がある記者が大半であり、フリーランスジャーナリストはそれよりも一段低く見られてしまう傾向があるように思うのですが、実はこれは日本の「世界情勢情報後進国状態」に寄与しているということが、今般いろいろな勉強を再度さんざんやり直してみて見えてきました。
大手マスメディアとの雇用関係で取材を生業とする記者の場合、紛争地帯などには入っていかない・入らせてもらえない傾向がどうやらあるようなのです。
報道関係で「戦場カメラマン」と呼ばれる方々がフリーランスなのは、フリーだからこその機動力と、フリーでなければ自己責任で取材に行けない、という事情があるのでしょう。
そして、日本以外のメディア発達国ではフリーランスジャーナリストが取材に赴くケースが、日本より多く、日本ほど珍しくないということも、そういう国際的なメディア現況に詳しいかたが出演したラジオ番組で知りました。
雇用関係にある記者の場合、雇う側の会社も記者自身の安全を考えなくてはいけないため及び腰にならざるを得ないのは、素人なりに想像がつきます。
ということは、フリージャーナリストが入っていかない現場では、取得できる情報の量・質で負けてしまう部分はどうしても出てくるはず。
実際、日本に入ってくる国際情勢の情報は他先進国に比べると相当少ないのだそうです。
情報の量と質があらゆる局面で重要な要素につながっている現代において、それで大丈夫なのだろうか?と心配にならざるを得ません。
東電福一原発事故の報道にしても、国内報道と海外報道の温度差が凄いです。
実際の被曝者データを世界で一番持っているであろう米国と、チェルノブイリ原発事故の汚染を「身を以て体験し、実際の被害を経験している」ロシアや欧州のメディアのリスク提示報道と、日本国内の「ただちに影響はありません」のフレーズが乱立する報道の温度差は、眩暈がするほど大きいです。
単純に「海外報道=信用できる、国内報道=信用できない」という図式を当てはめるだけではいけませんが、何しろ大騒ぎしている報道を発信している国々はいずれも「汚染被害の経験者」です。
「経験者であり、それにより進んだ研究の結果と実態を根拠に騒いでいる」としたら、「騒ぎ過ぎではない可能性」ということも考えられます。
原発事故に限らず、あらゆる事態において危機管理の基本は「安全が確認できるまでは危険よりの判断をし、万難を排す」ことであるはず。
ましてや日本は、戦後何度も発生した公害薬害問題による国の対応に 常に誠意がないことが歴史によって証明されており、自国のメディアだからといって単純に信頼がおけるとは言い切れない面があると思います。
それらの「歴史が証明しているリスク」まで織り込んで考えると、国内報道・海外報道両方に目耳を向けて、過去の歴史から予測可能な状況と行政への対応を考えていかないと、気が付けば安全とはほど遠いところに自分が立たされていた、ということになりかねないでしょう。
外国語がほんのちょっとでもできるということは、なるほどこういう情報戦においてもアドバンテージを取ることができるのだなぁ、生き延びるために武器となるのだなぁ、と改めて痛感する次第です。
で、映画鑑賞→デモ参加が終わって帰りの駅にて。
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いいのかなぁ平常時モードで......余震だって続いてるし、放射能汚染はこれから少なくとも数十年の戦いになるのに..........。
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