昨日はいつの間にかベッドの上に移動していた私。

 

 それだけ疲れていたのでしょう。

 

 そのことに気がつかない自分は結構危ない気がします・・・。

 

 気をつけよう。

 

 

 

 

 期末テストが始まる人,あと一週間の人,もう終わった人,弊塾でもこれだけのバラエティーがあります。

 

 最低限,試験一週間前には課題を終えるようにしたかったのですが,難しいですね。

 

 学校側もかなり頑張って宿題を出してきてくださるので。

 

 こちらも数学と理科に関しては,生徒たちが早期に課題を進められるように,より一層努力をしていこうと思います。

 

 情報集めが大切ですね。

 

 

 

 

 予備校生の方もあと一週間くらいで前期なり一学期なり基礎シリーズなりが終わる頃でしょう。

 

 あれよあれよと過ぎていった日々だと想像します。

 

 高校とは違う環境の中,なんというか高校生と大学生の中間,宙ぶらりんの状態で。

 

 やっていることは高校の勉強で。

 

 周りの友人たちは髪を染めてアルバイトをして好きなものを買って,リア充(死語?)している・・・。

 

 そんな友人たちのSNS投稿を見て,

 

 「自分は何をしているんだろう」

 

 と落ち込んでしまうまでがよくある話です。

 

 

 

 

 予備校で講義をしていると,大体5月の後半くらいから受講生の人数が減ってきます。

 

 他の先生のところに流れていったのかというと,それも多分にありますが,授業自体に出てこなくなる子もいるようです。

 

 「もう一年頑張ってね」

 

 と大学から「振られて」,もう一度振り向いてもらおうと頑張って。

 

 それでも実るかどうかわからない「恋」。 

 

 ちょっとしんどいかもしれません。

 

 

 

 

 しんどい人はちょっとだけ休んでみましょう。

 

 その代わりその間はSNSも一切見ないこと。

 

 勉強をするのも禁止。

 

 家なりホテルなりに閉じこもってください。

 

 誰にも会わない方がいいでしょう。

 

 そうしているうちにムラムラと湧いてくるものがあります。

 

 「何かがしたい」という欲求です。

 

 それを捕まえたらまた受験に向けて,愛する志望校に向けて「走り」始めましょう。

 

 

 

 

 夏休みは受験の天王山だと言われます。

 

 いや,実はそれまでの勉強の積み重ねが大事だと言えるのですが,誰も彼もが中学校で学ぶ数学や英語が完璧だというわけではありません。

 

 そう,高校に入ってからずっと数学が苦手なあなたは,プライドをかなぐり捨てて中学校の数学を,あるいは小学校高学年の算数をやりなおすことです。

 

 私は正気で言っています。

 

 割合の計算とか,速さを利用した計算とか,面積や体積の単位換算とか,大きな数同士を計算する時の概算のコツとか。

 

 こういうのが絶望的にできない生徒が非常に多いのです。

 

 トップ進学校と自称進学校の差はここができるかできないかにあると言っていいと思います。

 

 

 

 

 

 トップ進学校に入れても,残念なことに忘れてしまう人がいます。

 

 あるいは,生活態度が非常に良くて内申点が抜群で,それで学力試験で多少失点してもトップ校に合格できてしまう子もいます。

 

 こういう子は高校に入ってからものすごく苦労をします。

 

 なにせ小学校でやっているはずの小数の割り算やら掛け算やらのやり方を知らないわけですから。

 

 あるいは分数がまともに使えない,分数の意味がわかっていないとか。

 

 方程式を立てられないとか。

 

 数学と理科両方で躓いてしまう原因になります。

 

 

 

 

 

 最初の一学期の中間テストでちょっとコケて,期末テストや二学期の実力テストで火だるまになります。

 

 そしてその頃に慌てて塾に入ると,塾の授業もそれなりに進んでいて,授業についていけない。

 

 ちょっとやそっとでは埋まらない差がついてしまっている。

 

 まさに「超えられない壁」

 

 

 

 

 

 どうすればいいのか?

 

 

 

 

 

 とりあえず教科書の例題を答えを見ながら勉強するけれど,何が書かれているのかわからない。

 

 計算をしようと教科書に書かれている数式を写して・・・も途中で計算が止まったり,数値を求める問題でその数値が合わなかったりします。

 

 こうなったら教科書の例題を丸暗記してやれ。

 

 そうして試験にぶつかって,爆発四散した私が通りますよっと。

 

 

 

 

 

 試験の直前に一回や二回丸暗記しただけで,試験で問題が解ければ苦労はありませんって。

 

 結構前から問題の解き直しを何度かしていないと,安定して得点できません。

 

 着々と勉強している子とそうでない子の差はますます開いていきます。

 

 

 

 

 

 それ以前に小学校の算数レベルから,勉強をする習慣がついている子とそうでない子の差がとてつもなく大きいのです。

 

 勉強をしてきた量自体が違いますし。

 

 ある程度の量をやらないと,質に変わってはくれません。

 

 その質があるから新しく勉強する内容も楽に頭に入ります。

 

 そして解けない問題があってもすぐに解決できます。

 

 小学校から勉強してきたかそうでないかの差はとてつもなく大きいのです。

 

 ・・・大事なことなので繰り返しました。

 

 しつこくてすみません🙇‍♂️。

 

 

 

 

 

 さて,夏休みに何をしたらいいのか???

 

 私の生徒ならば,まずは学校の課題は各自にやってもらうとして・・・。

 

 小学校や中学校レベルのことから見直していきます。

 

 はじめは数学Ⅰ・Aをしながら,あれ?これは怪しい??と思ったところから,小中学校の内容に触れていきます。

 

 案外分数の割り算ができないとか,小数の計算ができないとか,方程式が立てられないとかの問題点が出てきます。

 

 この辺りでは質よりも量をやってもらうのが大事かと。

 

 学校側もよくわかってみえるようで,そのくらいの時期には基礎の繰り返しをさせるような課題を出しておられます。

 

 それに対する生徒の反応を見れば,その後の生徒の成績の伸長・下降が予想できます。

 

 もちろん,弊塾の生徒ならば十分にアドバイスをしていきます。

 

 一回や二回言っただけでは骨の髄まではわからなくて,何度か痛い目をみてもらわないとちゃんとわからない可能性はありますが,なんとか高校一年生のうちにわかってもらいたいと思って指導しています。

 

 

 

 

 理系の人!

 

 数学Ⅰ・Aができない人は薄い問題集でいいので一冊やり込みましょう。

 

 どうしてこんな公式ができるのか,どういう公式なのか,何に使うのか,証明方法は?

 

 こういうのがわかるようにしましょう。

 

 それでもって,公式をきちんと覚えましょう。

 

 数学は暗記ではない,と先生に言われることを生徒たちは誤解しています。

 

 暗記はしない方がいいけれど,別に「覚えなくてもいい」とは言っていないのです。

 

 何も考えずに書いてあることを文字記号として覚えるのが暗記で,これはお勧めできません。

 

 いざという時の緊急避難でやることはあってもいいのですが・・・。

 

 公式一つ一つの役割や証明,なりたちやお互いの関係などを理解して覚えることが本来やるべきことですからね。

 

 例えば三平方の定理がありますが,あれは数学Aで学ぶ三角比で出てくる「余弦定理」の特殊な例です。

 

 そして余弦定理を使って「加法定理(数学Ⅱの「三角関数」で学びます)」の証明ができます。

 

 加法定理ができないまま数学Ⅲに入ると,「地獄」を見る羽目になります。

 

 もちろん,指数関数や対数関数も数学Ⅲでは大事ですが,先に三角関数をきちんとやっておかないといけないと思います。

 

 そのためには三角比を数学Aできちんと勉強しておくこと。

 

 そのためには中学校の「三平方の定理」をきちんと理解しておくこと。

 

 三平方の定理をやるためには「平方根」はもとより,式の展開や因数分解ができないといけません。

 

 それ以前に文字式の計算ですね。

 

 さらに遡れば四則演算(+・ー・✖️・➗)に。

 

 計算をする順番がめちゃくちゃになっていると,高校の数学をするのは難しいです。

 

 あと,物理や化学の計算問題も一切理解できなくなります。

 

 

 

 

 話が長くなりました。

 

 夏休みが始まる前に,なるべく早く体と心のコンディションを立て直して勉強を再開しましょう。

 

 基礎ができていないうちは勉強の量が大事です。

 

 いかにたくさん計算問題を解くか。

 

 いかにたくさん場合の数を求めるか。

 

 いかにたくさん角度を求めるか。

 

 いかにたくさん方程式を解くか。

 

 いかにたくさん因数分解をするか。

 

 いかにたくさん積分をするか。

 

 いかにたくさん有機化学を覚えるか・・・

 

 キリがないですね💦

 

 

 

 

 今できている人とそうでない人の差は,あなたが考えている以上に大きいです。

 

 簡単にいうと「勉強のための基礎体力」がまるで違うのです。

 

 小中学校の頃から積み重ねてきた勉強の量。

 

 これがあるから,できる子たちは一定以上のクオリティーを保って勉強ができるのです。

 

 

 

 

 

 これまであまり勉強の習慣がなかった高校生はどうすればいいのか?

 

 まるで救いがないみたいなことを言われているような・・・。

 

 

 

 

 

 中学校の数学や英語からやり直しましょう!

 

 できる人ならささっとできるはずです。

 

 イキって「最高水準問題集」などに手を出すのではなく,公立の小学生向けの問題集や,公立高校受験用の問題集で十分です。

 

 そこからやりましょう。

 

 そこからやらないと,高校の内容は勉強したことがそのまま体の外に流れていきます。

 

 そう,「消化不良」の状態になります。

 

 

 

 

 動ける人はいま動き出しましょう。

 

 「未来はいま始まります。 あす始まるのではありません」(前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世猊下)

 

 前を向いていこう。

 

 

 

 

 

 お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

ONゼミナール代表 長田 俊将

www.on-semi.jp