昨日はだいぶしおらしい態度で書いたブログですが,今日はまた一変した書き方をします。
毎日書き下ろしで書いていますが,同じ人間が書いております・・・。
ゴーストライターなど頼む気にもなりません。
文章を書いて皆様とお話しするのが楽しくて仕方がないわけで。。
さて,なかなか伸びやなんでいる生徒も実はおります。
授業をすると前の授業でやったことがちっともできていません。
ちなみにものすごく真面目で誠実な子たちです。
・・・気になって仕方がないので,たまに聞いてしまいます。
「ねぇ,毎日どれくらい勉強している?」
「あんまりできていません・・・」
「宿題と問題演習で一時間くらい・・・これだけやったらクタクタです」
「勉強ってそんなにやらなければいけないものなのでしょうか」
「学校の課外活動で忙しくて・・・」
「友達と遊びに行っていてつい・・・」
「休みの日は家族で(友達と)遊びにいくことが多くて・・・」
「中学受験が終われば勉強しなくてもいいって・・・」
言葉を失いました・・・。
あぁ,普段から「もっと」きちんと言わなければいけないな。
生徒たちの自主性に任せて様子を見ていましたが,このままじゃねぇ・・・。
「じゃあ,ちょっとずつ勉強する習慣をつけてみたら?」
「うーん・・・それほど勉強ってしなければいけないものなのですかねぇ」
「実際,今できているかい?」
「うっ・・・それを言われると・・・💦」
生徒によっては毎週のように,習慣として勉強することがいかに大事か話しています。
中にはやりすぎなくらい勉強する子もいるものですから,人生色々だなと思います。
でも,塾をしている以上は成果を出さないと信用をなくしかねません。
普通に塾に通っていて・・・勉強時間が取れていない子って結構いるようです。
試験の結果を見ていると,随分と得点差がついていることがわかります。
標準偏差が20を上回る試験(100点満点)がかなりあります。
学校から定期試験ごとに生徒に配布する成績表に標準偏差を載せて配ってくださいます。
学校の先生方も危機感を持っておられるのでしょう。
で,結局どれくらい勉強をすればいいのか。
ちなみに大学受験をするのであれば,高校一年生ならそうですね〜三時間ほどはしたいもの。
一週間で20時間を確保して欲しいところです。
特別忙しい日があるならば,一気に時間が取れる日を見つけて取り返してもいいです。
そんなわけで,塾に自習をしにくる子は教室で「監禁」することとしました。
可能な限り私の見ている前で自習をしていただきます。
あるいは,空いている教室がある場合はそこで勉強していただきます。
私がいるところで勉強している子ならば,その日その日に勉強している内容を見せてもらい,その内容から身につけてもらいたいことをリストアップ。
一つずつできることが増えたらチェックを入れます。
全部できたらその日のノルマは達成。
それでも,できるだけのことをしていってもらいたいと思っています。
生徒にいつも言うのですが,学校で配布されている問題集について。
「宿題になる前に,解ける範囲の問題を解いておこうね」
と話しています。
・・・まぁなかなかできていない子もいまだに一部います。
思い通りにならないものです。
ですが,そこが面白いわけです。
人生はままならぬもの。
でも,そこをどうにかしてく。
どうすればいいかを考えていく。
中高生は忙しい・・・それはわかります。
でも,忙しいのがわかっていて,大学受験をするのを決めていて,今の自分があるわけです。
こうすると決めた自分の決断に責任を持って欲しいと思います。
もちろんそれがあまりに重荷になってしまったら,周りと相談して重い荷物を少し減らすことを考えることもできます。
最初のスケジュール通りにやらなければいけないというわけではありません。
どうしてもできない,でも前を向いて歩きたいのなら,現状に応じたことをすればよろしい。
みんながみんな同じ問題を解かなければいけないわけではないのです。
例えば,学校でオール1の子とオール5の子で,やる問題が違ってくるのは当然ことだと思います。
・・・実はオール1の子の方が「伸び代」が大きくて,割と素直な子が多いので,指導するのが楽しかったりします。
元気な子ならハマることが多いです。
みるみる成績が伸びていきますから。
近頃の子を見ていると,どんどん前に出て行こうという気概を持った子が少ないような気がします。
「そこまで上を目指しませんので・・・」
と言われると,私はちょっと悲しい気持ちになります。
目指せる能力があるのなら目指しましょうよ,という言葉が喉から出かかってきます。
それを押し戻して親御様や生徒とお話をするわけですが。
最近色々な本を読んでいて,
「日本の学校教育は子どもから考える力を奪っている」
というような言葉を頻繁に見かけます。
「え?何言ってるの??」
と思うわけです。
勉強をして,それで「考える力を失う」のなら,その勉強は「作業」に過ぎません。
勉強という名前を借りた作業。
そこには何も創造はありません。
嫌々やっているのだとしたら,何も身につきませんしね。
どうせやるなら楽しんでやって欲しいと思うのです。
でも,その段階に至るまでには,勉強の習慣をつけてもらわないといけません。
宿題をやるだけで終わってしまうとか言わないで・・・。
塾でやっている問題集をきちんと復習する。
学校で出されている宿題の問題集を,宿題として出される前に解いてしまう。
そして試験前に解き直しをしましょう。
間違えた問題には「正」の字で間違えた回数がわかるようにしておきます。
何回もやり直しをしますが,前にできたことはいちいちやり直さなくてもいいですからね。
何回も間違えている問題をなんとかして解けるようにしましょう。
最初は悩むに決まっています。
全然解けないし,どこからやればいいのかもわかりません。
しかし,試行錯誤をしている間に気がつくことがあるのかもしれません。
学校や塾で大人に相談しているうちに見えてくることがあることも。
その時にわからなくても,勉強が進んだ段階で見直すと案外わかったりして。
そうなるためには,普段から勉強を積み重ねていくことが必要です。
たまに書いていますが,勉強は「量が大事」。
量をやらないと,勉強の質が上がっていきません。
毎日ちょっとずつでも覚えていき,知識を増やして,その知識を使って問題を解いていけば・・・あなたの世界はぐんと広がりますし,勉強が楽しくなってくると思います。
そこには「嫌々やる」という言葉は存在しません。
ましてや「思考力を奪う勉強」など存在しません。
そこで得られた知識は,あなたの可能性を大きく広げます。
いやらしい話になって申し訳ありませんが,大学によって差はあります。
それなりの大学に入れれば,あなたの人生の選択肢はかなり増えます。
会社だって入社できる会社の数は「Fラン」と「旧帝国大学」「早慶」では違ってきます。
ボストンコンサルティングなど,東大卒しか取っていませんでした・・・これは極端かな。
別にコンサルが偉いわけではありません。
色々な仕事があります。
学生や教職員が活発に動いている大学に入って,そこからあなたにも色々なものを見にいって欲しいし,体験してみて欲しい。
インターンシップというものもありますし。
「いい大学」には,自分からもりもり行動する人が多い傾向があります。
そういう大学に行こうと思ったら,やはりまずは勉強なのです。
世界を変える・・・といきなりいうのは大袈裟ですから,あなたを変えるために勉強の習慣をつけましょう。
恐ろしい話を一つ・・・実は昨今の人間の脳は,縄文時代より小さくなっているようなのです。
便利な文明の利器に囲まれ,YouTubeでは一方通行で面白い情報が流れ込んできます。
テレビをつければ一方的に情報の洪水が押し寄せてきます。
こういうのを見過ぎてしまうと,人間は何も考えられなくなってしまいます。
恐ろしい・・・脳が小さくなっていくって。
まぁ実は脳が大きいからと言って頭がいいかどうかは実はわからないのですが。
言いたいことは・・・
「勉強しようよ」
ということだけです😄。
家で勉強できなければ,外で勉強すればいい。
図書館やカフェなどでは身になる勉強ができないのであれば,そこは学校や塾の出番でしょう。
あなたの周りの環境を上手に使って,まずは「息をするように勉強ができる」人になってください。
なかなかうまくはいかないことが多いですが,それが面白いのです。
克服してしまえば,「あぁなんだこんな簡単なことなんだ」と思うことでしょう。
それでは,今日もお読みいただきありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp