文章を読んでもらうと途切れ途切れ。
文章を書いてもらうと,右下がりになっていたり,日本語の体をなしていなかったり。
漢字を知らない,あるいは間違える。
計算問題を解いてもらうと,通常1分で解くべき問題に10分かかる・・・そして間違える。
基礎学力・・・25年ほど前から違和感を感じていましがが,これはもはや日本の危機レベル。
抜本的な対策を考えないといけないと考えていました。
私たちの頃も完璧にできる人ばかりではなかったのです。
もちろん,現役高校生時代の私も。
今の子どもたち全体をイメージすると,私たちの頃の平均的な人のレベルが,今の子どもの上位二割くらいになるのかなぁ。
ONゼミナールで「定点観測」している高田の子達を見ていると,20年前の平均レベルの子と今の50位くらいの子の学力が大体同じです。
20年前の50位くらいの子が,今の20位くらいになっている。
それでもトップレベルは大きくは下がっていないので,大したものだと思います。
他の学校に目を転じると・・・。
トップ校以外は大きく様変わりしています。
岐阜市内に,塾業界で昔から「岐阜五校」と呼ばれている進学校の一団があります。
岐阜高校・岐阜北高校・加納高校・長良高校・岐山高校。
今や進学校と呼べる実績を残しているのは,前二者でしょう。
あと,昨日の投稿と関係しますが,岐阜高校は圧倒的な実績です。
学校に罪はなく,人口減少,少子化の影響,徐々に高まる私立志向の影響が大きいと思います。
トップ校以外の子たちは,今や予備校の授業についていくことができていません。
授業を聞いてわかるのは当たり前なのですが,実際に習った問題を解いてみる段階になると・・・惨憺たる状況になります。
どうしてでしょうか?
まず,問題文が「読め」ない。
そして,「計算」ができない。
解答を文章で「書く」ことができない。
できる子とそれ以外の子で差が顕著になっています。
そしてその差が年々開いていっているようにも思います。
このままでは,本当にこの国は「アジアの一等国」の地位から滑り落ちます。
それどころか,他の国の「食い物」にされてしまいます。
万博だ,リニアだなどと言っている状況ではないのです。
「祭り」が終わった後の虚無感はことのほか深いものです。
とにかく読書をしましょう。
そして文章を書きましょう。
日記をつけましょう。
あるいはブログでもいいです😂。
計算は,電卓を使わないこと!
復習の時や解き直しをするときまで電卓を使うなというのは,流石に酷かな。
計算ドリルを使った練習を強化した方がいいです。
できる子にはもっと上のレベルのことをしてもらうべきです。
あまり書きすぎると,過激なことを書いてしまうので,今日はここまでにします。
お読みいただきありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp