台風が迷走しているようで,誰の真似をしているんだか。

 

 お互いに気をつけましょう!

 

 

 

 

 

 夏休みも後一週間で終わり・・・と思いきや,学校によってはもう終わっているところもあります。

 

 最近の高校生は本当に忙しいです。

 

 体を壊さないでほしいと心から思っています。

 

 そんな昨日は体調不良で欠席した生徒が一名。

 

 頑張りすぎて張り詰めた糸が切れたのかもしれません。

 

 早い回復を願います。

 

 

 

 

 

 一昨日横浜で観てきた「人形劇団ひとみ座」さんの「メープル農場のどうぶつたち」。

 

 まだ頭の中にあれこれ人形たちが元気いっぱい動き回っています。

 

 操演する人間がいて動く彼らですが,心を吹き込まれて自由に動き回っているように感じます。

 

 最初が懐かしの「椅子取りゲーム」のシーンでした。

 

 

 

 

 

 

 「居場所」

 

 みんな違ってみんないい,というメッセージも素晴らしいと思います。

 

 今の自分の周りにいる人たちが自分の居場所を構成している事実。

 

 「界隈」と呼べるものができている。

 

 自分が一人では変えようがないけれど,もがいているうちに周りの環境が変わってきます。

 

 出会いを求めて普段と違うところに行ってみたり。

 

 趣味のサークルに入ったり。

 

 いろいろな手段で自分の周りの環境が変わります。

 

 

 

 

 

 今あなたがいるところはどんなところでしょうか。

 

 居心地がいい場所にいると,自分の体から根が生えてそこから動きにくくなります。

 

 そこに根付いて生きていくというのも立派な選択肢。

 

 そこで花を咲かせて実をつけて,周りの人と共存共栄。

 

 たまにチェンソーを持ってくる人とか,木に棲みつく生き物がいたりしますが。

 

 

 

 

 

 中学校三年生の英語の教科書の最後に,少年が生涯一緒に過ごした木の話がありました。 

 

 「The Giving Tree」

 

 ひたすら少年に与え続けた木の話。

 

 最後は年老いた少年と切り株だけになった木が二人でいる。

 

 木は少年を愛していた。

 

 それが木にとって幸せだった。

 

 あの頃の私にはわからない話でした。

 

 木から色々ともらって,何もかも使い尽くして最後は木を切って,年老いた少年が最後に頼ったのが切り株になった木だった・・・なんだこのパラサイトは。

 

 こうなったのも自業自得じゃないか・・・と感想を書いた私に英語の先生がこう書いてくださいました。

 

 「いつか長田くんもわかる時が来ると思いますが,私は無償の愛というものを感じます」

 

 殴られるよりもきつい痛みを感じた少年時代の話でした。

 

 

 

 

 

 結局木が居場所だった少年。

 

 おそらく人生の最後もそこで過ごしたのでしょう。

 

 それで彼も木も満足だったのです。

 

 

 

 

 

 それでも私はいろいろなものを見たい。

 

 そしてそこから見える景色を若い人に伝えたい。

 

 こんなに面白い世界があるんだよ,と。

 

 口で色々と話しても伝わらないことがあるのです。

 

 一緒に考えてみて,うんうん唸ってみて見えてくるものがあります。

 

 それで人は賢く,視野が広くなるのではないかと思います。

 

 生徒のみならず,講師も。

 

 講師は案外「歳をとった生徒」なのかもしれません。

 

 福沢諭吉の慶應義塾ではありませんが。

 

 

 

 

 

 台風の進路にはくれぐれもお気をつけて。

 

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

ONゼミナール代表 長田 俊将

www.on-semi.jp