試験期間中ですが,未だ試験範囲の問題集を残している困ったちゃんがいるのではないでしょうか。
いまの私たちの塾にはいませんけれど・・・たぶん。
昔はかなり生徒を追い立てて問題を解かせていました・・・。
一日10ページは進めるから・・・と豪語しておいて,きっちり試験当日の朝までやりきらなかった生徒・・・やり切ったのは偉いけれど,もうちょっと早めにやっておいた方が。
どうして?やればいいじゃん??
と疑問に思う人が多いと思うので,ここでお話をしようと思います。
こんなのわかっとるわい,とお思いの方もいると思いますが,案外勘違いされやすいことなので良かったらお読みください。
先生から指示があるまで問題集をしない生徒たち。
・・・当たり前じゃん?
いやいや・・・習った時点でやるのが一番いいですよ。
早めにやる分には先生から怒られることなんてありませんから。
早めにやる理由・・・それは,繰り返し勉強してきっちりと内容を覚えるためです。
一回や二回の問題演習でマスターできることばかりではありません。
特に高校の内容に入ってからは,四回や五回ではまだ身につかないことも。
十回以上繰り返して初めてわかってくることもまたあるのです。
繰り返しやること,その度に考えること。
これって皆さんが思っている以上に大事なこと。
そしてある程度の分量の問題をこなすうちに知識がつながって,知恵へと変貌を遂げます。
このとき,天から何ものかが「降りてきた」感覚があるのが分かると思います。
結構快感です。
だから勉強はやめられない😂。
問題集をやるとき,○×つけで終わっていませんか。
間違えた問題で,正解を書いて終わっていませんか。
覚えるまではしたけれど,どうしてこうなったか考えましたか。
書いてある内容をきちんと理解していますか。
答えをきちんと理解した上で覚えないと,勉強した内容が次につながりません。
次回同じような問題を見つけた時に,その問題が解けないと意味がないのです。
ある程度の回数繰り返すこと。
ある程度の量の問題を理解して覚えて,解けるようにすること。
とにかく最初は量が大事かと思います。
量がないと質が上がりません。
質を上げたければ量をこなさないといけません。
これを誤解している生徒が多くて多くて。
予備校で浪人していると,テキストについて言われることがあります。
「このテキストは一問が何十問分の値打ちがある」
と言われることがあります。
それだけ精選された内容のテキストだと言いたいのです。
よくできたテキストだから,君たちきちんとやろうね,と。
それを信じて,本当にテキストだけをやって,志望校に全落ちした人が結構な数います。
原因は・・・「問題演習の量が不足していた」こと。
テキストだけでは量が足りないということですね。
内容を全部漏れなくカバーしていても,あらゆる局面からポイントを見ることなど不可能です。
そこはやはり授業内容を生かしつつ問題にぶち当たっていくしかありません。
その中で「こんなの授業で聞いたことないぞ」となることがたくさんあると思います。
それを理解して覚えて,知識を増やすことが大事。
テキストしかやらない,という子はそのことがわかっていないのです。
ただ,ダラダラ問題集を解いて,合ってたー間違ってたーとやるのは時間が勿体無いのでやめましょう。
身につけるべきことがたくさんあるから問題を解くわけです。
できなければ,何が足りなかったのかを考えてください。
そして,足りないことを学んで,身につけて問題を解き直してください。
自分の力で迷わず解けるようになるまで,問題集を繰り返し解きましょう。
こういったことを普段から繰り返すことが大事です。
試験前に学校の先生から「ここからここまでやっておいてねー」と言われるまで問題集を手付かずにしていると,その繰り返しが甘くなります。
問題の解法が定着しません。
もったいないでしょう??
あと,勉強は大人から指示されるからするのではありません。
自分から課題を見つけてするものです。
その練習をちょっとずつしていきましょう。
今のうちに自分でやるべきことを見つける訓練をしておけば,大学に進んでから勉強で「詰む」可能性が大幅に下がります。
指示待ち族から卒業しましょう。
今日もお読みいただきありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp