今日猛暑日・・・。

 

 出かけるのが怖いですが,こんな日に予定を組んだので出かける用意をします。

 

 皆様も熱中症対策にご注意を・・・。

 

 昨日もところどころで救急車を見たような。

 

 そういえば,新型コロナウイルス肺炎がまた流行り始めています。

 

 手足口病と合わせてどうかお気をつけて。

 

 

 

 

 数学の勉強にどんな参考書を使っていますか。

 

 チャート式,フォーカスゴールド,ニューグローバル・・・いろいろと出てくると思います。

 

 どんな参考書でも「不正解」ではありません。

 

 結局モノにした人が自分で「正解」にするのです。

 

 言い換えると,縁があった参考書をとことんやるのが一番早いということ。

 

 

 

 

 

 で,分厚い参考書のどこをやるというのか・・・。

 

 基本的に全部!と言いたいところ。

 

 特に網羅性が高い参考書をしておくと,知識の漏れが少なくなります。

 

 「例題」とその下にある「練習」「演習」はやっておいた方がいいと思います。

 

 

 

 

 

 各章の終わりに「章末問題」がありますし,参考書の終わりに発展的な問題が載っていることがありますが,これらはやらなくてもいいかなぁ・・・と個人的には思います。

 

 これらの問題をする前に,「例題」と「練習」を繰り返して,一通りのことをなるべく早く覚えた方がいいと思います。

 

 これを一単元終えたら,入試問題に触れるのがいいでしょう。

 

 

 

 

 

 これで入試問題や学校の定期試験の問題を解くための基本知識を手に入れたわけです。

 

 もっと繰り返して,漏れや誤解をなくしていきましょう。

 

 人間は忘れる生き物ですが,何回も繰り返していくと忘れなくなります。

 

 「短期記憶」が「長期記憶」に変わる,という話を聞いた人が多いと思います。

 

 

 

 

 

 それで,次に何をすればいいのか??

 

 今やっていた単元の入試問題に触れてみることをお勧めします。

 

 問題集でいうと・・・あまり適切なものがありません。

 

 難しすぎることが多いのです。

 

 標準的な問題,解けないと大変なレベルの問題をしっかり目利きしているものがいいのです。

 

 東京出版の「一対一対応の演習」くらいでしょうか。

 

 あとは同社刊の「月刊大学への数学」の「スタンダード演習」かな。

 

 

 

 

 

 

 直接過去問がしたい場合は,以下の大学の入試問題が典型的でありお勧めです。

 

 北海道大学・筑波大学・新潟大学・金沢大学・信州大学・三重大学・神戸大学・岡山大学・九州大学・・・あたり。

 

 総合大学で,極端に簡単な問題でもなく,難しい問題をあまり出さない手頃なところを書いておきました。

 

 あと,名古屋市立大学も予備校講師好みの問題を出すようです。

 

 

 

 

 

 こういった問題に触れて,参考書や教科書と入試問題の間に大きな溝があることに気づいてほしいと思います。

 

 かなり差があることに驚くと思います。

 

 

 

 

 

 難しい問題や入試問題を目にすると,

 

 「私は基礎をしなければいけないので・・・」

 

 と言って尻込みする生徒がいます。

 

 それは一部正解なのですが,本当の意味で基礎を完成させるのにはかなりの長い年月を要します。

 

 だって数学を長い間教えている人だって,どんな問題でも解けるわけではないのです。

 

 数学という教科を完全にモノにした人はいない,と断言していいと思います。

 

 基礎をする,と言っても,どこまでも「底」に辿り着きません。

 

 そんなものを完璧にしようと思っていたら,あっという間に入試当日が来ます。

 

 定期テストの日だって待ってはくれません。

 

 

 

 

 

 入試問題にあたるためには基礎知識はもちろん必要です。

 

 しかし,基礎を学んだ時に使った教科書の問題と入試問題の間には大きな乖離があります。

 

 青チャートと入試問題の間にも・・・ね。

 

 そのギャップを埋める勉強が大事になります。

 

 ギャップを埋めるには基礎知識が必要ですが,それに加えて「考え方」を覚えることが大事。

 

 学んだ基礎知識をどう組み合わせていくのか,実戦経験を積んで覚えていくしかないのです。

 

 実際に入試問題を解いていて,どうしてこんな解き方をするのかわからないことも結構あると思います。

 

 それは基礎知識を組み合わせたり応用したりした経験がないからです。

 

 身も蓋もないですね・・・。

 

 

 

 

 

 

 また,基礎知識を縦横無尽に使ってもなかなか解答にかかれない問題も存在します。

 

 何かに気が付かないと手がつかない問題です。

 

 こういう問題は,受験生の95%が解けない問題です。

 

 上位5%に入りたい人は解けるようになった方がいいのですが,全員がやらなければいけない問題でもないと思います。

 

 私たちの塾の教材にはそういう問題もたくさん載っています。

 

 なにせ中学一年生で東大の問題(の一部)を扱います。

 

 高校の内容に入ったら,各単元の後半は「実力問題」「発展問題」となり,東大・京大レベルの問題が出てきます。

 

 生徒によってはそこまでいかないこともありますが,必要な生徒にはそういう問題に触れる機会を用意します。

 

 数学の面白さに気がつくかもしれません。

 

 一つのきっかけが掴めるかも。

 

 その後の高校三年生の総決算の学びの時に本当にわかるでしょう。

 

 前の学年まで理不尽とも言える教材で勉強してきたけれど,実際に入試で出てくるんだなって。

 

 数学って意外とイケるものなんだなって。

 

 完全に私たちの塾の教材をモノにできれば,どこの入試問題を解くにも困らないでしょう。

 

 

 

 

 

 それでも解けない問題が出てくるのが数学という教科ですが,そういうのは気にしないことです。

 

 誰もできません。

 

 誰もできないと言って何ですが,一部の特殊能力を持っている人が解いてしまうのです。

 

 でも,大勢には影響しないので気にしないことです。

 

 

 

 

 

 かなり前の話になりますが・・・。

 

 「チャート式数学Ⅲ」の,とある単元の一番始めの問題を繰り返しやっている生徒がいるのを見て,えらく驚いたことを覚えています。

 

 一週間,二週間同じ問題を繰り返してやっているのです・・・。

 

 覚えるまで時間がかかるということなら仕方がないのです。

 

 でも,その生徒の場合は答えを丸写ししていただけでした・・・。

 

 で,当然理解できないから足踏みが続くのです。

 

 理解できるところまで戻って,やり直しをしてもらったのはいうまでもありません。

 

 精神的に幼い子で,目を離すとインターネットのゲームをしたり動画を視たり,ぼーっとしていたり居眠りをしていたり。

 

 お昼ご飯を食べにいくと言って,二時間ほど帰ってこなかったこともありました。

 

 色々な誘惑に弱い子で,まるで誰かの姿を映す鏡だったような・・・。

 

 とにかくこの子の勉強にはかなり介入しました。

 

 かつての自分を見ているようで,放っておけなくて。

 

 りんごの表面の皮ばかり食べていて実の部分に到達しないという,非効率的な勉強法をとっていました。

 

 とにかく受験で必要なことを覚えて,それを使う練習をして。

 

 自分できるまで繰り返してもらって。

 

 一刻も早く核心をとらえる勉強をしてほしいと思って,この生徒の勉強を見ていました。

 

 

 

 

 

 まとめに入ります。

 

 一つの分野をやるときに合わせて,その分野の入試問題に触れるのがいいと思います。

 

 当然習っていない分野の知識を使う問題もありますので,そういうのはうまく除いてください。

 

 間違っても数学全範囲の基礎を終えてから入試問題へ・・・という考えを起こさないように。

 

 基礎をして,そこから掘り進めていく勉強法を勧めています。

 

 「ボーリング型勉強法」と言いましょうか。

 

 「ボウリング🎳」ではなくて,地質調査のために地面に穴をあける方のボーリング。

 

 だんだん難しい内容になっていきますが,今の自分を超えるためにしんどくなっても続けることが大事です。

 

 

 

 

 

 りんごの皮剥き,大根の桂むきは大事ですが,それだけでは時間制限のある入試には対応できません。

 

 一番美味しいところをいかに効率よく食べるかを考えてみましょう。

 

 

 

 

 

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

ONゼミナール代表 長田 俊将

www.on-semi.jp