皆さんの中には勉強が苦手だと思い込んでいる人が多いようです。

 

 私だって,深海魚の経験がありますから,そんなあなたの気持ちが痛いほどわかる。

 

 でもね,時間は限られています。

 

 受験はあなたを待ってはくれません。

 

 受験のその日までに一定の完成度まで勉強を仕上げないと,試験に合格てきません。

 

 そうすると・・・大学を諦めるか,志望校を変更するか,あるいはもう一年受験勉強をすることになります。

 

 

 

 

 試験までまた一年・・・。

 

 それで気が抜けてしまい,五月の模擬試験はボロボロ。

 

 夏までの間の通常授業も上の空で聞き,本来大事なことをたくさん学ぶはずの期間なのに,ほとんど何も進歩しない状態で夏期講習の時期を迎えます。

 

 夏期講習でリベンジだと思って張り切りますが,あまりにたくさんの講習を取りすぎてしまい,予復習が追いつかなくなってダウン・・・,という悲しい例が毎年結構な数見られます。

 

 そして秋以降の授業に入ると一層高いレベルのことを学ぶことになりますが,授業についていけず,終いには自主休講を決め込んでしまう・・・そしてそんな受験生にも共通テストはやってきて,二次私大の個別試験の日も間も無くやってくるわけです。

 

 そして不完全燃焼すらできず,燃えることができないまま一浪目を終える。

 

 それでも年齢は周りの受験生よりは上なので,プライドがある。

 

 授業を聞いて勉強をしているという気になっている。

 

 しかし,自分で問題を解こうとする気にはなれない。

 

 問題集を開いても,テキストの予習をしようと思っても,さっきの授業で解説を受けた問題を解こうと思っても,なかなか手が動かない・・・ダラダラと時間だけがすぎていく・・・。

 

 こういうことを繰り返していると,「どうせ自分には無理なんだ」というネガティブな考えが頭を支配するようになります。

 

 

 

 

 こうなったら大変ですよ!

 

 

 

 

 考え方を変える,行動を変える。

 

 言葉は簡単,でも簡単にはできないではないか,と思い込んでいる人が多いです。

 

 「先生,そう簡単に言わないでください」っていうリアクションをもらうこと多数。

 

 それでも,私は「さっさとやろうね💢」と生徒を突き放します。

 

 「ダラダラしてるんじゃない」

 

 「とっととやれ」

 

 「急げ」

 

 「それでもいい加減にやってはダメだよ」

 

 矢継ぎ早に生徒に声をかけます。

 

 

 

 

 雑にやるくらいなら,それなりのペースで丁寧にやったほうがいい。

 

 正論です。

 

 

 

 

 

 ただ,それでダラダラとしてしまうくらいなら,正確性を犠牲にしてでも速さを大事にしたほうがいいと思うようになりました。

 

 ただ,これは勉強をし始めるはじめの数分間の話。

 

 最初はものすごい勢いで勉強を始めて,ペースが掴めてきたらい,勢いをそのままにエネルギーを正確性に振ります。

 

 授業で習ったことを再現できるように,習ったままになぞって解くのがいいでしょう。

 

 そして教わったままできるようになったら,なるべく高速で問題を解くようにします。

 

 

 

 

 

 人間は何をするにも最初の数分間は集中ができません。

 

 やろうかやろまいか考え中・・・ロダンの考える人になっている人が多いです。

 

 そして勉強をしているのやらしていないのやら,なんだかようわからん状態で時間だけを過ごします。

 

 ・・・うん,これではダメだ!と思います。

 

 

 

 

 

 そこで,勉強のし始めはスムーズにできるような内容をするようにしてはどうか。

 

 高校数学が頭に入っていないのならば,最初の因数分解のところからやり直したらよろしい。

 

 中学校の復習から始まって,だんだん難度を上げていきます。

 

 ある程度解いた頃には集中力が漲ってきているので,そうなったらその日の課題に取り組み始めてください。

 

 

 

 

 

 頭のウォーミングアップが必要だよ!という話になるのかなぁ。

 

 

 

 

 

 そう言えば,吹奏楽の一分野である「マーチング」その強豪校である京都橘高等学校・・・通称オレンジの悪魔🍊👿。

 

 練習の一番初めに「百ます計算」「漢字の書き取り」「英単語の書き取り」をするそうです。

 

 ものすごいスピードで。

 

 狙いは「集中力アップ」。

 

 限られた部活動の時間を効率よく使うために考えられた素晴らしいシステムだと思います。

 

 短い時間でささっとやること。

 

 それだけで案外物事に取り組むモチベーションが湧いてくるもの・・・なのかもしれません。

 

 多分,神経伝達物質の「ドーパミン」の影響かと。

 

 

 

 

 

 やろうかやらないか悩んでいるそこのあなた。

 

 まずは計算ドリルを時間制限をつけて解くといいかも。

 

 難しすぎる問題をするのではなく,こんなの簡単じゃん,と思えるものをするのがポイント。

 

 「爆速」で解いてしまいましょう。

 

 あるいは「爆速」で書き取りをしてしまいましょう。

 

 そうしていると,勢いがつきます。

 

 その勢いそのままにその日の学習内容に取り組んでいってください。

 

 そうすれば,これまでとは全く違う時間が過ごせるでしょう。

 

 

 

 

 やる気が出るのは,「まず考える前に動くから」。

 

 掃除だって,最初の拭き掃除なり片付けなりをしていると,自然と調子に乗ってどんどんいろいろしようとなりませんか。

 

 

 

 

 

 それなのに,最初の一歩を踏み出すことができなくて,何もしないで無意に時間を過ごしてしまうのはとてももったいないことです。

 

 人生の浪費です。

 

 ・・・そういう時間も大切なのですが,今は勉強をする時だと思ったのなら,まずはその最初の一歩を踏み出してみましょう。

 

 タイマーをそばに置いて,百ます計算をはじめ!!

 

 

 

 

 

 今日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

ONゼミナール代表 長田 俊将

www.on-semi.jp