何回かお話ししていることをまた書くのはどうかと思いますが・・・。
模擬試験のための対策をしている「残念な人」がまだまだいます。
老婆心から申し上げます。
そんなことはおやめなさい。
悪いことは言いませんから。
模擬試験があるから授業を休む。
模擬試験があるからその対策をしてくれ。
・・・まぁ頼まれたらやるけれども,あまり意味がないのですよね。
どうしてか分かりますでしょうか。
模擬試験で成績をつけるということなら,まだ分かるのです。
でも,そんなことをする学校ってありますか。
模擬試験の使い方を知ってください。
これはテストに出ます。
というか,テストで一番大事なことです。
模擬試験というものは,「健康診断」。
どれだけ勉強が順調に進んでいるか,どこの勉強が甘いかを特定するためのテストです。
ですから,模擬試験は終わってからの方が大事。
後の復習をしないと模擬試験の意味がなくなります。
できなかった問題を徹底的に攻略すること。
そしてその関連問題ができるようにすること。
曖昧なところを見つけて,磐石にすること。
模擬試験では,成績表がやってきます。
そこには志望校の合格可能性判定が載っています。
「〇〇大オープン」「〇〇大実戦」のような特定の大学用の模擬試験以外は,判定を重視しなくてもいいでしょう。
・・・だって,それを見たってあなたの志望校に合格する可能性なんてわからないですから。
共通テスト模試ならばまだ少し意味はありますけれど。
特に,A判定だのC判定だの,「合格するかも」と思わせる判定ほど意味のないものはありません。
見たらすぐに忘れて結構。
ただし,低い判定の場合は要注意。
E判定とかなら「あぁこれはやばいかもしれんね」と考えましょう。
今の勉強がいかに甘いかを見直す機会にする。
あるいは志望校を再考する。
大事な局面なので,きちんと作戦を練りましょう。
あと,記述式の答案はしっかりと検討しましょう。
どこが間違えていて,どこで減点をされていて,どうすれば点数が上がりそうか考えましょう。
採点基準がもらえるはずですから,しっかり読み込んでおくといいでしょう。
とくに高校三年生や浪人生の夏までの模擬試験の結果は,「あてになりません」。
秋以降に大逆転があります。
とくに春の段階で判定がいい人は気をつけるべきです。
今のあなたのA判定は,すぐに崩れ去るかも知れません。
秋以降でも磐石ならばまだ見込みがあります。
もう一つ,何度かしていますが,怖い話を。
共通テストや私立大学の一般試験のある時期になったら・・・。
この時期って,これまでと違い模擬試験がありません。
そして,一番集中して勉強できる時期でもあります。
学校や予備校の授業もないですし。
「鬼のように勉強する『鬼勉』」なる言葉がありますが,そんなの甘っちょろい。
もうね,本物の「鬼」になったっていいですよ。
周りの人を追い払っても大丈夫。
それで這い上がれない人はもうしょうがないです。
あなたには周りの人のことを考えている余裕はないはず。
そういう人のケアは親御様や予備校・塾のスタッフ,学校の先生方に任せましょう。
あなたはあなたがしなければならない勉強=「今できないところをできるようにする勉強」をしましょう。
その分だけ点数が上がりますから。
その分だけ志望校が近づいてきますから。
そしてある程度の量の勉強をすると,あるときに実力が急につきます。
面白いくらいにね。
なかなか実感できないなぁと気は焦りますが,我慢していると「ハッ」と気がつくと言いますか,「覚醒」する瞬間が来るものなのです。
模擬試験やら授業やら宿題やらがないこの時期,自分のやるべきだと思った勉強を思い切りできるので,一番成績が上がりやすい時期なのです。
しかも上がり方がものすごい。
一生の中でこれほど短期間で大きな成長ができる時期って,そう多くはないと思います。
それほど貴重な期間ですし,その時期に慢心していたら,それまで成績が良かった人であっても,入試結果を見たらまぁ大変な・・・となっているケースが多いものです。
怖い話はこの辺りで。
今日もお読みいただきありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp