超進学校とそうでない学校の格差を埋めるためのお話,今回もさせていただきます。
実は弊塾の生徒に教えている方法でもあります。
隠し持つほどのものでもないので,時間の許す限り書かせていただきます。
参考書は,長い間売られているものならば大差はありません。
好きなものを選ばれるといいでしょう。
ただ,数研出版の「チャート式」という参考書が一番使われています。
私が高校生の頃は,周りがチャート式を使っているので同じのは嫌だと,へそ曲がりの性分が出まして旺文社の「鉄則」を使っていました😂。
寺田文行先生という,代々木ゼミナールの先生が書かれた参考書です。
大半の進学校で採用されているのは「青チャート」というタイプです。
チャート式という参考書はそれこそものすごい種類がありますが,メインストリームでは難易度が高いものから順に,
・赤チャート(よほど数学が好きな人向け。私は好きです💦)
・青チャート(旧帝国大学を受ける人まで使用可)
・黄チャート(実は進学校で一番採用されるべきかと思っているタイプ)
・白チャート(数学が苦手な人向け。高校生の頃の私に見せたかった出来)
といったものがあります。
「網羅系参考書」と呼ばれているもので,これをしておけば受験で必要な基本事項はすべて学習できます。
青チャートが一番網羅性が高い,つまり必要なことが満遍なく載っているとされています。
だから進学校で採用されることが多いのです。
「基本」と言いましたが,基本と易しいは違います。
難しい基本事項というものがたくさん存在します。
難しい基本事項がこれらのチャート式参考書にもそこここにあり,受験生が覚えなければいけないことばかりです。
え?これ覚えるの??
そう,覚えてください😄
それくらいの努力はしてください。
弊塾ではそのためのお手伝いをします。
覚えて使えるようになれるように,練習の機会も作ります。
基本的に「できるまで帰しません・後日続きをします・なんなら余分に来て授業だってします(追加料金は原則不要)」😂・・・これ,こちらも覚悟を決めてやっています。
どの色のチャート式にしても,きちんと身につけないと,学力試験で国公立大学には合格できません。
なお,分量が膨大なので,どれか一つの「色」に集中してください。
なお,参考書は「チャート式」だけではありません。
「ニューアクション」「フォーカスゴールド」など,網羅系の参考書はたくさんあります。
好みに合うものを探してください。
・・・本屋さんが近くにない場合は,インターネットのレビューを参考にされるといいでしょう。
その上で私の個人的な意見を申し上げると,
・数学が得意ではない・・・黄チャートか白チャート。
・数学がまあまあ得意・・・青チャート
を選ぶのが無難だと思っています。
とにかくそこに書かれていることを覚えてください。
そして実際に問題が解けるようになってください。
受験に必要なことは全てここに書かれています。
いや,何か裏技があるはずだと思っているあなた。
残念ながらそのほとんどが裏技を覚えて使うレベルにないはずです😭
そんなのは気にしないで,まずは基本の「型」を覚えてください。
なるべく早くです。
できるなら学校の授業より早めに進んでください。
数学Ⅲをやらない学校もあると思います。
それでも国公立や私立理系に進もうと思われているならば,数学Ⅲは避けて通れません。
先生はいらっしゃるのでわからないところは質問できます。
自分でどんどん進めていってください。
・・・しかし,自分で参考書を読み進めていけというのは正直無茶振りだと思います。
無茶を乗り越えないと成長はないのですが,無茶が重なると苦痛になりえます。
その苦痛も乗り越えると癖になりますが,ユニークな性癖の持ち主が爆誕する恐れがあります。
そうなってしまえば面白いのですけれど!
教えてくれる先生がいて初めて使える教材です。
先生がいない状況ならば,まずは教えてくれる人を探しましょう。
「講義系参考書」というジャンルがあります。
「面白いほどよくわかる」シリーズと呼ばれているものです。
いまはいろいろな先生が書かれていますが,難易度も書き方も人それぞれ。
坂田アキラ先生のものが初学者向けです。
かなりの冊数がありますが・・・。
まぁ塾の月謝を毎月払うことを考えれば安い・・・おっと,Amazonから「世界一わかりやすい阪大の文系数学」が届いたと・・・
・・・塾の経営者が言うことではないとも思いますが,「教えてもらえないとできない」は子どもの発想だと思います。
小学生や中学生ならまだしも,高校生は自分で学ぶ姿勢をつくるべきだと思います。
自分で学んで,実際にできるようになる。
そういう経験を積んでいってください。
その体験の積み重ねがあなたを志望校へと,そして夢へと導くでしょう。
進学校の生徒たちはそれこそものすごい勢いでこれらの参考書をさせられます。
生徒たちはヒイヒイ言っています。
最初はそれほどきついペースではないので,早めから計画的にやれればいいのですが。
その「計画的にやる」ことが難しいのですよね。
学校の先生の指示を待ってなんていないで,どんどん先に進めていきましょう。
わからないことがあるなら,坂田アキラ先生の本などで勉強してでも,どんどん先に進めていきましょう。
指示待ちではなく,自分からどんどん進めるのです。
そうすれば後から学校の授業進度に追いまくられなくても済みます。
自分で学ぶ技術は一生モノです。
簡単に書いてしまいましたが,この一生モノの技術。
これさえあれば生涯エネルギッシュに過ごせます。
そこに私たちの塾の存在価値が出てくるのかな。
予備校でもったいぶって教えられることは,全て参考書に載っています。
もし書かれていないことがあるとしたら,・・・覚えるかどうかは生徒本人に任せます。
大半の予備校講師は真っ当なやり方をなるべくわかりやすく,生徒たちが身につくように指導しています。
実は特別なことはないのです。
伝え方,板書の技術,情報の量と密度が違うのは確かです。
しかし,それだけの講義をフルに活かせる生徒はごく一部。
大半は分かったフリをして終わり。
一週間もすれば,前の週の講義で感動したことをすっかり忘れています。
そんなふうになってはいけませんよ。
どんなにいい予備校に通ったって,高校生時代より成績が上がる人は3割程度です。
3割の人は現役時代より成績が下がります。
残りはあまり成績が変わらないまま受験を終えることになります。
多くの予備校が隠している「不都合な真実」です・・・入学後に職員の方や講師の先生方が教えてくれることが多いですが。
使い方ですが,基本的に繰り返すことを前提に考えてください。
できない問題は「正」の字を使うなどして,できなかった回数をメモします。
できない問題は解説をしっかり読んで,先生に質問するなどして解決してください。
その上で覚えてください。
覚えたら解答を見ないで問題を解きます。
できればそれでよし。
できなければ「正」の字の画数を一本増やしておきましょう。
繰り返すのは,できなかった問題だけでいいです。
何回でもやって,何回でもコケてください。
そのうちにやっていることの意味が見えてきますから。
成績が上がらないうちは「勉強の質」よりも「勉強の量」が大事です。
ある程度の勉強の量をこなし,何かを掴むことでそれが勉強の質に変化します。
さあ,まずは始めましょう。
お読みいただきありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp