弊塾で指導している教科は,英語・化学・数学・物理。

 

 国語の指導はしておりません・・・というかできません。

 

 津市内で中高一貫の生徒を対象にしている塾さまで国語を開講されているところ・・・なかなかないのです。

 

 そもそも先生がいない・・・。

 

 これはちょっとなぁと思います。

 

 しかし,理系の生徒が多いので,国語の講師を招聘して開講をするのは躊躇われるのです。

 

 

 

 

 それと関係があるのかどうか,最近の生徒を見ていると,そもそも本を読まなくなりました。

 

 文章を読む習慣をつけてほしい・・・ライトノベルでもいいのです。

 

 今絶賛放送中の「響け!ユーフォニアム」の原作(全部読もうとすると14冊?)もいいと思います。

 

 ハリーポッターもおすすめです。

 

 ちょっと岩波新書や中公新書とかはハードルが高いかも。

 

 そういえばご家庭でも新聞をとっておられないところが増えているようです。

 

 親御さまも本を読んでおられるのでしょうか。

 

 我が家は私の部屋を除いてほとんど本がありません。

 

 うちも他所様のことを言えない,ということなのでしょう。

 

 

 

 

 英語の先生とお話ししていてちょくちょく伺うことが,

 

 「生徒たちが知っていて当たり前のことを知らない」

 

 ということです。

 

 アジが「開き」の格好で泳いでいると思っている子どもがいる,という「笑い話」がテレビ番組での話題となったこともあったような。

 

 人工衛星のことを知らなかったり。

 

 お盆の意味を知らなかったり,クリスマスがプレゼントをもらえるだけの日だと思っていたり。

 

 

 

 

 

 一般常識なしも度を越すと,周りを危険に晒すこともあります。

 

 インフルエンザになって,まだ熱が下がっていないのに「症状が治った」と言って塾に来る子どももいたとかいないとか・・・うちの話ではありませんが。

 

 新型コロナ肺炎で「症状がないからいいでしょ」と言って塾に行かせようとした親御様はみえましたが。

 

 もちろん,塾に入ることなく帰っていただきました。

 

 治癒を待って後日補講をしました。

 

 症状がないからと言って,ウイルスを周りに振り撒いている可能性が高いというのに。

 

 そんなことくらいわかっておいてくれよ・・・と思ったものです。

 

 

 

 

 

 まぁ・・・でも・・・。

 

 ・・・同じことをクリニックでやらかして医師にど叱られた私・・・偉そうに言えません。

 

 いや・・・どうしてもアレルギーの症状がひどくて,薬が欲しくて内科のクリニックにかかったのです。

 

 そこそこお付き合いの長い先生だったので,遠慮なく叱られました😭。

 

 「何考えているんですか!💢」って。

 

 25年前のことで,年齢の若さが免罪符になるはずはなく,我ながら迷惑なことをしていました。

 

 

 

 

 

 体調を崩して大きな病院で入院していた頃,手術を終えたばかりの同室の患者さんにガンガン話しかけていた高校生の頃の私。

 

 いくらあちらから話しかけてくださったとはいえ。

 

 いまから思うと,私はかなりヤバいやつでした。

 

 今私がその高校生の親の立場なら,子どもをものすごく叱っていたかも。

 

 私ですか??母と主治医の先生からしっかりとお灸を据えられました・・・😭。

 

 こんなことを書いてけろりとしている私も・・・まだかなり危ないかも😂。

 

 

 

 

 

 状況を理解する力こそ国語力だと思うのです。

 

 全身麻酔の手術って,受けて初めてわかりましたがかなりきついのです。

 

 一晩は心電図をつけられて導尿されて,もちろん点滴も数本入っていて。

 

 さらに手術で切った部分は当然痛むわけで,その間は眠れません・・・。

 

 かなりしんどかったものです。

 

 

 

 

 

 人身事故で電車が止まっている時に,車掌さんにクレームをつける乗客の姿を想像します。

 

 そして便乗して一緒に怒鳴っている人のことも。

 

 あのね,あなたが言っている相手が起こした事故じゃないんだよ。

 

 前を走っている列車に人が飛び込んだのよ。

 

 この人はクレームの窓口をするためだけに乗務しているのではないのよ。

 

 それともストレス発散のつもりかしら・・・車掌さんも参っちゃうってわからないのかな。

 

 肝心な業務・・・列車の安全運行に支障が出かねません。

 

 こういうことがわからない大人もまぁまぁいるわけで。

 

 私もいつそちらの人間になるかわからないしなぁ・・・。

 

 

 

 

 国語の話と何の関係があるのか,文章を読んだり書いたり・・・の話と何の関係があるのかという話にもなりますね。

 

 そりゃ当然です・・・ここまで必要と思い書いたのですが,冗長だと思われたならお詫びします。

 

 

 

 

 書かなければいけないと思ったことを文章にしたり。

 

 相手の気持ちを言葉で表してみて,その意味を自分で考えてみたり。

 

 状況をシンプルに文章で表してみて,それで自分が今どんな気持ちかを言葉にしたり。

 

 ・・・別にこれを口に出して言わなくてもいいから。

 

 身の回りで起きていることに対して,「草」「ヤバい」「関心なし」。

 

 おいおい,高校生にもなって(大人にもなって)それだけで済ますんかい。

 

 今流行りの「文章化」「言語化」ができない。

 

 そういう人が増えたから「言語化」で本が書けるご時世になったわけですね。

 

 

 

 

 

 数学の解答を書いていても,ガチャガチャ式をいじっていたら何か出てきました。

 

 これが答えっぽいから書いておきますね・・・という答案を書く子が非常に多い・・・。

 

 うちの塾ではそういう答案は許しませんが・・・。

 

 「はい,書き直し」

 

 「えー!?答えあっていますよね??」

 

 「答えがあっていればいいというものじゃないよ」

 

 というやりとりをして,きょとんとした顔をしている生徒。

 

 さらには不満そうな顔をして膨れている子も。

 

 まぁこれは可愛いから許す😂。

 

 

 

 

 

 文章で説明することもできない子が増えました。

 

 私みたいにとっ散らかったことを書いているのも論外ですが,何を書いたらいいのかわからない。

 

 課題文の内容をそのまま抜き出して繋いで解答にしていて,繋ぎ方がメチャクチャで意味がわからなくなっていることに気が付きません。

 

 

 

 

 

 これは本を読んでいないことが原因だと思います。

 

 文章を120字以内でしか書かないから。

 

 まとまった内容の文章を書くことに慣れていないことが多いのです。

 

 と言いますか,単語だけでメールを書いている子を見たことがあります。

 

 「迎え」って送ると,親御様が迎えにきてくださるようで。

 

 「授業が終わったから迎えにきて」と書けるようになるだけで,かなり国語力がつくと思うのだけれどなぁ。

 

 「〇〇だから✖️✖️してほしい」・・・理由があってしてほしいことを書く,という一つの論理と言いますか,理由としてほしいことが伝えられているわけで。

 

 単語しか書けないのと全然国語力のレベルが違います。

 

 

 

 

 

 いくら計算が早くても,文章を書いたり読んだりする能力がないと,宝の持ち腐れになるのです。

 

 でもあいにくそれは中学校段階では気が付きにくいのです。

 

 それがまた怖いことで・・・。

 

 高校の数学や理科を勉強するようになって,計算だけではどうにもならない状況に直面して行き詰まることになります。

 

 

 

 

 

 弊塾ではどうしているか・・・。

 

 とにかく一緒に文章を読みます。

 

 文の構造から説明することもあります。

 

 英語の構文の授業でもあるまいに。

 

 でも,そこからやらなければいけないのが現状なので,なんだかんだ言いながらその現実を受け入れています。

 

 数学や理科の授業をしながら国語の授業をしていることもある,ということで。

 

 

 

 

 あと,塾には意図的に本をたくさん置いてあります。

 

 これは私の自宅の書斎が本で埋まっt・・・ではなく,生徒に本を読む機会を提供したいと思ってのことです。

 

 物置ももう・・・略。もういいって。すみません🙇‍♂️。

 

 

 

 

 夏休み,10冊くらいは本を読みたいですね。

 

 

 

 

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

ONゼミナール代表 長田 俊将

www.on-semi.jp